詳細はこちら:http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?%20ba=b10770a30549
飛び込み参加も歓迎します。貴重な機会だと思いますので、ぜひお越しください!
閑話休題。
マイクロファイナンスの学びにも活かせるなー、と普段感じているクレジットリスクモデリング。今日も面白いお話がたくさんあったので、メモしておきます。(モデリングそのものの手法についても、色々と学んでいるのですが、かなりアートの側面が高く、まだまだ学問的発展の余地はたくさんありそうです)
・日本の地方の住宅ローンは不良債権化しやすいかもしれない。なぜなら、地方ではコミュニティが形成されている場合が多く、銀行が不良債権化した債務者に対しアグレッシブに取り立てると、コミュニティを経由して一気にその銀行のレピュテーションが低下するので、銀行はなかなかアグレッシブな取り立てを行うことができないから。
・35歳前後の女性で、かつある程度よい企業に勤めている人のデフォルト率が最も低い。同年代の男性は、デフォルト率が高い。女性のデフォルト率が低いことをサポートするデータは多い。が、女性そのものをファクターとして融資を実行することは、アメリカでは強く禁じられている。
・日本の住宅ローンは、延滞が続いたのちに返済される場合が多い。これは、親が恥に思い、子の代わりに支払うから。従来の韓国の住宅ローンは10年くらいの短期。これは、親が子に住宅を買う(その代り子は親の老後の面倒を見る)のが通例だから。(現在崩れつつある、とのこと)
・アメリカには、FICOスコア(フェア&アイザック社の出している信用レーティングスコア)があり、300点から850点まである(スコアリングにはクレジットカードなどの支払情報に基づき、人種・宗教・性別・国籍・婚姻・年齢・住所・職業などの個人的な情報をスコアリングに含めることを禁止している)。620点が平均値で、それ以下の人々への貸し付けはサブプライムローンとなる。日本にはこのような会社はなく、いわゆる「ブラック情報(過去の延滞・デフォルト情報)」のみを取り扱っていて、ポジティヴな情報が含まれていない。
同い年の人に、ここまで衝撃を受けたのは初めてです。
素晴らしい行動力と逆境に泣きながらも決してくじけない強い意志。
早速本も読みました。

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
今までの人生の逆境を一つ一つ努力と根性で乗り越えているエピソードの一つ一つにに等身大の著者が表れていて、(僕も同じような経験が多いからか)笑い・感動しながらあっという間に読むことができました。 いつか本人にあって、いろいろとお話を聞いてみたいです。
僕たちがLiving in Peaceでやっている活動も、きっと意味のあることなのだと思っています。
今のプロジェクトも、もうすぐゴールが見えてきました。がんばります!
(Living in Peaceのウェブサイトはこちら。今もコミュニティメンバーを募集中です!)
http://www.living-in-peace.org/

建築家 安藤忠雄
日本を代表する建築家、安藤忠雄の自伝。素晴らしい本です。ひとつごとを極めた人間の素晴らしさを、存分に感じることができます。
本書で取り上げられているテーマは主に三つに分類できると思います。ひとつは、著者が携わってきた様々な建築についての記述。次に、建築・建築家についての著者の考え。そして最後に、著者が自らの経験にもとづいて語る人生論。
最初の二つについても、多くの学びがあり、アートが好きな僕の心を楽しませてくれました。最近こういった感性を磨く機会がドラムくらいしかなかったので、貴重な本を読む機会に感謝しています。
3つほど、特に感じることが多かった箇所を引用すると
「問題はこの場所で生活を営むのに本当に必要なものは何なのか、一体住まうとはどういうことなのかという思想の問題だった。それに対し、私は自然の一部としてある生活こそが住まいの本質なのだという答えを出した。限られたスペースであったからこそ、その厳しさもやさしさも含めた自然の変化を最大限獲得できる事を第一に考え、無難な便利さを犠牲にした。(P75)」
「だが、そうして迎合していけば、いつか本質を見失ってしまう。そんな社会とのズレに矛盾を感じながら、それに呑み込まれないよう踏ん張りつつ、家づくりを続けた。(P96)」
「経験を積むうちにはっきりしたのは、結局、一番大切なのは、現場で働く人間の”気持ち”だということだった。(P156)」
とは言うものの、僕の心を強く揺さぶったのは、大学にも行かず、さまざまな逆境に直面しながらも、真摯に自分を取り囲む状況に対峙し、それと闘ってきた著者の人間としての逞しさです。多くの苦しい環境にある人々に、最終章の以下の言葉は、非常に力強く響くのではないでしょうか。
独学で建築家になったという私の経歴を聞いて、華やかなサクセスストーリーを期待する人がいるが、それは全くの誤解である。閉鎖的、保守的な日本の社会の中で、何の後ろ盾もなく、ひとり建築家を目指したのだから、順風満帆に事が運ぶわけはない。とにかく最初から思うようにいかないことばかり、何か仕掛けても、大抵は失敗に終わった。
それでも残りわずかな可能性にかけて、ひたすら影の中を歩き、一つ摑まえたら、またその次を目指して歩き出し、―そうして、小さな希望の光をつないで、必死に生きてきた人生だった。いつも逆境の中にいて、それをいかに乗り越えていくか、というところに活路を見出してきた。
だから、仮に私のキャリアの中に何かを見つけるとしても、それはすぐれた芸術的資質といったものではない。あるとすれば、それは、厳しい現実に直面しても、決してあきらめずに、強かに生き抜こうとする、生来のしぶとさなのだと思う。
人生に”光”を求めるのなら、まず目の前の苦しい現実という”影”をしっかり見据え、それを乗り越えるべく、勇気をもって進んでいくことだ。
情報化が進み、高度に管理された現代の社会状況の中で、人々は、「絶えず光の当たる場所にいなければならない」という強迫観念に縛られているように見える。
大人の身勝手のせいで、幼いころから、物事の影の部分には目を瞑り、光ばかりを見るよう教えられてきた子供たちは、外の現実に触れ、影に入ったと感じた途端、すべてをあきらめ、投げ出してしまう。そんな心の弱い子供たちの悲惨な状況を伝えるニュースが、近頃はとみに目立つ。
何を人生の幸福と考えるか、考えは人それぞれでいいだろう。
私は、人間にとって本当の幸せは、光の下にいることではないと思う。その光を遠く見据えて、それに向かって懸命に走っている、無我夢中の時間の中にこそ、人生の充実があると思う。
光と影。それが、40年間建築の世界で生きてきて、その体験から学んだ私なりの人生観である。
4日はマイクロファイナンスについての教育その他活動を日本でも長く続けてきたプラネットファイナンスの長友さんをお招きしてお送りします。
6日には、カンボジアの児童買春をなくすための事業に特化している有名NPO、かものはしプロジェクトの共同代表である青木さんをお招きしてお送りします。
貴重な機会になるのは間違いなしです。
お越しになる方は、僕の個人アドレスか、下記に指定してあるアドレスからお申し込みください!
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Living in Peace 主催 勉強会 http://www.living-in-peace.org/
プラネットファイナンス長友留奈氏が語る
「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題〜日本人ができる10のこと〜」
【7/4(土)14:00〜15:30@国立オリンピック記念青少年総合センター】
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マイクロファイナンスとは、途上国の貧困層の事業者に貸付を行う金融サービス。
貧困削減の社会的取組みと収益性の両方を実現するこの取組みが評価され、
バングラデシュのグラミンバンクが2006年にノーベル平和賞を
受賞したことも記憶に新しいと思います。
そして現在では、世界各国に約1万のマイクロファイナンスを実施する機関
(Micro-Finance Institution : MFI)があると言われています。
しかし皆さんは、そのマイクロファイナンス普及のため、
技術支援を中心にMFIへのコンサルティングサービスを提供する
世界的組織「プラネットファイナンス」をご存じでしょうか?
今回、Living in Peace主催の勉強会では、
実際にフィリピンで勤務されている長友留奈氏をスピーカーにお迎えして、
「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題〜日本人ができる10のこと〜」
と題して、マイクロファイナンスの現状についてお話していただき、
私たち日本人が、マイクロファイナンス支援のために何ができるかについて、
一緒に考えていきたいと思います。
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■開催概要
◆日時:7月4日(土) 14:00〜15:30 (受付:13:30〜)
◆会場:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟405号室
http://nyc.niye.go.jp/facilities/d6-1.html
◆交通アクセス:
小田急線「参宮橋駅」下車、徒歩約7分
地下鉄千代田線「代々木公園駅」下車(代々木公園方面4番出口)、徒歩約10分
http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html
◆内容:
【オープニング】14:00〜14:05
・Living in Peaceからの挨拶
【第一部】14:05〜15:00
・講師:プラネットファイナンス 長友留奈氏
。唯藤漂膿憩宛
・長友氏が過去に携わられたプロジェクトについて
・プラネットファイナンスフィリピンオフィスにて進行中のプロジェクトについて
■唯藤匹必要としている技術支援
・資金調達などの財政面だけでない様々なニーズについて
(例)マーケティング、商品開発、スタッフトレーニング、保険衛生、識字教育
【第二部】15:00〜15:30
「日本人がマイクロファイナンスにできること」について、
長友氏を交えてパネルディスカッション形式にて進行。
Living in Peaceよりフィリピンでの実務研修経験者が複数参加。
【懇親会】15:30〜16:00 (場所:同会場)
◆参加料:1,000円
◆定員:80名
◆参加申込方法:
氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを明記の上、
以下のメールあて先にてお申込ください。=> lip@securite.jp
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
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◆長友留奈氏プロフィール:
国連資本開発基金(UNCDF)のマイクロファイナンス・ディスタンス・ラーニング・
プログラム翻訳プロジェクトメンバーの一人。
プラネットファイナンスジャパンのインターンとしてサモアのマイクロファイナンス機関
South Pacific Business Development (SPBD)にて研修実施後、
マニラに拠点をもつプラネットファイナンスアジアにて
マイクロファイナンスコンサルタントとして勤務開始(2009年3月より)。
オハイオ大学大学院にて、国際開発学修士号、経済学修士号、及び、
女性学サティフィケートを取得。
大学院在籍中にボツワナのマイクロファイナンス機関
Women’s Finance House Botswana (WFHB)でインターンシップを行い、
その際に実施したインパクト調査をもとに修士論文を執筆。
慶應義塾大学経済学部在籍中は、インドネシアにて農村開発における
マイクロファイナンスと協同組合の役割に関する現地調査を実施。
その際、Bank Rakyat Indonesia (BRI) を始めとするマイクロファイナンス機関や、
中小企業協同組合省、農業協同組合、農業訓練施設等を対象としてインタビュー調査を行う。
◆プラネットファイナンス概要:
マイクロファイナンス発展のため、人材育成・IT・資金調達サポートなどの面から
MFIにコンサルティングを行う国際協力団体。
<これまでの実績>
・60カ国、計700マイクロファイナンス機関(顧客数300万人相当)への支援
・1,700人のマイクロファイナンス実施者にトレーニング提供
・209マイクロファイナンス実施機関に対して、オペレーション効率化のためIT機器を導入
・145のマイクロファイナンス実施機関を評価・格付けし、資金調達力を向上
・15,000人に対して、ビジネス起業、拡大のための小規模融資を提供
・債券・株式ファンドにより調達した70億円でマイクロファイナンス実施機関の運用
・マイクロファイナンス情報共有やマイクロファイナンス分野推進のために191のWEBサイトを構築
URL: http://www.planetfinance.or.jp/about-us/pf-global-presentation
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◆主催:特定非営利活動法人Living in Peace
貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人。
メンバーは20〜30代の金融機関・コンサルティング会社勤務者が半分以上を占め、
世界の貧困問題に関する勉強会やフォーラムの開催のほか、
少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供するマイクロファイナンス
についての支援を行っている。
URL: http://www.living-in-peace.org/
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Living in Peace 主催 勉強会 http://www.living-in-peace.org/
かものはしプロジェクト共同代表 青木健太氏が語る
「カンボジアの児童売春問題解決へ向けて〜子ども達の未来を守る〜」
【7/6(月)19:00〜20:30@千代田プラットホームスクエア】
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「児童買春問題」
あなたはこの言葉を耳にしたことがありますか?
「10代の子どもが強制的に売春宿で働かされている」
これはカンボジアやタイなどの国で日常的に見られる光景です。
児童買春は、貧困が原因で起こる悲劇です。
中でも、国民の約34%を1日1ドル以下の収入の貧困層が占めるカンボジアでは、
・人身売買のブローカーが、仕事があるように言葉巧みに持ちかけて貧困層の子どもを
売春宿に売りとばす
・日々の暮らしに困った家族が子どもを売る
といったケースが今日も後を絶ちません。
裁判所に訴えても、裁判官が被疑者(ブローカーなど)に買収されているなど、
本来助けてくれるはずのシステムが腐敗しているために真剣に取り扱ってもらえない
という話もよく耳にします。
今回の勉強会は、カンボジアにおける児童買春問題の解決に取り組んでいる
かものはしプロジェクトから共同代表である青木健太氏をお招きし、活動内容について
ご紹介していただきます。
また同時に、貧困層を対象に小額の金融サービスを提供し、自立する機会を提供する
マイクロファイナンスについて、カンボジアへ向けた支援に取り組んでいるLiving in Peace
も交えて、カンボジアにおいて今後求められる支援活動についてのディスカッションも行います。
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■開催概要
◆日時:7月6日(月) 19:00〜20:30 (受付:18:30〜)
◆会場:千代田プラットホームスクエア 会議室505・506
http://www.yamori.jp/modules/tinyd2/index.php?id=10
◆交通アクセス:
竹橋駅(東西線)3b KKRホテル東京玄関前出口、徒歩2分
神保町駅(三田線、新宿線、半蔵門線)A9出口、徒歩7分
大手町駅(三田線、千代田線、半蔵門線、丸の内線)C2出口、徒歩8分
小川町駅(新宿線、千代田線)B7出口、徒歩8分
JR神田駅西出口、徒歩12分
◆内容:
【オープニング】19:00〜19:05
・Living in Peaceからの挨拶
【第一部】19:05〜20:00
・かものはしプロジェクトの活動紹介(講師:共同代表 青木健太氏)
【第二部】20:00〜20:30
・カンボジアでの支援活動に関するディスカッション
【懇親会】20:30〜21:00 (場所:同会場)
◆参加料:1,000円
◆定員:80名
◆参加申込方法:
氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを明記の上、
以下のメールあて先にてお申込ください。=> lip@securite.jp
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
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◆かものはしプロジェクト概要:
「強制的な商業的性的搾取を防止する活動を、持続的かつ発展的に行うことにより、
全ての子どもたちが未来への希望を持って生きられる世界を実現させる」ことを目的として
設立された特定非営利活動法人。
.灰潺絅縫謄ファクトリー事業、PCスクール事業、IT事業、ぅ汽檗璽拭嫉業、
の4つを事業内容とし、日本事務所とカンボジア事務所にそれぞれ11名のスタッフ
(2007年7月18日現在)、および1,558名のサポーター(正会員128名、
サポーター会員1,430名(2008年11月30日現在)を有する。
URL: http://www.kamonohashi-project.net/
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◆主催:特定非営利活動法人Living in Peace
貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人。
メンバーは20〜30代の金融機関・コンサルティング会社勤務者が半分以上を占め、
世界の貧困問題に関する勉強会やフォーラムの開催のほか、
少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供するマイクロファイナンス
についての支援を行っている。
URL: http://www.living-in-peace.org/
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それにしても、働きながらアイアンマンレース完走のためには、平時のタイムマネジメントがかなり重要だということに気付かされます。週に15時間くらい最低でも必要です。レースやトレーニング以外の場でも、いろいろなものが試されている気がします。
とは言うものの、先日野口先生と話していてびっくりしたのは、なんと先生の高校の同級生が、アイアンマンを完走したとのこと。 還暦を越えてあれを完走すると聞くと、自分程度のタイムマネジメントの大変さなんて吹けば飛ぶもののように感じられます。 何はともあれレースまでもう70日を切りました。 地道にトレーニングを続けようと思います。
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金融経済学の勉強をしていて、いまいちよく分からないなー、という時があれば、本書を読むと対応できる場合が多いです(確率過程についての記述は除く)。たとえば、平均分散分析が成立するための十分条件のひとつ(正規分布の過程)をさらに拡張するために、特性関数という概念が必要なのですが、それについてもかなり丁寧に記載されています。
広い分野について簡潔、かつ時には図を使いながらコンセプトをつかみやすく書かれていて、ページ数はわずか200ページ強。練習問題と解答までついています。

タイトルはあまりにもべたべたで、色柄もかなり強烈なのでなかなか手が伸びないかもしれません。(僕が決して手に取らない類の本です。正直なところ。)
ですが、読んでみると、かなり良い本であることがわかります。
新しく会社を作る人のみならず、社会事業のための団体を作る人たちにとっても、貴重な教科書になると思います。まずやるべきこと、気をつけるべきことのアクションリストが見事にそろっています。特に、今NPOの活動がかなり盛り上がっているだけに、学ぶこともとても多いです。
プロジェクトが進むにあたり、いろいろなメディアから注目が集まっていてビックリ。
これはこれで有難いことですが、注目されたからといって組織や個人が偉大になったり卑小になったりすることは決してありません。むしろ、周囲からの称賛は知らず知らずのうちに凋落のきっかけになっている場合がすくなくない気がします。今までどおりに地道な活動を続けていこうと思います。こういう地道さが、組織の力になるのじゃないかな、と感じています。
西郷隆盛の愛読書。
![]() | 伝習録 (中公クラシックス) (2005/09) 王 陽明 |
王陽明が弟子や他の人々と話した内容をまとめたもの。大部だが、基本的な原理は同じで、それが相手に応じて若干の説明のつけ足しが行われているもの。基本原理は以下の通り:
人間の心は元来は善なるものであり、是非の判断力をもっている(この心の本体を良知という)。この心が真に命じるままに生きるためには、私欲を離れなければいけない。この私欲を離れた心のことを天理と呼ぶ。天理に従って生きることこそ、聖賢の道である。すべての認識と行動は一致するものであり、一致しないということは分かっていないということ。
1.天理:私欲に覆われていない心のこと(すなわち、王陽明は性善説の立場にたっている)(p13)
・天理に対して純然に行動することが肝要(p16) 聖人の聖たるゆえんは、要するにその心が天理に純一で人欲の雑入がないということに尽きる。(P105)才能が聖人の聖人たる要因なのではない(P107)
・自分に打ち克つためには、私欲を一切とりはらうことが大切。少しでも残してはいけない。(P81)
・悪念が生じたときにそれを自覚して防ぐのは志による。志は、天の聡明。(P88) ただ天下の至誠おそが、よく聡明叡智であることができる。(P378)
・私欲をとりはらうことにより、心は天地と一つとなり、他者の痛みをわがことのように感じられるようになる。(P267)
2.良知:心の本体で、それは常に清明である。が、時として察知されずにいる(P212)
・良知は心の本体であり、いわゆる『性善』の性であり、「未発の中」であり、「寂然として不動」の体であり、「廓然として大いなる公」である。(P216) また、良知は是非を判断できる心である。(P382)
・良知は道に他ならない(P234) 良知こそ、人の則るべき規準となる(P312)
・この、良知を発揮することを、到知という。その到知へといたるためには、次の3つが行われるべき(P260)
ヽ癖:心、意、知にあることを格(ただ)すこと。∪疑粥Г海箸砲△訖瓦鬚燭世垢海函誠意:ことについての意を誠にすること。
(これらの意味は正直分からないが、常に自己省察し、私欲を取り払うための行と考えておけば間違いはないように思われる)
3.知行合一:知ることと行うことは一つのことである(P18)
・聖人の言を信じることは重要だが、大切なのは自己のうちに体現すること(P23)
・俗世においても人は修行をすることができる。(P320)
・何らかの思念を抱くことも、知行合一における行にふくまれる(P326)
4.その他
・体面に気を遣いすぎると、心がおろそかになる。
・怒るときには、自らが怒りに溺れてしまわないように注意しないといけない。そうしないと、怒りが心とかい離してしまう(P334)
・実を上回る名は恥じるべきものである。死んだあと、それは取り返しのつかないことになる。(P116)
・学びは、自らの解悟によってなされてこそ、一を悟って万事に通じるようになる。(P393)
感想
読んでいて、西郷隆盛と二宮尊徳を思い出した。二人とも陽明学の影響を受けていたのだろう。
というか、この時代の人々は、本当に言っていることがぶれない。常に同じ事を、十数年にわたって話し続けるというのは、並大抵のことではないように思える。
思念することも行いと考える知行合一の考え方は、キリストの教えにとてもよく似ている。
著者が生きていたら質問したいこと
完全に私欲を取り払える人間は、一万人に1人いれば素晴らしいといえるようなもの。それができない人々はどうすればよいのだろうか。 この問いに対して王陽明は、私は真に聖人となりたいという志を持った人間のみに説いている、と答えるかもしれないけれど。
思いのレベルで私欲をとりはらうには、いったいどうすればよいのだろう。日々の精進?
心に残った箇所
P18:「そもそも知っているという以上、それは必ず行いにあらわれるものだ。知っていながら行わないというのは、要するに知らないということだ。」→P20:「であるのに、現今の人は知と行とを二つに分け、まずはじめに知るということがなければ、行うことができないなどと考える。そして自身も、当面は講習討論によって知をみがき、真に知りえたのちはじめて行いをみがくことにしようという。そしてとどのつまりは、死ぬまで何も行わず、また死ぬまで何も知らぬままに終る。」
P81:「『己れに克つ』というからには、(私欲を)からりと掃い除き去り、微塵だにとり残さないようにするのでなくては駄目だ。ほんの少しでもとり残すと、諸々の悪がつぎつぎにそこにひきよせられてくる」→P330:「かりに、或る念慮において、善を好み悪をにくむことがわかていたとしても、しかしいつか気づかぬうちに、そこにあれこれと雑りこんでくるものがある。わずかでも雑るものがあれば、それはもはや、善を好むこと、好き色を好むような、また、悪をにくむこと、悪臭をにくむような、そういう心ではなくなる。善をほんとうに好むことができるというのは、善念でないものがないということがある。・・・だから、聖人の学とは、ただ一なる誠、これに尽きるのである。」
P120:「変わることができないのではなく、ただ変わろうとはしないだけのことだ」
いつもお世話になっているYさんのお勧め本は、ほとんどの場合大当たりなので、これも勧められてすぐに購入。いま途中まで読んでいるところです。ブラック・ショールズ式であまりにも有名なファイナンス研究者にしてゴールドマンサックスのパートナーであるフィッシャー・ブラックの生涯とその研究を紹介しています。日本語訳もあるのですが、巻末のレファレンスリスト(貴重なファイナンス理論の文献リストです)がない日本語訳でなく、洋書を購入。
勉強法だとかを書いているマニュアル本を読むのなら、これをお勧めします。すごく生意気なことを言って申し訳ないのですが、もし本物の勉強法を学ぶのであれば、偉大な業績をあげた人の方法論に学ぶべきであると思うんですよね。まあ、残念ながら、そういう人はめったに勉強法の本などは書かないのですが。本書は、著者がフィッシャー・ブラックの生前の生活習慣を詳細に描写しているため、ファイナンス理論の入門のみならず、彼の知の方法論にも触れることができます。
まだ途中までしか読んでいないので、本格的な感想は読み終えてから。




