Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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医療の情報技術化。
今週のThe Economistは医療特集です。

主張されるのは、医療の情報技術化の促進。

医療情報技術を発展させることには、少なくとも3つのメリットがあります。

・医療知識の集積とそれに伴う医療の発展:現在ある紙ベースの患者情報を、(プライバシーを考慮しながら)デジタル化して共有すれば、医療の発展スピードはより高くなると考えられています。

・コストの削減:メールベースでの相談や、データベース作成による診断の効率化、などにより医療費が低下すると考えられます。アメリカのRAND研究所によると、情報技術を発展させることにより医療費支出を6%下げることが可能だそうです。

・患者のエンパワーメント:情報のインフラがそろうと、患者が自ら学び、自らの医療について自己決定権を有することになりえます。決定権は多くの場合、一番の利害関係者が有することが望ましいと思います。



確かにおもしろそうで、この特集で書かれていることをぜひやってみたらいいのに、と医療関係の方に話してみたら、「すでにこれらのアイディアは10年以上前からあるものの、抵抗が強くてなかなか改革が進まない」、とのことでした。


そう、何かを新しくするとき、設計図をしっかりさせることは比較的簡単で、一番大変なのはその改革をやり抜くことにあるのですよね。この原則は、ずっと変わらない気がします。






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電子ブック前夜?
ちょっとタイミングが遅れてしまいましたが、前に読んだ興味深い記事を紹介します。

The growing popularity of electronic books could offer hope for newspapers

内容はこういうものです。

音楽のPCへの取り込みはCDの売り上げを激減させたが、iTunesの存在がCD業界の収入を健全なレベルにすることに成功した。現在、新聞・雑誌はウェブの発展に伴い急速にその収入を減らしているが、iTunesのeBook版が出れば、その問題は解消されるのかもしれない。現実として、現在iPhoneで新聞を読む人も増えており、これは、iTunes前夜の音楽の状況に似ているのかもしれない。


たしかに。人は「便利さ」にならお金を払います。ファイルをいちいちネットサーフィンで探すよりは、150円でその音楽をダウンロードする方が合理的と考える人がいるのなら、同じようなロジックで、適切に求めるものを見つけてくれる本版のiTunesにお金を払う人はいるのかもしれません。

たとえば、ある社会問題その他トピックに関するニュースをまとめたものを、一つ150円で売るとか。まとめを作る手間に比べたら150円というのは安いものなので、人はこのまとめ記事を購入するかもしれません。




アメリカ人の40%は進化論を信じていない?
 二週連続同じ雑誌をネタにして恐縮なのですが、「選択」とThe Economistは本当に読み甲斐があります。(少しずつ英国の諧謔に慣れてきた気がします。)

CST980.gifこの雑誌の自然科学のパートの記事はいつも非常に面白いのですが、今回はダーウィン一色。進化論がいまだに欧米では完全に受け入れられているわけではないことを見てとれます。
 アメリカでは、40%が進化論を信じていない・・・衝撃です。 ソースまで見る時間はないので、サンプルが正しく採られたことを仮定するしかありませんが。

 でも、翻って考えてみると、僕自身も科学一辺倒の人間ではないことに気付かされます。自分のスタンスは、どちらかというと、科学の有用性を信頼しつつも、まだ世界には科学で解明されていないとっておきの秘密がたくさんあるに違いない、といった感じのものです。そもそも科学と言われているものも、突き詰めると何らかの信念にもとづいている場合が少なくないわけですし。

 グラフを見ながらぼーっと考え事をしていると、この結果を一笑に付すことはできないな、と考えさせられるのでした。




生命とは何か。

ネタがないときのために年末年始に本を読みまくったので、当分はネタ切れの心配がありません。(笑)

この期間に色々と本を読みましたが、感じたのは、古典であるほど有用な情報の量が多いということです。大学生の頃に岩波文庫を読みまくっていたのは、決して無駄ではなかったと思う今日この頃です。

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)
(2008/05/16)
シュレーディンガー

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生命とは何か
"Erwin Schrodinger
(岡小天・鎮目恭夫)" "1944
(1951)"



内容の要約
面白いと思った箇所、感想
著者に質問・意見したい点
何か引用したい点

ミネルヴァのふくろうが近道を覚えた。
ミネルヴァというハンドルネームの人がその豊富な知識と鋭い予想によって韓国の経済論壇を騒がしていました。この方については、下記の記事を話題になっていました。
http://www.economist.com/world/asia/displaystory.cfm?story_id=12783609

この方ですが、虚偽の経済情報を流したことによって逮捕されたそうです。
http://mainichi.jp/select/world/news/20090111ddm007030069000c.html
本物のミネルヴァが短大卒の31歳無職だと知り、多くの方がそれに衝撃を受けています。

これをもって、韓国の人々の知識のいい加減さを伝える向きもあるようですが、この事件はむしろ、現代における人の学びの可能性を見せてくれているのではないでしょうか。

自らの出自に関する虚偽については、少し調子に乗ってしまった感があるのですが、それ以前までのことでいえば、ミネルヴァ氏の主張は深い考察に裏付けられ、妥当なものだったと僕は理解しています。ミネルヴァ氏は独学で本を読み、インターネットを通じて情報を入手していました。彼の情報ソースは、ある程度経済的に発展した国においては誰でもアクセスできるものだという点には注目するべきだと思います。誰だって、やる気さえあればかなり高い水準の知識を大きな金銭を支払わずに得られるということが、この一件で示されたのではないでしょうか。


もうひとつ、注意すべきは、現代社会が情報の取得という点においては大きな進歩をもたらしたものの、人間にとって一番大切な(と僕は信じている)心の涵養は、技術進歩によっても早められないという点にあると感じています。学びの近道は確実に出来上がりつつありますが、徳への近道はあまりなさそうです。一日一日、愚直に自分の心と向き合う他にはないのだと思います。

(追記)
検察のいう虚偽の情報を流したことは、あながち虚偽ではなかったというニュースが。
しかし、この人が自らの経歴等を偽ったことは事実なのでしょう。(それすらも本当だったらごめんなさい)



遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ブログ更新を2週間さぼると、さすがに帰ってこれなくなりそうでした^^;
この期間、結構本を読んだので、ネタに困ったらその書評を紹介しようと思っています。


ストリートビュー。
グーグルがまた、すごいことを始めましたね。

グーグルマップに行くと、今は「ストリートビュー」という機能があります。 アメリカでは去年の5月からあった機能ですが、8月5日から、日本でもサービスが開始されたそうです。
これをクリックすると、ストリートビューを使えるのですが、なんと、道路をまるで歩いているかのような操作ができます。 (ただし、今のところは、東京、大阪、札幌など大きな都市のみ)

無題
矢印を押すと

無題2
画面が切り替わる



グーグルアースは、衛星写真を用いていましたが、このストリートビューは、なんと、グーグルのスタッフが実際に道を走行して写真撮影をして、画像を集めて作成しているのだそうです。 人海戦術とはまさにこのことかもしれません。 通行人やナンバープレートがそのまま映っているので、プライバシーの問題が懸念されますが、これについては、自動でボカシが入るように処理をしているのだそうで、法的にはセーフだと判断しているそうです。 (公道においては人の肖像権の強さは少し落ちるそうですね)

ユーザーとしてわくわくすると同時に、こういう楽しいことが仕事として出来るのがうらやましくもあり、このままこの企業が成長していくと世の中のあり方が変わってしまうのではないか、という空恐ろしさもあります。 僕もいつか、こういう世界中が沸くような創造的な仕事がしたいです。


ちなみに、前の土日は自転車で東京から九十九里浜まで行ったのですが(往復約200km)、その時にこの機能があったら、もう少し迷わないで済んだかもしれません。。 

Google本。
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
(2006/04)
佐々木 俊尚

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 を読みました。 叙述をロジカルに進めているわけでもないので、最近論文ばかり読んでいたからか、なかなか意味をつかむのに手間取りました。 (時間がない方は、本屋であとがきだけでも読んでみてください。 僕の言いたい事が多少なりとも分かっていただけると思うので) 


 同じようにGoogleを取り扱った本でいえば、梅田さんが書かれている、
 
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
(2006/02/07)
梅田 望夫

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 と話されている内容はほぼ同じなので(ウェブ進化論の方が、読んでいてわくわくします。梅田さんが現地にいらっしゃるからでしょうかね)、こっちの方がお勧めです。 ちなみに、梅田さんの
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
(2007/11/06)
梅田 望夫

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は、ウェブ進化論と基本的な内容において通底しているので、ウェブ進化論一冊を読むだけである程度現状の様子がつかめるのかもしれません。
 

  
 ただ、佐々木さんの本に書かれていることで興味深かったのは、「Google八分」とでもいえる問題。

 将来情報の供給量が増大していくことに伴い、それを整理する技術の重要性は増し、人々は、今まで以上に検索エンジンに依存することになると思われます。 そのような状況下で、何らかの理由で、グーグルの検索結果に載らないような処分を受けることがあるとしたら、それはものすごい脅威になるのではないのでしょうか。 事実、日本でも、このグーグル検索結果からいくつかのサイトが外される、という問題もあったそうです。

 基本的に物事には長所と短所が相まっているものなので、短所を抑えつつ、長所を伸ばせるような、そんな仕組みを考えるのが大切なのだと思います。
 
 
 
素朴な疑問リターンズ。
 いつも唐突にとてもお馬鹿な疑問を呈して申し訳ないのですが。。



 みみずって、なんで、夏場にわざわざアスファルトの上に出てきて干からびてしまうんでしょう???


 気になって夜も眠れません(うそ)。
関東の大地震についての最近の研究。
 偽装問題の根の深さがどんどん露呈している。 けれど、問題を語るに当たって重要な材料の一つとなる、大地震についてのエントリーが全然無いように見受けられたので、書こうと思う。 偽装問題そのものについては、問題の実態がはっきりとわかってからしっかりとしたものを。 


 以下の内容は、雑誌・ニュートンに多くを拠っています。  個人的な憶測について書く場合は、はっきりと明記します。

 1.最近、地震増えた?
 2.関東大震災クラスの地震て、いつくるの?
 3.ほかの大きな地震は?
 4.地震は予測可能?
 5.起きたらどういうことが起こるの?


 1.最近、地震増えた?
 最近、地震が多いと感じている人が多いのではないだろうか? 
 理由としては、二つが考えられる:
 ・日本の下にある断層たちの多くが活動期に入ったこと。 記事によると、関西も活動期に入ったらしい。 東南海・南海地震(M8)が起こる50年位前から、断層は活動期に入るらしく、今がまさにそのときとのこと。
 ・地震計測技術の向上。 地震数が増えているのにはここら辺にも理由がある。 細かい地震についても探知できるようになっているので、結果として地震の報告数は増えている。 それでも、1926年以降報告された震度5以上の地震292件のうち93件が5年以内に集中しているのは、計測技術の向上だけによるものではないと、僕は感じている。



 2.関東大震災クラスの地震て、いつくるの?
 関東大震災クラスの地震の周期、何年か分かりますか?

 約220年。 関東大震災クラスのM8の地震は220年に一度起こっている。 関東大震災の前に起こった地震でM8のものは、1703年にまでさかのぼる(元禄地震)。

 けれど、安心は出来ない。 このM8クラスの地震がくる100年前くらいから、地殻は活動を活発化させる。 その中には、M7クラス(最大深度は6強になりうる)の地震が含まれている。 歴史的に見ると: 
 1923、関東大震災 震度7
 1894、明治地震  震度6
 1855、安政地震  震度6

 1703、元禄地震  震度7
 1649、慶安地震  震度6
 1615、慶長地震  震度6

 といった感じ。 大体M(マグニチュード)から1を引いたのが最大震度になるようだ。

 喜んでいいのやら、そうでないのやら。 
 けれど、最近の住宅偽装の問題を考えると、胸をなでおろせる問題では決してない気がする。 




 3.ほかの大きな地震は?
 関東圏内では、M7クラスの地震なら発生する可能性はかなり高いとのこと。 候補として挙げられているのが:
 M7.3:立川断層帯、東京湾北部
 M7.2:三浦半島
 M6.9:都心西部直下(渋谷あたり)、さいたま市直下、千葉市直下、横浜市直下

 だそうです。

 

 4.地震は予測可能?
 大きな地震に関しては可能。
 大きな地震の時は、震源がゆっくりと滑り始める。これをプレスリップというのだけれど、これを感知することによってのみ、予測が可能だそう。
 だから、来ることが明白と考えられている東海地震については、直前に予知することが可能だと考えられている。 調査のため、現在東海地方には、歪みの計測器が数多く設置されているとのこと。
 
 現在の技術では、プレスリップ以外で感知するのは難しい。 
 ※ちなみに、「地震雲」については、科学的な根拠は薄いとのことです。

 
 5.起きたらどういうことが起こるの?
 上で述べた東京湾北部地震(M7.3)が起こったときの首都圏の被害についての中央防災会議の報告によると以下の通り。 数字は概要。

A午前5時に起きた場合
 建物倒壊による死者     4200人
 急傾斜地崩壊による死者   1000人
 火災による死者 (風速3m)  70人
         (風速15m) 400人
 屋外落下物による死者       0人 

B午前8時に起きた場合
 建物倒壊による死者     3200人
 急傾斜地崩壊による死者    800人
 火災による死者 (風速3m)  70人
         (風速15m) 400人
 屋外落下物による死者     800人 


C正午に起きた場合
 建物倒壊による死者     2400人
 急傾斜地崩壊による死者    800人
 火災による死者 (風速3m) 100人
         (風速15m) 600人
 屋外落下物による死者     800人 


D午後6時に起きた場合
 建物倒壊による死者     3100人
 急傾斜地崩壊による死者    900人
 火災による死者 (風速3m)2400人
         (風速15m)6200人
 屋外落下物による死者     800人 



 だそうです。
 首都圏の人口3000万人を考えると、めちゃくちゃ多いというわけではないけれど、それでも、甚大な被害が考えられる。 さらに、件の建物偽装の問題があるわけで。。
 
 死者は少なくても、約700万人は自宅を離れ避難生活を余儀なくされるし、首都の機能は完全に麻痺することになる。 これは、日本のみならず、世界にもかなりの影響を及ぼす。

 

 天災は、防げるものではない。 これは、しょうがない。
 けれど、備えることは出来るのでるのであって、それこそが、人の智慧だと思う。
 モノの備えのみならず、何が起きても動じない、強い心をもっていたいものです。
 
病・身体・生活と、自然循環システム。
 daichi2.jpg
「ガイア仮説」というものをご存知だろうか?
 漫画、ARMSでも取り上げられている概念だ。

 研究プロジェクト「ガイア」を立ち上げた、ジェイムズ・ラヴロック(フリーランスの科学者、74年に王立協会のフェローに選出)によれば、その内容は、以下のようなもの。

 我々の惑星を構成している全てのものは、物理的なものであれ、生物的なものであれ、あたかも単一の生きたシステムとみなすことができる。 すなわち、全体を平衡に保つべく、変化や損傷を自らの内部で保証できるような自己調節をする存在とみなすことができる。
 
 宇宙といった大きな単位でなくても、この、「循環システム」という考え方に基づいて物事を考えると、本当に色々なことが見えてくると思う。 これをもとに、次々と起こる疫病などについて考えてみようと思う。


1.自然の循環システムの複雑さ
2.新種の病気の発生と循環システム
3.人間の身体と循環システム
4.循環システムとともに生きる



daichi1.jpg

 1.システムの複雑さ

 循環するシステムというのは、とても複雑なもので、数多くの要因が交じり合って、一つの結果を生み出している。
 たった一つの事柄について、「ああすれば、こうなる」というのは、システムの構築においては殆どありえない。 何らかの波及効果が思わぬところに生じたりする。

 1971年まで散布されてきた農薬DDT。 これを散布すれば、害虫がいなくなると考えられていた。 結果はどうなったか。 確かに害虫は一時的にいなくなったが、また、耐性をつけて戻ってきた。 さらに、その農薬が大量に含まれた野菜を食べた人々の健康には重大な被害を及ぼした。 興味のある人は、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を参照。 ちなみに、トリビアだが、この沈黙の春の著述に大いに貢献した農薬の検出器は、上で述べたラヴロックが開発したもの。

 人間の世界でも似たようなことがある。 例えば、「あいつを追い出せば、自分たちの組織は良くなる」という類のもの。 組織が悪いのは、その人個人によるのみならず、それ以外の多くの要因によるところが多い。 それを直さない限り、どうしようもない。 また、その、追い出そうとしている人が、他の人々の知らないところで、重要な役割を果たしていることも十分考えられる。
 
 経済に関しては、それ一つでエントリーがいっぱい書けそうだから、割愛。 ちなみに、人間の意識が届かないという意味においては、市場もまた自然と呼べると思う。
 


doubutu.jpg

 2.新種の病気の発生と循環システム
 社会的に大きな問題を生じさせる病気は、多くの場合、自然の循環システムに何らかの形で介入したために起こっていると思う。
 
 狂牛病がなぜ生じたか、覚えている人は多いと思う。
 牛の骨を砕いて牛に食べさせるという、自然の循環システムに無い食生活を、牛にさせたがために、狂牛病が生じたのだ。 共食いをさせられた牛とそれを育んだ自然からのしっぺ返し。

 エイズ。 元々人間の入ることがなかったアフリカの森の奥地に、人が入り、宿主である動物(猿だったっけ)と接触したことが原因。 入ってはいけない地に踏み込んだ人間に対する、自然からの悪夢の贈り物。

 そして、現在流行の鳥インフルエンザ。 卵を多く産むために、薬漬けの餌を与え、かつ、24時間中、昼のように明るいライトを、鶏がありえないくらいにびっしりと入った小屋に照らし続けた。 食べられるため「だけ」に生きる命からの報復。


 病ではないが、毒のダイオキシン。 やはり、プラスチックなど、自然に分解されない(=自然の循環システムの中に入らない)物を作り出したことが、その要因になっている。

 ベトナム戦争時にアメリカが撒いた枯葉剤。 これも、もともと、自然には無い毒。 自然の循環により浄化することが非常に困難な毒。hito.jpg


 3.循環と人の身体
 人間を自然と対立させるのは間違っていると思う。 人間も自然の一部で、自分自身のうちに自然を持っている。 自然に対置させるべきは、意識。 その意識が届かない領域が、自然たる人間の身体の中にあるということを、僕たちは忘れてはいけないと思う。 ままならないものなのだ。 ここらへんは、養老氏の「一番大事な事」参照。
 
 水が変わっただけで、人間の身体は、大きな変化を起こす。 例えば、僕は、日本以外の土地に行くと、水が違うためお腹を下す。 
 
 髪の毛はいつも生えては抜けていくし、皮膚は常に新しいものを作り上げている。 爪はどんどんのびるし、骨もどんどん入れ替わっていく。 循環しないもの、変わらないものは何も無い。 
 
 循環システムの中に無いものが身体の中に入ると、大変なことが起こる。 戦後ベトナムで撮られた上の写真で、もう十分だろう。 


daichi3.jpg

 4.循環システムと共に生きる
 僕たちがするべきことは、どこかの哲学が主張するように自然を征服したり収奪したりすることでは決してなくて、自然とともに生きることにあると思う。 
 自然の循環システムの外にあって、それを外から変革しようとするのではなく、自分もその循環システムの中にいるという事を自覚して、内から変革しようとするスタンスが、とても重要だと思う。 自然環境においてもそうだけれど、人間社会の組織においても、同様のこと。 

 自然に対しても、社会組織に対しても、「外からの介入」を主導する人が多いと感じる。 だから、こんなエントリーを書いてみた。

 自然とともに生きる。 それが、自然に生きるということなのだと思う。
 ブッダが弟子たちに語ったように。
 老子が道について説いたように。
 リバプール出身の四人組が「Let it be(あるがままに)」と歌ったように。
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