Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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電車の中で。
 終電もそろそろ近い山手線の中。 車輌の端の席に本を読みながら揺られていた。
 とても強烈なすえた臭いに、周りを見回す。
 ホームレスの人だった。
 垢光りした服に、紙袋をいくつか抱えて、足には2月はつけているであろうギプスをしている。
 周囲の人は彼を避け、彼の半径1m以内には誰もいなくなった。 
 誰も彼を見ようとしない。 まるで、そこにいないかのように、振舞っていた。 彼を避けて移動したにもかかわらず。
 そんな中、一人彼を見ていた自分。
 財布の中を見た。 「これで何か食べてください」といって渡せるだけの金額はあった。 
 しかし、そんなことをしたら、彼の自尊心を傷つけることにはならないだろうか。
 けれど、彼が金銭的なものを必要としているのは、紛れも無い事実のように思われた。
 迷ううちに、自分が降りる駅に到着した。
 
 彼の視線を逃れるように、そそくさと電車を降りた自分。

 降りて、また、考えた。
 そうか。
 「足、大丈夫ですか? ここに座りません?」の一言だけでも、聞けばよかったのだ。 そして、彼と話せばよかったのだ。 そして、自分に出来ることをしてあげれば、それでよかったのだ。 
 「あなたがしてもらいたいと思うことを、人になすべきである」と言う言葉が、胸を突き刺した。 そのために、話し合って、分かり合わないといけない。 それが出来ていないと、時に、偽善や押し付けとなる。

 自分がいやになった。 情けなかった。
 まだまだ、先は遠い。
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