Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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ブラック・ショールズ式を感覚的につかんでみる:LTCMの破綻についてその②
 (追記・訂正あり4月1日午前9時)


 本題とはそれているのですが、ちょうどisologueでブラック・ショールズ式の話題に触れられていて、その点では公共の利益に資すると思うのでトラックバックさせていただきました。 そういえば、TB機能を使うのは、ライブドアの一件以来久しぶりですね。


 (ちなみに、アメリカでは、ストックオプションの利用数がここ4年で30%減ったそうです。 最新のビジネスウィークの特集より。)


 2)の部分でオプション価格付けの原理について書いていきますので、そこだけ読んでくださっても結構です。

 さて、前回に続きLTCMの破綻の要因について考えていきます。


1)LTCMの破綻の要因について  
 色々な資料を読むに、失敗の要因として考えられているのは一般的に三つのようです:

 ・レバレッジをかけすぎた
 会社の規模をはるかに上回る額での資産運用をしていました。 会社の資産の10倍もの資産を運用していたそうです。 1400億ドル。 利益を出したら儲けは大きいのですが、逆もまたしかりなわけです。


 ・デリバティヴの監視体制が弱かった
 その資産運用額のさらに10倍にもなる額のデリバティヴ取引をしていました。 
 デリバティヴは、「派生」という意味の英語です。 デリバティヴは、「金融派生商品」とか訳されるのですが、オプションや先物、スワップなどは、これに含まれます。 ※野村證券の用語辞典を参照してくださると助かります。

 さて、デリバティヴのひとつであるオプションの取引は、一般的に高リスクのものが多くなっています(その分、リターンも大きい場合が多いです)。 そのため、過去に多くの企業がオプション取引による損失で多額の特別損失を貸借対照表に計上しました。 代表的なもので言うと、BP(ブリティッシュ・ペトロレアム)のケースなどでしょうか。

 こういうリスクの高い取引を多額で行っていたにもかかわらず、大してそれが危惧されなかった。 まあ、「市場の神々」の取引だから、心配はない、と思っていたのでしょう。 人間の心理にはそういう側面が少なからずあるのは事実だと思います。


 ・理論的な問題
 僕は、上の二つの事柄は、副次的な理由だと考えています。 なぜなら、LTCMが引き続き成功していたのなら、レバレッジの高さやオプション取引高の多さは、その利益をさらに増す理由になるものだからです。 根本的な理由にはならないのじゃないかと。 
 その理論的な問題について考えるためには、ショールズ氏やマートン氏が何を考えていたのかを、見る必要がありそうです。

 というわけで、ブラック・ショールズ式について感覚的に見ていこうと思います。



2)ブラック・ショールズ式

 ブラック・ショールズ式は、元は、オプション価格を算定するための公式でした。 しかし、これは、その他、為替、先物、債券、株式などの価格算定にも応用できる、スグレモノです。


 A)理論土台
 さて、僕にどこまで説明できるか分かりませんが、頑張って書いてみます。
 
 僕が思うに、基本的な考え方は二つのようです。 それは:
 ①全ての証券やオプションの価格変化は、一定の傾向と、全くランダムな部分からなっている。
 例えば、崖の上から石を落としたときを考えてみてください。 石は、下に行くことは確かです(傾向)。 しかし、下のどこに行くのかは、定かではないんですね(ランダム)。 真下あたりに落ちるのが一番確率は高いとしても、もしかしたら、真下から数百メートルずれたところに落ちるかもしれません。 さらに、このランダムな部分は、正規分布(偏り無くばらつく)になると、彼らは考えたみたいです。


 ②証券やオプションには、臨界点(なんていうか、英語のbreaking pointという表現が一番しっくり来ます)がある。
 オプションのみならず、例えば、株式であれば、その価格が下がったとき、株主にはその株を保有し続けるか、もしくは会社を解体してキャッシュを手にするか、決定するポイントがあるわけです。 

※もちろん、ファイナンス理論全般に通用する「裁定機会(無リスクでそれに見合う以上の利益を得られる機会)の不存在」も重要な前提です。


 ①の部分は、ちょっと数学的に書くと
 変化=傾向×経過時間+ランダムな部分

 となります。


 (ここから下の数行省略可)
 もうちょい数学的に書くと、
 lnSt=μ⊿t+σε√⊿t

 となります。
 lnStは、t時点での資産価格(S)の変化率(lnは変化率を表すときに使います。 関数電卓で試してみてください)

 μ(ミュー)はその傾向。
 ⊿tは、t時点までの経過時間。
 σ(シグマ)は、標準偏差で、確率分布のランダム度合いの指標です。
 ε(イプシロン)は、正規分布する標本からの無作為抽出を表します。

 
 -----------------------------------------(省略可能部分終了)



B) ブラックショールズ式の概略
 で、これを、土台にして、成り立っているブラックショールズ方程式は、以下の様な形をしています。 最初見ると、「なんじゃこりゃあ」と言うのが実感だと思います。。

 bsformula.jpg




 ここで、d1とd2の定義は、
d1.jpg

d2.jpg

 
 となります。

 一応変数について説明をします。


 Kはオプションであれば行使価格。   
 eは、自然対数といいまして、不思議な性質を持っています。 eの-r乗と言うのは、(1+r/無限)の無限乗で割ることと同じです。 eのr上であれば、(1+r/無限)の無限乗で掛けることと同じになります。
 T-tは、T時点からt時点までの時間の長さです。
 N(d1)は、累積確率密度関数といいます。これは、d1という場合が起こる確率を最大100%で示したものです。 なんでこれを求めるかと言うと、上で述べたように、全ての証券には、臨界点が存在するからです。



 この公式、原理的に導き出すためには、かなり高度なレベルの数学の山をいくつか乗り越えなくてはいけないので、これが限界です。 その過程を僕が正確に理解している自信はありません^^; 秋学期には大学院で習うつもりなので、僕がしっかりと理解できたら、責任をもって書いてみようと思います。




C) 何で人々の間で浸透したか
 大きな理由として挙げられるのは、計算が容易だという点です。
 ブラックショールズ式によれば、オプションの価格を知るために調べなければいけないものは、原資産の価格、行使価格、原資産のボラティリティ(σで表された「移ろいやすさ」)、安全利子率、時間で済むのです。 この中で、ボラティリティ以外は、とても求めやすいわけです。

 この計算の容易さから、ブラック・ショールズ式は一世を風靡することになります。
 
 ブラックショールズ式の第一項の部分に「eの-q乗」を掛け合わせたものは、汎用ブラックショールズ式と呼ばれます。 株価であれば、qの部分に配当率を、社債であればqにクーポンレートを、と入れるわけです。
 



 3)何が理論的な問題だったのだろう、、まで書くつもりだったのですが、もう大変な長さになってしまったので、ここらで切り上げます。 

 次回で考えていくことにします。


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アンニョンハセヨ。
 ハングルでは、挨拶は、アンニョンハセヨが基本です。
 日本語で言うと「お元気ですか」、英語で言うとハーワーユーですね。

 
 ふと、この挨拶を育んだ、昔の人々のことを考えていました。

 今よりずっと死が隣り合わせにあった当時において、挨拶は、文字通りお互いの安否を確認するものだったのですよね。 いつ死ぬかわからない、だから、相手の安寧をたずねる言葉が、見知った相手と顔を交わすときに常に発せられていた。


 挨拶って、本当に大切ですよね。 日ごろ何気なく交わしている挨拶に、もう少し気持ちを込めていこうと思う今日この頃です。
 
いまさらながらLTCMについて書いてみる①
 LTCMという資産運用会社が破綻したのは、僕が高校生の頃。

 まったく記憶にすらなかったのですが、そのきっかけとなったアジア通貨危機の記事は、大宮でサッカーの試合があった日に、駅で偶然読んだnewsweekで読んだので覚えています。
 偶然関連記事を読んでいたら、なかなか興味深かったので(特に破綻の理由の原理的問題)、8年も時代遅れのエントリーを書いて見ます。

 
 1.LTCMの概略
 2.その運用手法
 3.破綻の要因について考察してみる
 4.結びに

 
 1.LTCMの概略
 Long Term Capital Managementの略です。 訳すと、長期的資本運用とでもなるのでしょうか。
 LTCMは、まさにドリームチームのようなメンバーで構成されていました。
 設立者は、ジョン・メリウェザー(ソロモン・ブラザーズの副会長)。 重役に、FRB副議長デビッド・マリンズ。 
 そして、ノーベル経済学賞受賞者のM・ショールズとR・マートン。

 手法の理論的水準、人脈、メンバーの過去の実績ともにまさにドリームチームと言えるメンバーで構成されていたのでした。 一時は市場の神々とまで言われたみたいです。
 


 2.その運用手法
 95,96年に、LTCMは40%を超える運用収益を上げることになります。

 その運用手法は、僕たちにも分かりやすいものです:
 ・市場には割高債券と割安債券が存在する
 ・その割高、割安は時間と共に本質的な価格に戻っていく
 ・それを鑑みて、割安債券を買い、割高債券を売る

 当たり前すぎることですが、それを精密な理論で構築しているのです。

 おそらく、この理論を構築していたのはショールズとマートンだったはずです。 彼らは、ファイナンスの理論においては、文字通りレジェンド的な存在です。 ショールズの名前を冠しているブラック・ショールズ式は、オプションのみならず、対数正規分布に従う全ての資産に適用できる、文字通り画期的な式でした。 
 
 超一流の理論を用いて、「勝つべくして勝つ」それが、当時のLTCMの関係者達の運用手法だったのだと思われます。


 LTCMは、ご存知のように98年に破綻します。

 理由は、「割安の債券はそのうちもとの価格にまで上昇するはず」という考えが、当てはまらなかったことによります。
 
 タイのバーツ暴落に端を発したアジア通貨危機は、その後ロシアにも飛び火します。 当時LTCMは、割安と判断していたロシアの国債を購入し、アメリカの国債を売却するという手法をとっていました。 しかし、ロシア国債は下がり続け、アメリカ国債の価格は上がり続けた。

 結果、LTCMは1400億ドル、オプションを含めるとその10倍ものという損額を抱えて破綻することになります。 


 

 続きます。
 
 ※破綻そのものについては、概略にとどめました。
 次回が個人的に一番興味深かった内容となります。
春学期予定授業。
20060327210817.jpg
 

 さて、無事(?)単位免除試験も終わり、本格的に大学院生活が始まろうとしています。 入学式は2日です。

 結局、2科目だけ受けたのですが、1科目はよほどの事がない限り免除されそうです。  もう1科目は、当落線上といった感じでした。 回帰直線を最後に手計算したのは、多分2年前くらいでしょうか^^; おそらく間違えてます。


 
 ここのウリは、なんといってもファイナンス関連科目と教授の充実ぶり。 
 
 とりたいと感じた科目を数えてみたら40にもなっていて、どうしようかと悩むところです^^;


 単位免除の結果もまだ分からず、科目についても抽選があるのでどうなるのか分からないのですが、春学期にとろうと思っている科目は以下の通りです。

 春学期のコンセプトは、「自分にとっての基礎体力作り」としました。 実務との兼ね合いも考えて、今すぐ必要なもの、将来を考えると早くとる方がいいものを優先的に選びました。



 まず、必須科目から。


 「太田誠、確率・統計の基礎」
 統計学は完全に独学で学んでいたので、ちょうどいい機会だと思っています。 シラバスを見る限り、文字通り基礎から回帰分析まで原理的にしっかりと学べそうな感じがしています。


 「高森寛、ファイナンスのための数学基礎」
 高校までは理系のクラスだったのですが、大学では文系で一度も数学の講義を受けていないので、これまた基礎からしっかりとやってみようと思います。 原理的な部分の理解をきっちりとおさえて、きたる期間にサバイバルできるような地力をつけたいですね。
 


 「池田昌幸、エクイティインベストメント」
 春学期、一番楽しみにしている科目です。 ゼミで指導を受けたい先生の一人です。 かなり高度な内容を分かりやすく教えていられるそうで、学生達の間でも好評を博している模様です。
 
 

 「米澤康博、デリバティヴ」
 2年目の最後に、「中里大輔、デリバティヴモデリング」という、ばりばりクォンツの人々もやられているという噂の授業を無謀にもとろうと思っていて、そのための必須科目らしいので。
 他の選択しなかった必須科目(コーポレートファイナンス、債券投資など)に比べると、どうも弱点である感じがする分野でもありますし。
 
 
 次に、選択科目群。

 「渡辺裕泰、ファイナンス課税」
 春学期楽しみな科目の二つ目です。
 ファンドでの仕事をしながら痛感することの一つが、税知識の大切さでした。 当たり前のことなのですが、節税はそうしない場合に比べると、無リスクで収益率を上げることでもあるんですよね。
 将来のためにも、現在の仕事にも活きること間違いなしです。
 教授は元国税庁長官らしいので、色々な生きた知識を学べる気がしています。
 


 「高森寛、ファイナンスのための数値解析」
 この学期はとにかく基礎体力をつける事を目的にしているので、数理的なものを多くとっています。 VBAを用いて、モデルを作ったりするそうです。 ちょうど身につけようと思っていたスキルでもあるので、楽しみです。 VBAの知識は、現在の職場ですぐにでも活かせますし、将来にも必要そうなので。

 

 「宇野淳、マーケットメカニズムとトレーダー行動」
 大学院には、日本で唯一(多分)、「サイバートレーディングルーム」なるものがあります。 相当な資金が投入されているようで、大学院のウリの一つでもあるらしいです。 多くの教授たちが研究の際に活用もしているらしく。ciber.jpg

 詳細はこちら:
 http://www.waseda.jp/wnfs/ncam/4_2.html

 そんなサイバートレーディングルームを使っての授業、珍しい物好きの僕なので、とらないわけにはいきません^^ この学期にトレーディングルームの使い方を覚えておけば、その後、色々な実験が出来そうです。
 
 




 「池田昌幸、パーソナルファイナンス」
 これは、単位不算入の科目らしいのですが、科目そのものと、教授がどのようにして教えるかに興味があるのでとってみました。
 授業内容は、個人が人生設計をするうえでどういったファイナンスプランを立てるべきか、というのを基本的な問題意識としているようです。
 多分、僕が身の回りの人のためにすぐ役立てられる知識といったら、こういったものなのだと思います。
 学んだことは是非、友人達やその他知り合いに話していければと思います。

  
 
 以上です。
 ワクワクしています^^
反・「萌え~」。
20060327130526.jpg


 小諸なる古城のほとり
 雲白く遊子悲しむ
 緑なす繁縷(はこべ)は萌えず
 若草も藉くによしなし


 島崎藤村、「小諸なる古城のほとり」 より。
 

 美しい言葉が大好きです。
 ハングル、日本語、英語問わず。 
 その響きを耳にし、その字を読むとき、うっとりとした気分になります。



 そんな僕にとって、本当に許せない言葉遣いがあります。

 はい、もう分かるように、

 萌えるという言葉の、現在の使われ方。
 
 
 別に、「キボンヌ」とか、「w」とか、「もまい」とか、使いたい人は使っていいと思います。 言葉というのは、常に移り変わりゆくものなので。 その言葉だけでしか伝わらない、独特の、「言葉の質感」があるわけですから。 べつに2ちゃんねる用語じゃなくても、「きもかわいい」とかもこの部類です。


 ですが、もともとあった、しかも美しい言葉を侵食することだけは、本当に勘弁してもらいたいんです。 たとえ、その言葉からでしか伝えられない質感があるとしても。 



 今は、新しい生の息吹の中で新芽が萌える、素晴らしい季節なのに。
不安は見つめないとどんどん大きくなる。
 いろいろあって更新が遅れ、申し訳ございません。


 ちょうど季節の変わり目なので書いてみようと思います。

 
 不安や心配事を誰だって抱えていると思います。
 だけど、人間の性質って言うのは一面では臆病なもので、どうしてもそれを「見なかったこと」にしたがるんですよね。

 試験に受らないかも知れないという心配は常に抱えているのだけれど、それに正面から向かい合わない。 結果、ずるずると時間が過ぎていって、あっという間に試験直前とか。 はい、僕は今日大学院の単位免除試験です。

 将来に対する不安を漠然と持っているのに、その不安の正体を突き止めようとしない、いや、出来ないでほったらかしにしておく。 すると、不安はどんどんどんどん大きくなっていく。 そして、気がついたら、「あ、卒業だ」、とか、「あ、もう三十代」とか。


 
 個人的な問題だけじゃなくて、社会的な問題の多くもそう。 当事者達が、本当は気づいている問題に正面から向き合おうとしないことによって、起こっているのだと思います。 しょうもない不正や汚職は大体この類じゃないかな、と感じます。 
 
 企業やその他組織も。 ダメだとは、漠然と分かっているのだけれど、何がダメなのか、突き詰めて考えない。 結果として、ずるずると悪い方向へ進んでいって、気がついたら、最後の日。

 
 
 いやあ、例が長くなってしまいました。

 解決法?
 
 あまりにも簡単。 だけど、やるにはちょっとの勇気が必要です。

 以下の手順です:
 1.逃げないで、不安、心配をしっかりと見据えること。
 2.そして、その原因をとことん探すこと。
 3.原因を解決する方法を考えること。
 4.行動に移す。



 未来の恐怖と戦う方法は簡単である。 「なぜ恐ろしいのか」という理由を一つ一つ考えてみれば、怖さも薄れてくる。 最悪の事態がどの程度のものかわかれば、怖がることもなくなる。  D・カーネギー

 ただ溌剌とした活動によってのみ、不愉快なことは克服される。  ゲーテ
樹海と死海に入ってきました。
 月日は百代の過客にして行かふ年も又旅人也。
 舟の上に生涯をうかべ馬の口とらえて老をむかふる物は日々旅にして旅を栖とす。



 
 流浪したくなりました。
 でも、現実との板ばさみなので、一日だけ。



 考えもなしに、品川駅で東海道線に飛び乗ります。
 予定のない旅が大好きなんですね。 一層ワクワクするから。
 

 山か、海か。

 海は、夏に見るはずなので、山に決めました。

 
 どうせ行くなら、富士山にしようと決めました。

  
 午後3時ごろ、富士宮駅に到着。
 歩き始めます。
 20060322221734.jpg


 
 ふらふらと、吸い寄せられるように、僕は富士山の方向へ歩いていきました。 もっと近くで見たい、もっと近くで見たい、と思いながら。
 



 そして、気がついたら。
20060322221751.jpg

20060322221801.jpg



 もう夕暮れ時です。
 カラスがギャアギャア鳴いています。
 遠くで犬がけたたましく吠えています。
 背の高い樹が鬱蒼と茂り、太陽の光がかなり弱い。 富士山? とてもじゃないけど見えません。

 ふと、想念が。 

  樹海~広い範囲にわたって森林が茂り、高所から見ると海原のように見える所。 

 
 
 ・・・ビンゴです。


 
 この中で日暮れを迎えるのは、本当に危険だと感じたので、そそくさと下り始めました。
 結局、一番近くで見えた富士山はこれでした。
20060322221812.jpg




 その後、舗装された道路に戻ってみて気づきます。


 「あ、来た道帰るんだ。」
 20060322221819.jpg

 
 はい、アホです。




 少なくとも15kmはありました。
 行きは上り坂、帰りは下り坂といえど、これはしんどい。

 タクシーとかバスに乗るのはポリシーに反します。
 どんどん、歩きます。


 すると、道の途中にこんな温泉が。20060322221826.jpg


 天佑でしょう。
 夜8時になっているのに入りました。


 そして、お店の中には、日本でも珍しい「死海風呂」があったのです。

 これは、死海の塩を持ってきて、死海と同濃度にまで溶かした風呂。 日本でも癒し系で一時期サロンなどで話題になってましたね。

 当然入ります。



 感想。 一言で言えますよ。








 痛い。
  
 死海でぷかぷか浮かびながら楽しそうに本を読んでいる人たちの写真、見たことありますよね?

 あれ、多分、やらせです。 いや、十中八九。

 人の身体が浮いてしまうほどの高濃度の塩水。半端じゃありません。 皮膚の薄いところは、1分ともたず痛くなります。 首筋とか、ひりひりヒリヒリ。

 試しになめてみました。
 脳細胞が一瞬で反応して、口の中を唾液でいっぱいにするよう命令しました。


 
 まあしかし、いい経験でした。
 このおかげで、『いつか死海に行って浮かびながら本を読みたい』という考えの浅い旅行案は、没になりましたので。
 
   
 風呂上り、更に歩いてやっと駅に到着。

 自宅には、12時ごろに着きました。


 いやあ、いい気分転換になりました。



 昨日の箴言:
 大きいものは、近くに寄るほど、その大きさと遠さが分かる。 山でも、人でも。
金持ちは経済の救世主?
 追記:人名わかったので書き直しました。会長じゃありませんでした。どこでどう勘違いしたのやら…汗

 (朝、ブルームバーグで記事を読んで、その内容についてあれこれ考えているうちに、いつの間にか更新と共にソースが消えてしまったのですが。。)


 シティグループの世界株式調査責任者、アジェー・カプール氏がこんな事を話していました。


 金持ちは世界の経済を救っている。 金持ちが消費を続けて輸入品を購入し続ける限り、誰も傷つくことは無い。 

 ・・・
 アメリカのみならず、英国やカナダなど、富裕層の消費が市場の不均衡を説明できるような経済(プルトノミー)において、金持ちは経済の救世主なのだ。

 
 プルトノミーは、富をあらわすギリシャ語プルトンと、エコノミーを掛け合わせた造語です。

 
 確かに、富裕層が安定した需要をもたらすことにより、経済の成長やインフレ率が安定するという論理は理解が出来ます。 そういう意味では、アメリカの経済において、富裕層が果たす役割は大きいのでしょう。


 ですが、この「救世主」と言う言葉、なんだかなあ。。 原文も読んでいないので、英語で何と言っていたのかはわかりませんが。 
走れポスト。
post.jpg

 品川駅にて。


 めっちゃかわいいんですけど。
ファイナンスお奨めテキスト。
 さてさて、件のファイナンス関連の教科書を。


1.入門としての数学
まずは、入門編として、数学の勉強をしたほうが良いかもしれませんね。
そういうときに、かなりおすすめできる2冊はこれ。

証券アナリストのための数学再入門

とにかく分かりやすい。 最低限のレベルで必要な知識をここまで分かりやすく説明できるのは素晴らしいことだと思います。


はじめての統計学

これも、有名なテキストですね。 統計学の知識を土台からしっかりと積みたい人にはお奨めです。  




2.初級

 
 
 やっぱりこれでしょうか。 アメリカでは2大巨頭的なテキストです。
 とにかくわかりやすく、また、練習問題が多い。
 翻訳が、もう一つの巨頭に比べ格段によくできているのでお勧めです。

 
 英語に抵抗がないのなら、もう一つの巨頭
 
 これがお奨めです。 僕はこれで勉強しました。



3.中級
 
 僕がファイナンスの勉強を志したときに初めて読んだテキスト。
 これを読んで正解だったと思っています。
 200ページというコンパクトさながら、内容はきっちりと詰まっています。
 価格も安く、おすすめ。

 
 もうひとつは、
 
 ご存知(?)証券アナリスト試験の基本テキストです。
 必要なないようが基本的に網羅されています。
 98年版なので、時事的なトピックには弱いです。
 それと、誤字や数式の中の記号間違いが目立ちます。


 
4.上級
 
 これでも入門ですが、このブログでは上級として取り扱うことにします。
 数字頭の人にはけっこうすらすらといけるかもしれませんが、文系の人は苦労することでしょう…
 練習問題も多くお奨めです。


 それと、advanced corporate finance, Ogden他 著、
 も取り上げようとしたのですが、なぜかアマゾンでリンクが貼れない。。
 こちらは、理論的には高度な議論をしていますが、数式はさほど多くなく、すっきりと入れる本だと思います。




5.上級以降
 
 個別の論文や、数理ファイナンスなどのテキストを読んでいくのがいいと思います。
 僕は今から、これを始めるところです・・・
 

 

 何か質問があれば、コメントくださいね。
姓名判断比較検討。
 姓名判断に従って名前を変えた友達が周りにけっこういました。
 不思議なものですね。。

 で、どこまで信頼できるかを考えるために、二つやってみました:
 その1http://www.naming.jp/
 その2http://www.urban.ne.jp/home/ho5135/



まずは、その1の結果。 

 総運32○ 周囲の助力と、好機をつかむ運があり、成功を収める。結婚運○。
 人運23◎ 人が良く損しがちだが、それを帳消しにする行動力で活躍。努力家。
 外運22△ 若いうちは良いが晩年に向かって運気衰退。病気事故傾向。
 伏運42× 悪い運数です。
 地運19△ 天才肌、挫折、障害、浮沈運。
 天運13○ 頭脳に恵まれる。家族を大事にする家柄。
 陰陽 ◎ 理想的な配列です。



 てじゅん
  ○○(調和名)
 主音て:仕事も付き合いも要領良く積極的。正直で落ち着きない性格。
 次音し:しっかり者。
 助音ん:マイペース。人の評価を気にする。
 頭音IE:多くの人を惹き付ける魅力を持ち能力と行動力も充分。
 秘数 3:明るく社交的で楽観主義。負けず嫌いで抜群の行動力を持つ。



 
 そして、その2。
 ●総合的な運勢
困難を乗り切る心の強さをもっています。さらに、小さなチャンスをきっかけに人からの協力を受けたり、思いがけない幸運に出会ったりというラッキーな人生になるので、中年、晩年と確実に豊かになっていきます。

 ※ はい、青の部分が矛盾していますね。


●家系的な運勢
資産家や商売人として成功し、金持ちが多い家系ですが、物欲が強いという傾向があります。


●仕事の運勢
独創性や奉仕性の高い仕事や職場で成功し、広範囲な交際をすれば、運気が上昇します。お金や物が集まってくる運勢をもっています。


●愛情面の運勢
良い配偶者や子供に恵まれ、経済面や愛情面で満足のいく生活ができます。また、ユニークな財源を見つけて、大きな財産を築きます。男性の場合は、女性問題を起こしやすいので気をつけましょう。


●社交運
イメージ的に存在感がうすく、対人関係がスムーズにいきにくい傾向があります。また、信じていた人が離れていったりして、孤独感を味わうこともあるでしょう。


●性格
先見力をもっており、大志を抱く人で、がんばり屋です。強く大胆なので、浮き沈みもはっきりしていますが、地位も名誉も上昇していくでしょう。





 また、その2には、占いがいくつかついていたので、それもやってみました。 

 それの一部を抜粋すると:
 ・優れたアイデアと繊細なセンスをもちますが、実行力に欠けるので宝の持ち腐れとなるうらみがあります。社交性もあるが、打算が働ので親友もできません。現実に強いが、どこか間抜けな一面があり、それが成功を妨げる結果となりがちです。


 
 また、矛盾が見つかるわけです。


 唯一の共通点。

 それは、

 総運よし。 

 
 これだけを参考にしようかな、と思っています^^;



 「運命は偶然よりも必然である。『運命は性格の中にある』という言葉は決して等閑に生まれたものではない。」 芥川龍之介
お奨め教科書:経済学、会計。
 友人に紹介すると話したきり、とんと書いていなかったので、やります。

 個人的お奨め本。
 といっても、ただのスタンダードであることは内緒の話です。





1.経済学

マンキューの経済学
 


 アメリカで一番売れている経済学の教科書かもしれませんね。
 とにかく、わかりやすい。
 練習問題も豊富なので、経済学的な発想を身につけるための入門としてはぴったりだと思います。


 中級のものとしては、こちら。

 経済学とファイナンス。


 証券アナリストの「経済」科目の指定テキストです。
 金融とからめて経済の一般理論を書いているのですが、大変面白い。
 アナリスト受験をしない人にもお奨めできる本です。


 上級のものは:
 上級マクロ経済学

 これは、完全に院生用のテキストかな、と思います。
 理系の学部生ならやっているのかもしれませんね。
 経済学のなかで、上級に部類されるテーマをきっちりと書いています。
 とても良く出来ています。

 ちなみに、洋書であれば第三版が出ているので、英語にアレルギーがない人は、こちらを読むのがいいかもしれません。





2.会計

 僕自身、会計は全く分かっていなかったので、かなりこれらに助けられました。

 現代会計入門。

 
 会計の分野では大物である伊藤氏の著書です。 有名な先生≠いい先生、というのは日本では通説になりつつありますが。。 

 この本は、とても分かりやすくできています。
 このレベルのものを理解すれば、会計を専門としない限りは、あとは辞書を片手に持っておけば十分かもしれません。


 会計の基本は、やはり簿記。
 簿記は、慣れが全てだと思います。
 そんななかでお奨めの本は、こちら。
 
 
 

 二つあわせたら、かなりの量の練習問題になります。
 これだけやると、大分知識がつくんじゃないかな、と感じています。

 
 会計に関しての上級トピックとして。

 「企業価値評価」
 
 お、気づいたら、最新の第4版が日本語版で出ていますね^^ これはアツい。




 このブログでも何回か紹介している、企業価値評価に関するバイブル的な本です。
 投資銀行の人も手元において参考にするほどのもの。
 


 実践編はこちらです。




 今回は、こんなところで。
やる事のまとめ方。
 同時期に次々と新しいことがはじまったので、今週は少しどたばたしていました。

 だから、やるべきことの整理をすることにしました。

 こういうときには、気分に合わせて色々な方法を使っています。

 今回は、以下の通り。 

 

1.やることリストを作成
マインドマップ&ポストイットを使って、作りました。
20060312090943.jpg




項目を大項目、小項目と分けて、それぞれに付随する「やるべきこと」を、色分けしたポストイットに書いて貼り付けます。

 僕の場合、大カテゴリーは、勉学・仕事・自己修養・その他活動の4つ。
 



2.やる事リストを、重要性・切迫性の基準で分類
20060312091008.jpg





 縦軸に重要性をとり、横軸に切迫性をとりました。
 毎日行う必要のあるものは、右端にまとめ、優先順位の高いものから上に貼り付けました。



 
3.スケジュール作成
 この、重要性・切迫性分類をしたのちに、あとは、手帳と相談しながら、やるべき事を落とし込んでいきます。



 2時間もあれば、なかなか納得のいくものが完成します。
 個人的には、結構気に入っています。
 やる事が明確になるとすごくすっきりするんですよね。 
 



 ※ちなみにこれ、GEとキャノン、その他色々な人たちの問題解決手法を、少しずつぱくった見習ったものです。
真のものは。
 「真の勇気は、第三の目撃者のいない場合に示される」
 と語ったのは、ラ・ロシュフーコーですが、これは少し変えるべきかな、と感じたりします。 さながら、書斎におけるファウストのように。

 僕だったら、
 「真の勇気は、第二の目撃者(=自分以外の人)のいない場合に示される」

 と書き直したい。



 そして、これは、勇気の議論だけではなく、倫理全般に通じるものだと思っています。

 中国には昔から陰徳の考えがあります。 これは、誰にも見られないところで示される徳のことで、このようにして蓄積された徳は、その人の仕事に後代になって帰ってくるとされています。

 
 キリストの「山上の垂訓」にも似たような箇所がありましたね。
 「人に見せるために人前で善行しないように気をつけなさい。 そうでないと、天におられるあなたがたの父から、報いが受けられません。 ・・・(人前で見せる人に対して)彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです。」


 ちなみに、僕の父も、毎日毎日少年であった僕に同様の事を話していました。
 「どんなつらいことでも、人が見てるときなら誰にでもできる。 誰も見ていないときにやるのが本物だ。」
 
 

 人間には自己顕示欲というのがどうしてもあって、それはとどまることを知らない。 だからこそ、このようにして、隠れた善い行いをしようとつとめることはとても大事なのでしょうね。 自分自身の生活を真に豊かにするためにも、もちろん、身の回りの人々のためにも。


 
 J1に初昇格した甲府のチームのあるサポーターの記事―彼はホームでは一度も試合を見ずに観客の誘導を場外で行っていた―を見ながら、こんな事を考えました。
ガードしたのアート。
 DSC01509.jpg


 一人で爆笑してました。
成長と格差。
 ちょっと立て込んでいるのですが、気になった記事があったのでクリップしておきます。

 
China aims to let rural poor share new wealth

BEIJING China's new "historic task" is to narrow the politically volatile gap between rich and poor and enliven the economy of the country's vast but still impoverished rural areas, Prime Minister Wen Jiabao said in a national address Sunday.

 続き
 


 貧富の差の拡大は、急成長を遂げる国家において、ある意味不可避的な問題だと思います。 インドなどもこの例。 日本はむしろ奇跡的な国だと思います。

 僕の頭からはどうしても「統一後の朝鮮半島がどうなるか」、「貧困はどうすれば減らせるか」という問題意識が離れないので、この類の記事はいつも気になるところです。

 
 個人的に、中国の現在の格差のあり方は、急成長国家における第一段階的な性質のものだと考えています。

 今回の記事では、農村部の貧困の問題が取り沙汰されています。 これが、第一段階。 どうしても発展と言うものは都心部を中心に起こるものなので、結果として農村部にて生活する人々が貧困にあえぐことになります。


 次の段階は、都心部での格差が特に問題となる段階。
 これは、農村部の人々が都心部に移住するが、望ましい職に就けず貧困に直面することにより顕在化します。

 
 これらの段階を経て、「階級分化」みたいなものがある程度固定化された後、格差が徐々に是正されていく、というのがよくあるパターンだと感じています。

  
 今回、中国政府は、農村部の学費などを完全に免除するなどの対策をたてたようですが、これは徒労に終わるのではないかな、と感じています。



 と、批評するのは本当にたやすいんですよね。。

 「僕が政策決定者だったらどうしようか」、と考えると、途方にくれてしまいそうです。 ちょっとやそっとのことじゃ、エスカレートしていく現状に歯止めをかけることは難しそうです。 
 ましてや、中国は社会主義国家の看板を掲げているわけです。 一党独裁体制化で、アマルティア・センの理論が役に立つかと言うと、それも疑わしく。 
 社会主義理念を守りつつ現状から社会主義的な社会関係へと軟着陸させるとなると、、うーむ。


 13億人を対象とした政治って、本当にものすごいスケールだなあ、と、ただただ感心してしまったりします。


 なんだか、まとまりのない感じですが、ご容赦ください^^;
印象分析やってみました。
ネタが思いつかないので、こんなところで。



http://www.be-fine.net/wannabe/contents/imp/index.cfm

印象:ジェントル

プラスの印象
◎品のある
○あかぬけた
○洗練された
○端正な
マイナスの印象
・気取っている
・自尊心が強い


あなたが、まわりの人に与えている印象
◎品格があって礼儀正しい人です。公明さもって人に接する態度は、落ち着いた印象を与えます。▲大人っぽく知的な印象が強いのでおじさん顔になりやすく、「おじさん」に分類されがち。○自分の内面が外に見えるような印象づくりとおしゃれをしてみませんか。◇表情やしぐさで若々しさを印象づけるだけで、魅力アップは間違いなしです。


 ジェントルかあ。
 

「ショーシャンクの空に」と上杉鷹山。
ふと思いついたので、書いておきます。

 
 僕の大好きな映画の一つに、「ショーシャンクの空に」があります。


 映画中、主人公のアンディーが、モーツァルトの「フィガロの結婚」を流すシーンがありますよね。 

 なぜ、彼は音楽を流したのでしょうか?
 
 
 前まで、僕は、彼がただの茶目っ気から、そのようなイタズラをしたのだと思っていました。




 ですが、よくよく考えてみると、違いそうです。


 件の人ノートに上杉鷹山についてまとめているときにピンと来ました。 上杉鷹山は、米沢藩主で、日本の歴史に残る名君です。


 上杉鷹山は以下のように話しています:
 「学問と文化の目的は全て徳を修めることに通じる」

 そして、彼は自分の藩において、教育を含めた抜本的な改革に着手したわけです。


 よくよく考えてみると、アンディーがショーシャンク刑務所にて行っていたことは、この上杉鷹山が米沢藩において行っていた事ととても似ているのですよね。

 両者共に、ただ自由や徳を説くのではなく、人々がそれを身につけるための仕組みを作り出しているのです。


 アンディーは、絶望が支配するショーシャンク刑務所において、人々が希望と自由を忘れない事を望み、そして、そのために音楽を流し、図書館を改変し、その他様々な行動を起こした。




 
 僕がこの映画を何回も見たくなる理由の一つは、ここら辺にあったのかもしれません。 今、ようやく、一部だけでも、言語化が出来て、とても嬉しいです。


 あ、映画を見たことがない人は、是非ご覧くださいね。

門前の小僧の聞く業界環境。
 正確には、門前の小僧ですらないのかもしれませんが^^;。。


 大学院に行く事にしたと、投資銀行業務やPEファンドの仕事に就いている(いた)方に話すと、「それはいい選択だと思うよ。」と、皆が口をそろえて話しています。
 
 現在、この業界はとても混乱していて2,3年後の市場環境がどうなっているか良く分からないから、しばらく傍らで様子を見てみるのがいいということだそうです。

 より具体的には:
 ・M&A加熱により、ファンドの数や投資銀行業務へ割り当てられる資金があまりにも大きくなっているため、典型的な「買い手過多」の状況にあること
 ・日本企業のマネジメントのあり方が変革期を迎えていること
 ・人材の移動がいつになく激しいこと

 
 などが挙げられるようです。

 
 運が良かったのかもしれませんね。
 引き続き、村上ファンドの阪神電鉄株取得45%超など、業界の動向は見守っていくつもりです。
 
 
 人生の目的はもうぶれないと思うので、そのための手段を、その時、その状況に合わせて柔軟に選んでいけるよう、これからも色々な能力を身につけていきたいですね。
読書感想:投資銀行残酷日記。
 そういえば読んでいなかったので、昼過ぎに読んでみました。

 著者二人が投資銀行に入行し退行するまでの過程を描いています。ibd.jpg


 この手の暴露本は、多くの場合、ウケ狙いのために事実を誇張している側面があるので気をつける必要があるとは思いますが、読み物としてはまあまあ面白かったかな、といった感じです。 卑俗な表現はかなり多いです。

 以前から、投資銀行業務でこういうことをするのだと言うことは聞いていたので、ショックなどは大して何も感じていなかったりします。 
 投資銀行のみならず、外資系のコンサルなどに通っても、数年間の奴隷労働は間違いないと聞いています。 それが嫌ならばやらなければいいだけのことですよね。

 そういう情報を知らずに入ってしまったら大変なことになるかもしれないので、情報提供と言う側面においては価値のある本だと思います。 将来就職先に考えている人は、一度読んでみると面白いかも。

 
 ふと、こんな言葉を思い出しました:

 現実の世の中が、-自分の立場から見てーどんなに愚かであり卑俗であっても、断じて挫けない人間。どんな事態に直面しても「デンノッホ!(それにもかかわらず!)」と言い切る自身のある人間。 そういう人間だけが政治への『天職』を持つ。
 
 ヴェーバー、「職業としての政治」 より。
 
井上雄彦。
 現在生きている人で、僕の3大漫画家は、宮崎駿(読んだのナウシカだけだけど)、浦澤直樹、そして、井上雄彦です。 他界されている方も含めたら、手塚治虫はダントツのナンバーワンです。


 今日は、井上雄彦。
 
 彼の特徴として、3つを考えて見ます:

 ・画力
 すごい。 バガボンドとか、見ながらどんどん技術が上がっていると感じます。 
 知り合いのアーティスト曰く、彼の漫画を見ていると絵が描きたくなるそうです。 
 ※ちなみに、バガボンドとは、流浪人とかそういった意味の英語です。 一時期僕は、「バカボンド」と読んでいました・・・ はずかしや。
 
 
 ・ストーリー
 これも良くできている。 彼の作品は全て綿密な調査に基づいていることがとても良く分かります。 
 特に、最近個人的にナンバーワンの漫画である「リアル」は、調査なしには絶対に書けないものでしょう。 文字通り、リアルです。 読んでない人、是非。 最新刊、キてます。

 
 ・独創性
 彼の主要漫画の三つ、スラムダンク、バガボンド、そしてリアル、すべて、とても独創的な作品です。



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スラムダンクは、当時「バスケットボール漫画は売れない」という支配的な意見を払拭した作品でした。 彼がこの漫画を書くとき、担当は反対したらしいですね。 けれど、彼は、(多分バスケへの情熱から)これに踏み切った。

 

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バガボンドは、吉川英治の「宮本武蔵」を原作にしています。 が、普通の漫画が原作を踏襲する形でストーリーを進めるのに対し、バガボンドは、途中からストーリーと離れながら独自に展開されていっています。 単行本のカバーに書いている著者のノートなどを読みながら感じるのですが、彼の人物設定はとても精巧に出来ていて、その結果、登場人物たちが自然に動き出し、今の独創的なストーリーが出来ているのだと感じています。

 


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そして、リアル。 障害者スポーツを取り上げた漫画はほとんど無かった現状で、この漫画が社会に及ぼした影響は計り知れないと思います。 もちろん題材が題材だけに批判はあるかもしれませんが、それでも世の中に一石を投じたことには間違いがありません。



 バガボンドの最新刊を読みながらふと思いついたので書き留めておきます。


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