Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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スプートニクの恋人。
スプートニクの恋人 スプートニクの恋人
村上 春樹 (2001/04)
講談社



 あっという間に、村上春樹作品が20を越えそうな勢いです。
 
 これくらい多く読んでいると気づくのですが、最近になって実存主義的な色合いがかなり強くなっているのですね。 

 「僕らはこうしてそれぞれに今も生き続けているのだと思った。どれだけ深く致命的に失われていても、どれほど大事な物をこの手から簒奪されていても、あるいは外側の一枚の皮膚だけを残して全く違った人間に変わり果ててしまっていても、僕らはこのように黙々と生を送っていくことができるのだ。 手をのばして定められた量の時間を手繰り寄せ、そのままうしろに送っていくことができる。日常的な反復作業として―場合によってはとても手際良く。」

 このくだりは、ドストエフスキーの「死の家の記録」を思い出させるものがあります。 「命を引きずる」という表現がしっくりくるような生を送ることができる、人間という存在に対する問題意識。 時代が変わり、物語の背景が変わっても、根本的な問題は変わっていないのかもしれませんね。

 
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