Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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ムガベ氏の「再選」。
2508MA1.jpgこのブログで長い間取り上げてきたジンバブエの選挙でしたが、結果として、ムガベ氏が、対立候補のないままの選挙の結果、大統領として「再選」されました。 この期間、対立候補であったMorgan Tsvangirai氏の陣営では、65人以上が謎の死を遂げ、多くの人々が逮捕されています。
(写真はThe Economsit誌の"No sign of an end to the horror"より)

僕は、ある国家に対する国際社会の世論(というか、先進国を中心とした世論)が、時としてかなり捻じ曲げられた形で広げられることはあると思っています。 その国家が、世論の製造元国家と対立するような関係にある時には特に。 世論の製造元国家の基準によって、世の中の声の大きさは調整され、それは本来の声の大きさや主張の正しさを歪曲している側面があるのは否めません(たとえばイスラム圏の人々の声はほとんど聞こえてこない)。 ジンバブエは長い間、欧米先進国に対して強くノーを唱えてきた国でもあるので、現在の論調にはある程度の作為が含まれている感はあります。 

と、このように、ある社会組織を非難するような論調への迎合には慎重になろうと心掛けている僕ですが、それでも、今回のこの選挙の結果には違和感を覚えます。 少なくとも、現在の経済状況(人類史上最高のハイパーインフレーションをジンバブエはたたき出しています)は、現政権の国家を治める能力の不足を物語っていると僕は思いますし、対立候補のないままの大統領選挙というのも、さすがにおかしな話です。 この選挙にとてつもない不正が働いていた可能性はかなり高いと言えると思います。


僕がもうひとつ慎重になりたいと思っているのは、国家の在り方を他国の人間の介入により決めていくことへの是非です。 多くの現在発展している国がその歴史を経てきたように、国政の変革というのは、その国に住む当事者たちによって行うべきで、そうでないと、いつまでも国が自立することは出来ないのかもしれません。 人権というのは、歴史的にそうであったように、当人達が闘って勝ち取るものなのだと思います。 僕たちは、内政に干渉はしないまでも、その闘いを援けることはできると思いますし、僕は、コツコツとこういう記事を書いて行こうと思います。 


ジンバブエ大統領選:米は制裁強化へ AU選挙監視団「自由、公正さない」
 【ヨハネスブルク支局】アフリカ南部ジンバブエの大統領選は29日、現職のムガベ大統領(84)が当選を決め、第1回投票(3月29日)から3カ月を経て一応の決着をみた。しかし選挙戦を通じての野党への激しい弾圧で、欧米ではムガベ氏への非難が一層高まり、国際社会でのジンバブエの孤立が深まるのは必至。30日にムガベ氏も出席してエジプトで開かれるアフリカ連合(AU)首脳会議では、ジンバブエ情勢の打開策が検討される見込みで、その結果が注目される。

 来日中の潘基文(バンギムン)国連事務総長は30日声明を発表し、「国民の本当の意思を反映したものではない」と、ムガベ氏当選という選挙結果に強い疑問を呈した。ブッシュ米大統領は選挙を「まやかし」と非難し単独制裁を強化する姿勢を示した。ライス国務長官は国連安保理に制裁決議案提案の方針を示し、29日には北京で「国際社会が行動すべき時だ」と訴えた。

 これに対し中国の楊潔〓(ようけつち)外相は「状況は安定に向かっている」と制裁強化に消極的で、大統領と野党との対話による解決を求めた。

 アフリカ域内でも、批判が強まっている。AUが派遣した全アフリカ会議の選挙監視団代表は「自由も公正さもない」と言明。南アフリカのツツ元大主教やケニアのオディンガ首相は、ジンバブエへのAUや国連部隊派遣を提案している。

 ジンバブエでは、野党支持者らに、選挙終了への安堵(あんど)感など、複雑な心情が広がっている。選挙戦で野党発表で90人前後が殺され、20万人の国内避難民を生んだ。野党支持の女性は「ほっとした。圧政が続き、経済環境は厳しくなるが、殺し合いのない平和はそれ以上に尊い」と語った。

 一方、国内には「西側諸国と対等に渡りあえるのはムガベ氏しかいない」(50代男性)などと、大統領に根強い人気があるのも事実だ。
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080630dde007030004000c.html

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MM第一命題に債務不履行の仮定はいらないです。
(多分リンクがうまくできていなかったか・トラックバックがはじかれたようなので、再チャレンジ)

池田信夫先生のブログに、また不正確な記述があったので、反論の記事を書いておきます。 多少なりとも自分がある程度学んだ分野について、正確な内容が定着するようになっていただきたいので。 (といってもこの問題は、普通に企業のファイナンスに従事している人々にとっては、大きな問題にはならない内容なので、スルーしていただいて結構です。)

Romaの苦境。
The economistにRomaの特集が載っていました。恥ずかしながら知識がほとんどなかった問題でしたので、自分の知識をまとめるためにここに書いておきます。 基本的に、economistとwikipedia(英語版・日本語版)の方をソースにしています。 誤りがあったら、ご指摘くださると幸いです。

1.ロマについて
2.ロマの苦境
3.何をするべきなのか



なぜバブルが起こり続けるのか、という質問に対しての(僕なりの)答え。
前の記事にコメントをいただいたので、ちょっと書いてみます。 めちゃくちゃ眠たいので、支離滅裂だったらご容赦ください。

人は過去から学ぶとは言いますが、過去から学んだところで、バブルが無くなるのかというと、そうでもないようです。 


1.投資という経済活動の目的がどこにあるのかを考えてみると、その事がわかってくるのかもしれません。

投資の目的は、ある決まった投資期間(投資ホライズンといいます)の中で、リスクに見合う良い利益を上げることにあります。 この、投資ホライズンは、投資家によって異なります。 長期の投資家もいれば、半年くらいの投資家もいるかもしれません。

この時点で、気付く人は気付くかもしれませんが、すべての投資家の投資ホライズンがすごく長ければ、バブルが起きる可能性は低くなると思います。 逆は逆です。

ちょっと考えてみると分かるかもしれません。

今、どう考えてもバブルの状況が起こっているとします。 例えば、豆腐の値段が高騰して、なぜか1丁1万円になってしまったとしましょう。 世の中には、味噌豆腐、メープル豆腐、豆腐ラーメン、豆腐スパゲッティ、などなど、さまざまな豆腐グッズが大流行。 とはいえ、いつか、豆腐は普通の値段に戻るはずですが、それがいつかは、いまいち予想がつきません。 今のところ、価格は上がり続けています。

あなたは、ほかの人からお金を預かっています。
3ヶ月以内にこのお金を1.1倍に増やさないと、あなたはクビになる可能性があります。

さて、あなたは豆腐に投資しますか?


と、、ここまで極端な例でなくても、上のような例で、投資をする立場にある人がいる限り、価格が短期的に不合理なものだとしても、その価格がしばらくの間さらに上昇することがありうるわけです。 今、石油には投機マネーがかなり集中していますが、これもその一例なのかもしれません。




2.ある資産から派生するような投資商品があると、さらにバブルは生じやすくなるかもしれません。

たとえば、上の例で大人気の豆腐について、豆腐の値段が10%上がったら、1000万円をもたらしてくれるような、投資商品があるとしましょう。 こういう、元の資産から派生した投資商品、を派生という言葉の英語であるデリバティヴと呼びます。

これがあると、もともと世の中に存在している商品の量以上のマネーがその商品価格の決定メカニズムに作用することになります。 市場の規模が大きくないと、すさまじい打撃を受ける可能性があります。


他にも理由があるのかも知れませんが、個人的には、上の二つだけでもバブルが起こり続ける十分な理由付けになると思っています。 


(ルーカスが昔こんな内容(上の理由1に近い)で、論文を書いていた記憶があるのですが、ぐぐっても出てこないので割愛します。)

メディチ・インパクト。
メディチ・インパクト (Harvard business school press)メディチ・インパクト (Harvard business school press)
(2005/11/26)
フランス・ヨハンソン

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久々にインスパイアされるいい本を読みました。
メディチ家というのは、イタリアで1300年頃から200年以上権勢を誇った名家です。 当時メディチ家が芸術家たちに行った一連のパトロン活動は、芸術家らを一か所に集めることによる多くのイノベーションを産みだし、それはルネッサンス到来の重要な土台になったそうです。

こういう、「多くの異なる分野の専門家たちが集まることによって生み出される創造、イノベーション」をメディチインパクトと呼びます。 

本書では、
1.メディチ・インパクトが現代においてより生じやすくなっている背景
2.アイディアをどうやって作るか
3.アイディアをどうやって実現させるか
について述べています。
野口悠紀雄「ファイナンスの基礎」-第9回。
では、野口悠紀雄のファイナンスの基礎、第9回です。


1.DCF法
2.リスク分散と最小分散ポートフォリオ、最小分散フロンティア
3.CAPM

2と3の順番は授業のハンドアウトと逆なのですが、論理展開的にはこうあるべきだと思うので、このように並べる事にします。

二項分布からリスク中立確率の分布とSDFを求める計算シートを作りました。 使ってみてください。
https://www.webfile.jp/dl.php?i=362006&s=994aa428bfda051370be

最小分散ポートフォリオを作る組み合わせを計算するファイルはこれです。
https://www.webfile.jp/dl.php?i=362048&s=6316d397f881e039ef50

LEVI’S(R) BLACK PRESENTS
かなり長い間聴いているのですが、いつ聴いても飽きない珠玉のアルバムです。
LEVI’S(R) BLACK PRESENTS アナザー・サイド・オブ・ミーLEVI’S(R) BLACK PRESENTS アナザー・サイド・オブ・ミー
(2006/07/19)
マーカス・ミラーマーカス・ミラー feat.チャカ・カーン

マーカス・ミラーは、現在最高のベーシストの一人です(すでに亡き人も含めると、やっぱりジャコ・パストリアスがヒーローです)。 僕は、リチャード・ボナも大好きですが、リチャード・ボナの演奏からはアフリカの大地を駆け巡る野性的な疾走感やうねりを感じるのに対し、マーカス・ミラーの演奏からはとても洗練された感をいつも受けています。

その、マーカス・ミラーがスーパーアーティスト達のバックで演奏しているのがこのアルバム。 正直言うと、マーカス・ミラー本人のアルバムは、ベースが出すぎている感もあるので、僕はこれくらいが一番聞いていて楽しいです。 僕が一番気に入っているのが、デヴィッド・サンボーンとの共演の"Snakes"。リズムが好きな人なら、このイントロにメロメロになってしまう事でしょう。
 

更新さぼっててすみません。。
野口ファイナンスの授業のサマリー、もう少しお待ちください。
(というか、一切コメントが無いので、この記事の需要が存在するのか、いまいちわかりません)

週末も怒涛のように流れていたので、なかなか眠いです。 明日こそは、いっぱい寝たい。。


ランディ・パウシュの「最後の授業」-動画字幕付き。
毎週の習慣にしつつある丸善散歩をしていたら見つけました。

もう余命が数か月と宣告されたランディ・パウシュ教授が、カーネギー・メロン大学で行った最後の授業の動画です。 お時間がある時に、ぜひ見てみてください。

僕は、毎日いつ死んでも悔いがないように生きようと思っていますし、そのために自分の最後の瞬間を、残酷なものまで含めて色々想像して、それらに耐えられる自分をイメージしています。 というのも、江戸時代の武士があそこまで優れた精神性を築き上げていた一つの理由は、死ぬことについて日頃から考え続ける環境にあり、そして考え続けてきたからに他ならないと思うからです。

死と生を一つのものとしてとらえ、どんな過酷な運命にあってもそれを享受して、自分のするべきことをするという心持を、持てるようになりたいと願っています。 そんな人こそ、本当に大きな仕事をできるのだと思いますし、人生を本当に意義あるものとして生きられるのだと思います。


だけど、本当に死を間際にして、どのようにしていられるのか、僕にはわかりません。 自堕落になるかもしれません。 この人みたいになりたいです。

http://jp.youtube.com/watch?v=nrFMRuB2lbA&feature=related

YouTubeが重たいので、このブログで見るときには「続きを読む」をクリックして見てください。







勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力。
ムギさんの最新本を読みました。
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
(2008/06/15)
勝間 和代



色々なところで語られている「賢くなるための方法論」をまとめた本として、一番よい本だと思います。 ムギさんの方法論系の本は、既存の方法論のサーベイ論文のような感を受けます。 どれもこれも、「こういう方法や考え方もあるのか」という気付きを与えてくれるカタログとして非常に助けになります。


ただし、以下の個所については、少し考えが違ったりします。

いずれにしても、フレームワークをたくさん持つという事は、頭の中で様々な情報を処理し、判断し、意志決定を行う際に、その場に応じて最適な道具を使えるという事です。



僕は、フレームワークの重要性については強く同意しますが、多く持つ必要はあまりないと考えています。 最初の頃に多くフレームワークを持っていたとしても、使い慣れるうちに、フレームワークはよりシンプルになっていくのだと思います(だから、この本の意義は十分にあると思います)。 ムギさんといくつかの授業でご一緒した経験から言うと、ムギさん本人も、この本でフレームワークとして紹介しているような道具を直接使うというよりは、それらフレームワークたちに共通している「根本的なものの考え方」に依って立っていたと僕は感じています。


例えば、キリストの生き様のフレームワークは愛でした。 ガンジーのそれは真実です。 西郷隆盛の場合それは敬天愛人でした。 科学の多くも、いくつかの公理だけを概念装置(フレームワーク)としておいて、そこから導かれる論理的帰結として成りたっています。 ファイナンスで言うと、ノーベル経済学賞ほぼ確実のTirole大先生の博士レベルの教科書である
The Theory of Corporate FinanceThe Theory of Corporate Finance
(2005/12/15)
Jean Tirole

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も、2,3の基本モデルからコーポレートファイナンスの諸問題を見事に切り分けています。


正しいフレームワークをいくつかだけ持って、論理的に考え抜く。 前にも似たような事を書きましたが、僕はこれでいいと思っています。 

今日も毎週恒例の丸善散歩をしたのですが、方法論に関する本の人気にはすさまじいものがありますね。 いくつか手に取ってみたのですが、基礎研究に裏打ちされた質において、ムギさんの本は際立っていると思います。


手紙をもらった。
今週の金運(?)は絶好調です。


用事があり、学校でちょびっとプレゼンをする機会があったのですが、お礼の手紙と図書券を頂きました。 超過密スケジュールなのを知っているので、手書きの手紙に感謝。
明日、毎週定例の丸善散歩をしながら、買う本を決めようと思います。 わくわく。


その次の日(昨日)、学生支援機構からも手紙をもらいました。
200万円強の奨学金が免除されました。 母は大喜び。

http://www.mediafire.com/?6znirzznkki

この卒業ペーパー、恥ずかしいので直したいです…





ジェフリー・サックス、Common Wealthのサマリー。
次の勉強会は、6月21日土曜日、午後5時に品川集合で、そこから少し移動したところで行います。 もう、第12回ですね。 世銀の方がいらして、プレゼンしてくださいます!

勉強会もどんどん人が集まってきていて、うれしい限りなのですが、この勉強会を僕が始めようと思ったきっかけは、Jeffrey Sachsの「貧困の終焉」にありました。この本に、「とにかく行動すること」と書いてあって、僕もうだうだ考えるよりは行動しようと思って勉強会を作ったんですね。


そのジェフリー・Sachsが最近書いた本、Common Wealthも、今日読みました。今度の勉強会で、その内容を報告する予定になっています(他のディスカッションもあるので、たぶん早足レビューですが)。 
Common Wealth: Economics for a Crowded PlanetCommon Wealth: Economics for a Crowded Planet
(2008/03/13)
Jeffrey D. Sachs



ちなみにこの本には関連ウェブサイトがあります。
http://www.sachs.earth.columbia.edu/commonwealth/index.php
ここで、クイズゲームとかも楽しめます。

本書のタイトルCommon Wealthは、(人類)共有の富とでも言うのでしょうか。科学の発展は、確実に世界をせまいものにしつつあり、それだけに、僕たちが直面している課題というのは、以前よりもより世界的な(commonな)ものであると、Sachs氏は主張します。特に現在私たちが直面している課題は、

1環境の保護
2人口の安定
3格差の是正と極度の貧困の終焉

の3つで、これらはお互いに密接に絡み合っています。問題は一つの国家のアクションによっては解決できず、世界的な協力関係によってのみ解決できるものだと彼は主張します。

上の3つの問題の解決は、継続可能な発展(Sustainable Development)につながるものです。 Sustainable Developmentは、上の3つの問題が適切に解決されてこそ実現が可能になります。 Sachs氏は、正しい方法をとれば、Sustainable Developmentは達成可能であると説きます。
野口悠紀雄「ファイナンスの基礎」第八回。
ファイナンス基礎第8回。
前回の授業は、この前の記事で書いた内容の実例を用いての復習が多かったので、代わりに、先生がさらりと流した部分の補足説明に重点を置いていこうと思います。


1.相対的価格付けと絶対的価格付け
2.SDFと状態証券とリスク中立確率



アクチュアリー数学を受験します。
大学院を卒業して、やるべき勉強として、

・アクチュアリー数学 (保険数理そのものにはあまり興味はないのですが)
・公認会計士

のどっちか考えていたのですが、アクチュアリー数学を受けることにしました。 これはたぶん、日本にある数学の資格試験で一番難しい試験だと思います。 といっても、数学科目だけ受かっても特に就職に役に立つという事でもないのですが^^; 

試験は年末らしいです。 (すなわち仕事が一番忙しい時期にぶつかる)
あと半年なので、この期間どっぷりと数学に浸かって、数学能力を向上させようと思います。

秋葉原事件に思うこと。
被害者の方々のご冥福を心からお祈りします。

アメリカの銃乱射事件について、その社会的背景を研究する人々が多いと思いますが、この事件も、単なる異常な個人のひき起こした問題というよりは、この国が抱えている多くの問題点の一つの発露なのだと僕は感じています。受験のストレス、世界市場における競争に企業が打ち勝つために生じる労働者へのしわ寄せ、ウェブ世界の一部で渦巻いている負の連鎖、などなど。

何かが根本的に間違っていて、それが何なのかは断言できませんが、この社会状況が続く限り、向こう3年間で同じような、もしくはもっと衝撃的な事件が生じる可能性は非常に高いのではないかと感じています。 今後少子高齢化が進むにあたり、この類の事件を惹き起すことの多い年齢層に対する負担はより多いものになる事を考えると、状況はもっとひどくなるのかもしれません。

僕が将来時点でいつかできることは、人の働く舞台である会社をよりよくすることだと思っています。






久々の夜更かし&業務連絡。
開発の勉強会で、今度NGO連合でG8に出す提言書の翻訳をお手伝いしています。
問題意識につながる部分が多いです。
その監修をしているのですが、予想以上に長引いてこんな時間に。。

これだけで終わるのも何なので、なぜか僕の耳に入ってくる誤解を解く業務連絡を。


・産油国に資金調達するために転勤しません

あれは、エイプリルフールのネタです…^^;
「続きを見る」をクリックしなかった人が吹聴したのでしょうか、いろんなところに出回っていてびっくりしました。 ネタとしては成功したわけですが、未だに「いつアラブに行くんだ?」と聞かれます。 


・近日中に結婚する予定はありません

いったい誰が流したのやら… 
出所は不明ですが、友人に真顔で聞かれたのでびっくりしました。


日が明けてきましたので、おやすみなさい。

MBTI雑感。
会社のトレーニングセッションで、MBTIなるものを最近受けています。

このMBTIは、人間を16のタイプに分類するのですが、その基準は
・ものの考え方:知覚・直観
・判断の仕方 :思考・感情
・興味関心の方向:内向き・外向き
・外界への接し方:判断的態度・知覚的態度

にあり、それぞれ、アンケートと自己評価の二つのテストを受け、自分に最もしっくりくるタイプを選び、それを元に自分の性質を理解し、他者とのよりよい関係作りに役立てようとするものです。


まだセッション途中なのですが、なかなかいい感じです。
何が良いかというと、
・単なる自己評価のみならず、自分の短所に目を向け、それを改善するヒントを与えてくれること
・自分と補完的な役割を果たすタイプについての洞察を与えてくれること
が、個人的にはとても助かります。


僕のタイプは、創造的で情熱的な問題解決者、なのですが、このタイプは抽象的思考が得意な反面、細かいところを詰められない点、現実を見すえることがうまくない点などの短所を持っているようです。 それ以外にも列挙されている短所の多くは、納得するものばかり。 これら短所が僕の落とし穴なので、それらをうまく緩和するような方法論を考えていきたいところです。

僕は、西郷隆盛と大久保利通で言うところの西郷隆盛で、マルクスとエンゲルスで言うところのマルクスで、ゲバラとカストロで言うところのゲバラで、劉備と孔明で言うところの劉備のようです(って比較対象が大きすぎますが)。 

自分の事業を成功させるためには、地に足をつけて僕の抽象的なビジョンを実現可能なものにするためのゴールを設定できる相棒が必要なようです。 これは、多くの方から指摘されてきたことでもあるのですが、テスト結果として出てくると、改めて考えるものがあります。


まだセッションは続くので、将来のために一つでも多くのものをテイクアウトしていきたいと思います。




先物価格によって現物価格が動くことはありえない?
池田信夫氏のブログで、北畑事務次官の発言が取り扱われたいたのですが、すこし不正確な記述があったので、訂正してみようと思います。

つまり先物相場は投機筋によるギャンブルであり、それによって現物のガソリン価格が上がることはありえない。



と書かれているのですが、これは不正確です。 
少なくとも理論的には先物価格が上昇すれば、基本的に現物価格も上昇します。 
ただし、現物にフェア・バリューというのがあるとすれば、それは先物価格の上昇によっても上がらないかもしれません。


野口先生のファイナンスの基礎の受講生の皆さんには分かるとおり、先物と現物の関係を記述した基本的な式は以下の通りです:

先物価格=現物価格×(1+利子率)

この式が意味することは非常に単純です:
今商品を買って一年後まで持っていることと、貯金しておいて1年後にその商品を買う約束を今することは同じだ、ということです。

この関係が崩れるときは、裁定行為によってタダで無リスクで儲けられる機会がなくなるまで、価格は収斂して行きます。



原油などの商品の先物価格を考える場合は、これに加え、二つのコンセプトを追加します:
・保管コスト~倉庫代など
・コンビニエンス・イールド~たとえばいきなりの値上がりに対応することができることによる利益

ここで、石油1円当たりの保管コスト(円)をsとしましょう。 また、石油1円当たりのコンビニエンス・イールドをcとしましょう。 ならば、

先物価格=現物価格×(1+利子率+s-c)

となります。

この式のうち、保管コストについての予測は人々において共通なので比較的安定しているのですが、コンビニエンス・イールドについては人々の間で認識が異なることがありえます。 なぜなら、人々の需給関係に対する予測が、コンビニエンス・イールドには盛り込まれるからです。

ここまでで分かるように、現物価格が上がるということは、先物価格が上がる事と同値です。 保管コストとコンビニエンス・イールドについての認識によほど大きなずれがない限り、先物価格の上昇は現物価格の上昇をもたらし、現物価格の上昇も先物価格の上昇をもたらします。

ものすごく簡単な例をあげましょう。
利子率が5%、保管コスト(%)が1%、コンビニエンスイールドが2%、としましょう。

ならば、

先物価格=現物価格×(1+5%+1%-2%)

なので、もし、先物価格が150円になれば、

150=現物価格×(1+5%+1%-2%)

という式を満足させるために

現物価格は、144円になります。 

もし、コンビニエンス・イールドと保管コストが一定ならば、この価格が崩れると、ただで無リスクで儲けることができます。 実際には、これら二つについては人々の予測に差異があるので、144円ぴったりに収まることはないかもしれませんが、それでも、この周辺に価格が張り付きます。 そして、実際に市場の動きを見てみても、先物価格と現物価格は、ほぼ同じように動いています。


非常にシンプルな話なのですが、このあたりの誤解をしている人は少なくないようです・・・
ニュースの解説者も、たまにわけのわからない事を話していますし。


5月のニュース。
遅れましたが、5月の出来事レビュー。

国際情勢・政治
経済
金融
その他




野口悠紀雄「ファイナンスの基礎」第七回。
いよいよファイナンスの基礎も佳境に入ってきました。 
今回は、SDF(Stochastic Discount Factor,確率的割引ファクター)について取り扱います。 SDFは、現代ファイナンス理論において最も重要な概念といっても過言ではありません。 CAPMもAPTもその他ファクターモデルも、ブラック・ショールズモデルも、このSDFという概念により統一的に理解することが可能です。

(ちなみに、SDFには他にも呼び方があり、プライシング・カーネル(PK)と呼ばれたりもします。他にもあるようですが、PKとSDFが最もよくある呼び名です。)

1.そもそもSDFとは何か
2.SDFを計算してみよう
3.SDFの値が意味すること


第12回開発勉強会。
6月21日に第12回開発勉強会を行います。
どんどん参加される方が増えてきました!

・日時と場所
6月21日土曜日、午後6時からの予定です。 一時間繰り上がる可能性があります。
場所は追って連絡します。


・内容
世銀で長い間実務をされてきた方がご参加くださいます。
30分~1時間ほど、お話をお伺いして質疑応答をすることになると思います。

その後、各自の報告や、プロジェクトの報告、ディスカッション等になる予定です。
プロジェクトについてのディスカッションの比率が高くなると思います。
僕は、Jeffrey Sachsの最新本、Common Wealthを報告しようと考えています。

事前知識は、特に必要ありません。貧困の問題に対して、何か考えてみたい、してみたい、という気持ちさえあれば大丈夫ですので、気軽にご参加ください。


興味のある方は、taejun.shin[at]gmail.comまで。


始めてからもう半年以上たつのですが、勉強会の名前が未だに決まっていません…
誰かネーミングしてくれないかなあ。


たった3秒のパソコン術。
金曜日夜は、大学院に寄る用事もあるので、東京の丸善で散歩をしています。 
世相が少しわかっていい感じです。

たった3秒のパソコン術―読むだけで別人! さらに「仕事が速い自分」「頭の回転が速い自分」 (知的生きかた文庫 な 30-3)たった3秒のパソコン術―読むだけで別人! さらに「仕事が速い自分」「頭の回転が速い自分」 (知的生きかた文庫 な 30-3)
(2008/04/21)
中山 真敬

商品詳細を見る


こんな本が売れてるのですね・・・

常識レベルのものしか書いていない気がするのですが(ちなみに僕は会社に入ってすぐにこの類のショートカットを叩き込まれました。)。 
しかも、これは、単なるショートカット集のようなもので、類書はいくらでもあります。 ネット上にあるショートカット集にも載っている内容です。 タイトルが売れるようになった要因なのでしょうか。


ショートカットについて、基本は以下の通りです:

・ショートカットの基本原理は、マウスを極力使わない事です。 コレニ尽キマス。 
・そして、一番汎用性の高いショートカットは、altを使うものです。 (もちろん、ctrlやshiftも使います) altを使うと、メニューバーにあるすべての機能について、キーボードを3回くらい押せば利用することができます。
・最後に、ショートカットを覚えるのに必要なことは、「長期的に楽したい!!」と切実に願う気持ちです。
・特定の作業については、マクロを組むとはるかに早く作業ができます。



一回エクセルの扱いを早くするセミナー(もちろん無料)を開いてみようかなあ。


KIDS 2008。
会社を午前午後と休んで、ボランティアに行ってきました。
KIDSという団体が毎年主催しているもので、障害を持つ子供たちと一緒にディズニーランドを回る、というもの。 全員で数百人の人が参加する、とても大きな活動になっています。

http://www.kids-npo.com/xp/modules/d3forum/index.php?topic_id=12


KIDS0.jpg天気も良く、ひと安心。 金曜日なのにものすごい混雑でびっくりしました。 最近の悪い癖なのですが、ただ単に楽しむだけじゃなくて、こういう人がいっぱい来る遊園地をどうやったらつくれるのか、という立場でものを考えるようになってきています。 (ここは、でも、間違いなくデートで土日行くべき場所ではないと僕は思います。平日もこんなに込むのなら、人込みが嫌いな僕には耐えられそうにありません。)

多くの乗物に乗るためには、戦略的に回る必要があり、もう一人のボランティアの方とああでもないこうでもない、と相談しながら、素早く席を確保しました。 
 
 it's a small world
 ピーターパン
 プーさんのつぼに乗るアトラクション

 お食事

 スプラッシュマウンテン
 ミッキーのお家に行ってミッキーと写真を撮るアトラクション
 その隣にある小さなジェットコースター
 Toyストーリーのバスに乗って宇宙人退治

KIDS2.jpg
 休憩中に撮った写真
  
 
 



KIDS1.jpg慣れない事をやるとどっと疲れるものですが、最初あった時は黙って何もしゃべらなかった子が、乗物に乗ったらどんどん陽気になってはしゃぐ姿を見ると、疲れがふっとびました。
  9時半から回り始めて、4時半にお別れ。 一緒に回った子からクッキーをもらって、すごくうれしかったです。 


また来年も回っていたら会えるかもしれないので、年に一回のこのイベント、今後も参加して行こうと思います。


(終わるや否や、会社に戻って会議でした・・・)



野口悠紀雄「ファイナンスの基礎」第六回
野口先生の授業の受講生の皆さん、前回の授業に参加できずにすみません。朝からずっと会議でした…

さて、それでも、フォローアップは行います。

今日は、オプションのお話ですね。


1.オプションとは
2.用語説明
3.問題の設定
4.一物一価の法則
5.オプションを複製してみる


日本会社という名の要塞。
川本先生の勧めで10年間は読むことにしたThe Economistですが、本当に学びが多いです。
この雑誌は、世界中で起こっている主要な(と、Economist編集部が考えている)出来事をかなり詳細に事実ベースで取り上げています。 ずっと読み続ければ力がつくこと間違いなし。 (ただし、僕はこの雑誌のユーモアは習いつつもシニカルさは習うまいと思っています)


D2208LD1.jpgそんなEconomistで、日本のガバナンスが取り上げられていました。 スティールの提案によりアデランスの取締役の再任が否決されたり、また、日本の機関投資家が一定の収益率(ROEで8%)などを取締役再任基準とするなど、一定の進歩がみられるものの、TCIのJパワーの株買い付けの一件に見られるように、日本の株式会社という要塞はいまだに健在だと考えられています。
http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=11455075&fsrc=RSS

外部からのガバナンスが効きにい大きな理由として、Economistは、日本の企業のインセンティヴシステムを取り上げています。 それは、従業員が終身雇用制のもとで若い時期には比較的安い賃金で、働き中年の時期にそれを取り返すような報酬制度に裏付けられています。 少なくないサラリーマン経営陣は、自らが若いころに安月給で働いた対価として得ている今の地位から得られる権益を失いたくないと思っているのかもしれません。
 
これを打開する一つの方法は、賃金の決定が、上のようないびつなものでなく市場メカニズムに従う事にあります。若くてもなんでも、よい仕事をすればそれ相応の賃金を与えられるのなら、上で述べたようなマネジメントのインセンティヴも多少は改善されるのかもしれません。 賃金が市場メカニズムに従うための重要なインフラの一つは雇用市場の流動化で、人材が適切な賃金を求めて会社を自由に移るようになれば、賃金はその人々の労働生産性に合わせて向上することとなるでしょう。


ただし、ここまでの議論の重要な前提条件は、アクティヴィスムにより企業のガバナンスが向上し、それがひいては経済の発展につながるということだという事を、注意する必要があると思います。 

確かに、アクティヴィストの活動が大幅に制限されるような閉鎖的な市場に対しては、資本の流入は減少し、それは経済発展の阻害へとつながると考えられます。 

しかし他方で、アクティヴィストの活動が、企業のパフォーマンスを低下させ、ひいては経済の発展を阻害する可能性もあり得ます。 たとえば、企業がいきなり敵対的買収をされ、今まで会社が従業員に対してしていた約束が効率性の名の下に反故にされると、それは従業員のやる気を下げ、企業の業績を悪化させるかもしれません。 このような事を、Andrei Shleiferらは信頼の破壊(breach of trust)という概念によって説明しています。

ちなみに、英米では、アクティヴィストの活動が比較的盛んであり、これらによるガバナンスが有効だと考えられていますが、ヨーロッパでは非公開企業が多くの比率を占めている国が少なくなく、アクティヴィストの活動に否定的な場合もあるようです。

なので、コーポレートガバナンスの一意な解がまだ見つかったわけではなく、市場型の規律づけの仕組みが常に正しいという事は、まだ明白なわけではないと思います。 (Economistは、全体の論調として、常に市場メカニズムがすべてにおいて最善であるという視点に立っているようです。 僕もこの考えに基本的には同意しています。)


ただし、一方で資本の流入を盛んにしロンドンのシティを日本に築こうとしながら、他方でアクティヴィストを排除するような不一致は問題だと思われます。 どっちを取るかは価値判断だと思うのでその判断を尊重しますが、その価値判断が政策の実行において不一致をきたすようなことは、あってはいけないのでしょうね。


レコーダーによる自己客観化。

留学のために準備していた時にお世話になって、それ以来仲良くさせていただいている野口哲也先生が、私塾を開かれました。 
野口悠紀雄先生にもお世話になっている僕は、「野口」先生にはとても縁が深いようです。

(野口先生のブログは http://d.hatena.ne.jp/futaro1968/
野口先生の英語塾のアドレスは http://www.affinity-english.com/ です。)

ここに、English Proというクラスがあるのですが、これは、野口先生がこれまでの英語を教えている中で培ってきた英語学習のエッセンスの集大成になっています。僕も受講しているのですが、とても学びが多く、お勧めです。

このクラスではスピーキングもやるのですが、野口先生に一つやるように指導されたことは、「自分の声を録音すること」。 

この事を聞いた時に、何か、いろいろなものがつながった気がしました。


語学の基本は繰り返しだと思います。 特に、なるべく早く上達をするためには、批判的に繰り返す必要がある。 そして、自分に対して批判的なものの見方をするためには、自分を客観化する必要がある。 

そして、そのための良い手段は、録音することなんですね。


ちなみに、ベースがとっても上手な先輩とスタジオに入る度に言われていたことも全く同じで、録音をする→自分の音を聞く→へこむ→自分の悪い部分を治す、ということでした。 

書きものについても、もちろん同じような事が言えて、ブログは良い自分の訓練になるのですが、それでも、書くという作業は考えてから実際に書くまでにある程度時間をかけることができるので、多少は取り繕う事ができます。

だけど、音の場合は、意識をしていても、書くほどに取り繕うことはできないので、自分の弱点があからさまに出てきます。 だからこそ、録音することの効果は、とっても大きいのですね。

(そういえば、スラムダンクで、桜木もスリーポイントを習得するためにずっと録画していましたね)


正直、かっちょわるい自分の声やドラムを聞いているとへこんでくるのですが、これをぐっとこらえて、自分の上達のために頑張ろうと思います。


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