Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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ランディ・パウシュさん逝去。
時々、彼のウェブサイトで、現在の状況を確認していたのですが、前にブログで取り上げた、ランディ・パウシュさんが亡くなりました。 7月25日のことです。 http://download.srv.cs.cmu.edu/~pausch/news/index.html

先日、この事を知り、しばらく呆然としていました。
画面越しにしか顔を見たことがないのに、不思議なものですね。

この事自体は悲しいのですが、その反面、自分のこの感情から、ネットの可能性について改めて感じることが多かったです。 世界中の人を近く感じられるようになる技術は、一面では多くの危険をはらんでいますが、もう一面では素晴らしい可能性を宿しているのだということを改めて実感しました。

ITの発展は情報の伝達を早め、社会の方向性を負・正どちらかの方向により速く動かす作用をもたらすようです。 こういう時代だからこそ、人間はどうやって生きるべきなのか、より真摯に考えて答えを出していかないと、世の中はあっという間にすさんでいく気がします。 成熟した技術は、成熟した社会を要求するということなのでしょう。

僕は、ランディ・パウシュの「最後の授業」が大好きで、録音してもう50回くらい仕事中に聞いています。 人間に残されている時間は、長短こそあれ限られていることに変わりはないので、一番大切なことは、日々をどうやって生きるかという、この一点に尽きると思います。 そのことを常に思い出させてくれるから、こんなにも好きなのでしょう。


僕も、いつかは、こうやって世の中に種を蒔けるような人になれたらと思っています。
ランディ・パウシュさんの冥福を、心からお祈りします。


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野口悠紀雄「ファイナンスの基礎」 過去記事Index。
第1回
0.分散という言葉
1.分散投資の効果
2.なぜ分散投資が好まれるのか?
3.分散投資の大切な前提
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-967.html

第2回
0.大数の法則
1.保険とリスクプレミアム
2.効用と効用関数
3.期待効用最大化行動
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-972.html


第3回
1.非組織的リスクと組織的リスク
2.確実性等価の計算
3.先物取引(Futures)の概略
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-977.html


第4回
1.無裁定条件 (no-arbitrage condition)
2.裁定取引の方法
3.金利平価
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-982.html


第5回
1.リスク回避的という言葉の意味
2.先物取引の存在とイールドカーブ
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-988.html

第6回
1.オプションとは
2.用語説明
3.問題の設定
4.一物一価の法則
5.オプションを複製してみる
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-996.html


第7回
1.そもそもSDFとは何か
2.SDFを計算してみよう
3.SDFの値が意味すること
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-1000.html


第8回
1.相対的価格付けと絶対的価格付け
2.SDFと状態証券とリスク中立確率
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-1007.html


第9回
1.DCF法
2.リスク分散と最小分散ポートフォリオ、最小分散フロンティア
3.CAPM
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-1016.html


第10回
1.平均分散分析
2.ランダムウォーク
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-1022.html

第11回
前提
MM第一命題
MM第二命題
MM第三命題
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-1029.html


第12回 (最終回)
1.個別リスクと市場リスク
2.オプション理論を用いた企業価値評価
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-1033.html



おまけ:状態価格を用いたMM命題の証明
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-1035.html
くしゃみにびっくりするパンダ。
動物ネタの中では、最近の最高傑作。

クルーグマン・ミクロ経済学後半部分のまとめ。
図書館に行ったら、クルーグマンのミクロ経済学の教科書が。 さすがに、今になってこれを買おうというインセンティヴはないのですが、後半部分はしっかり勉強したことがない部分なので、備忘録替わりにまとめを書いておきます。

クルーグマンミクロ経済学クルーグマンミクロ経済学
(2007/09)
ポール・クルーグマンロビン・ウェルス

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外部性
公共財と共有資源
税・社会保険・所得分配
技術・情報財・ネットワーク外部性



野口ファイナンス基礎の試験を受ける皆様へ。
頑張ってください!  (念のために言っておくと、僕は問題を見てもいませんし、見ることもないかもしれません)

計算問題で、結構問答無用にばさばさ採点されると思うので、特に序盤で計算を間違えたりしなように気をつけてください。

計算を間違えるのは人間の人情なのですが、間違えないためには、いくつかのファイナンス理論的なコモンセンスを活用することが役に立ちます。

例えば、

・市場が完備なら、SDFは一意にもとまる
・市場が無裁定なら、SDFは正の値になる
・リスクプレミアムとは、リターンから安全利子率を引いたものである
・ポートフォリオのリスクを分散しうる資産なら、たとえ個別的なリターンがとても低くても存在が許容される


などなど。 せっかくの試験なので、楽しんでくださいね。





ぬぐいようもない不公平感。
金融業界に働いていると、どうしても自分たちのことをひいき目に見てしまいがちなのですが、他業界の人々からみると、どうなのでしょう。

前のベアー・スターンズの一件が終わって数か月と経たぬうちに、今度はファニーメイとフレディマック(なんかプロレスラーのコンビの名前っぽく聞こえるのは僕の気のせいでしょうか)が、政府の手厚い支援を受けることとなりました。

金融機関の利益は私的化され、それは、従業員への報酬や株主への配当になります。 他方で、金融機関の危機は公的化し、常にその救済のために税金が費やされています。 多くの人々が感じる不公平感は、この一点にあるのだと思います。 「なんで金融機関だけ特別扱いなんだ。」


金融システムが破綻すると、その影響は非金融機関もひとしく受けるので、金融機関の破綻についてはどうしても食い止めないといけないという点については、多くの人が理屈では同意しうると思います。 ただ、現行の救済システムは、金融機関のリスク回避インセンティヴに悪影響を与えることは間違いないと思いますし(そしてそれはイノベーションを阻害しうる)、この不公平感そのものにも問題があると思います。


金融機関の救済を見越して平時から「金融機関税」のようなものを課すのは基本的にナンセンスで、状況をさらに悪化させる可能性があります。 一番良い方法は、最近米国が着手したように、大手の金融機関が破たんしても金融システムに影響が行かないよう、行政手続きを補強する点にあると思います。 

お勧めの新聞・雑誌。
Tさんからシークレットコメントいただきました。 

金融の実務を考えている、だけど経済系でない学生にとってのおすすめの雑誌・新聞を紹介してください、とのことです。 

 仰る通り、取捨選択には悩むところですね。 正直言うと、僕は今のところ、3つしか毎日読んでいるものがありません。 なので、かなり偏っている可能性があることはご了承ください。


・日経新聞
 ビジネス系の日本語の新聞はこれだと思います。
 事実ベースで読みましょう。 わからない単語は、そのつど調べましょう。
 川本先生に教わった事ですが、記事に筆者の意図がこもっていると思われるときには、特に事実ベースで情報を理解することを心がけましょう。


・Financial Times
 会社のCOOに勧められたので読み始めました。 デイリーで世界の動きをみるのに使えます。 日本の新聞と海外の新聞を見ると、事実の見方がどんなに異なっているのか、よくわかりますので、海外の新聞は読んでおくことをお勧めします。
 
 別に事大主義ではないのですが、英語の大手新聞は、日本語の大手新聞よりはるかに多くの部数を発行し、また、それゆえに多くのフィードバックを受けているので、より洗練されている感を受けます。 それに、英語圏の人には「物言う読者」が多い(と当てずっぽうで言ってみます)と思われますし、それは新聞の質を上げる一つの要因となっているのかもしれません。 

 
・Economist
 このブログに何回も登場している週刊誌。 言葉と情報の質において、トップです。 正直、上の二つに比べてもはるかにハードルは高いのですが、読む価値は大いにあります。 
 英語のブラックユーモアや皮肉を学ぶこともできます。



 今後、ある言語に蓄積される情報の量により一層の格差が生じると予想されます。 現時点でも、日本語に蓄積された情報より、英語に蓄積された情報の方が多いわけですが、この差は情報技術革新と相まって、さらに大きくなるでしょう。

 英語が読めないだけで、多くの質の高い情報へのアクセスが制限され、それは、大きなマイナスになると考えられます。 なので、特に学生ならなおさら、ガンガン英語の物を読んでいくことをお勧めします。 


 
 

Affinity英語学院、English Pro雑感。
そうそう、ちょっと前までの2カ月間、留学をしようとしていた時期にお世話になって、今もお付き合いさせていただいている野口先生の英語塾に通っていました。 
http://www.affinity-english.com/index.html
授業のお値段が高いかどうかはよく分かりませんが、大手予備校に比べると割安なのは間違いないと思います。

僕がとったのは、テスト対策系ではなく、純粋に英語力をアップさせるための”English Pro”というクラス。野口先生が、自分の今までの英語教育の集大成とおっしゃっていただけあって、すごくためになりました。

英語という言語体系に対する理解に基づいて、文法を習うので、かなり理解が定着しやすいです。 単語の覚え方についても、語源を使うものや、ダジャレを使うものなど、さまざまな覚え方は非常に役に立つものでした。 また、発音に関しても、日本語を使う人だからこそわかる上達のコツがあるので、それらを学んだ事はすごく有意義でした。 野口先生はカウンセラーの資格も持っているので、この授業では、英語のみならずちょっとした心理テクニックも習ったりします。これは、試験の時ならず日常生活にも活用できるものだったと思います。 

ただし、受講生の意欲によって、この講義の価値は全然違うものになると感じました。 先生は教育熱心なので、質問にはすべて答えてくれます。 日頃英語について聞きたい事がいっぱいあるという人にとっては、9万6千円はペイする値段なのだと思います。


ここで習ったものを、普段の生活でも少しずつ活かしていきたいところですね。せっかくいろんな国の人と仕事をするのですから。 とりあえず、最近はEmailのaとTheの使い方に気をつけるようになり、なるべくストレートな表現を使えるように推敲するようになりました。


ちなみに、野口先生の英語塾は少人数性なので、時によってはかなり早い段階で予約が締め切りになったりもします。 お申込みは、お早めに。 ちなみに僕は、腕試しを兼ねて新TOEFL受験を考えているので、またちょっとしたらこの学校にお世話になるかもしれません。
 
6月ニュース-②政治・ビジネス・社会・その他。
いろいろな書きものをしていたらついつい忘れそうになっていましたが、6月ニュースの後編(ってもう7月下旬ですが)。

政治
ビジネス
社会
その他

おまけ:状態価格を用いたMM命題の証明。
というわけで、リクエストのあった証明をします。
野口先生の授業の範疇の外なので、いちいち説明をしたりはしませんのでご了承ください。

(この類の事に興味のある方は、池田昌幸先生のコーポレート・ファイナンス・トピックスをぜひ受講してみてください)



命題:

無裁定下で取引費用、法人税、借入・貸出の金利差がないとき、企業の価値は資本構成から独立となる。



証明:

 ある状態iにおける
 株式価値:Si
 負債価値:Di
 企業価値:Vi
 状態価格:Ψi

 とする。 また、

 負債額面:F

 とする。
 

 無裁定においては、一意でないながら、状態価格が正の値として求められることができる。 
 二つの負債発行企業と、非発行企業の企業価値を、状態価格を利用して算定し、その結果を確認する。 負債を発行していない企業の株式については、下添え字uをつける。
 
 
 1)負債非発行企業

 企業価値=株式価値

 となるため、現時点における企業価値Voは、

 Vo=∑ΨiSiu --- 1

 となる。

 
 2)負債発行企業

 企業価値=株式価値+負債価値

 である。 よって、

 Vo=∑ΨiSi+∑ΨiDi
   =∑Ψi(Si+Di)
 
 である。 ここで、株式と負債のオプションとしての性質を考慮すると

 Vo=∑Ψi[max(Vi-F,0)+min(F,Vi)]
 
 ここで、min(F,Vi)=Vi-max(Vi-F,0)
 
 なので、

 Vo=∑ΨiVi ---2 (すなわち、企業の将来価値を現在に割り戻せば、企業の現在価値になる)


 問題の設定により、1式と2式におけるVoの価値は等しく、この関係は、市場において無裁定が成立する限り成立する。 (Voの値については一意にきまらないまでも、等式の関係は成立する)


 よって、市場において無裁定が成立するのであれば、企業の資本構成は企業価値から独立となる。
 
 
 以上です。

野口悠紀雄「ファイナンスの基礎」第12回。
ファイナンスの基礎も、もうおしまいですね。
最終回では、ほとんどが復習とその他お話に費やされた感があります。 その中で、大切なポイントを書いておくことにします。

1.個別リスクと市場リスク
2.オプション理論を用いた企業価値評価

自省録。
自省録 (岩波文庫)自省録 (岩波文庫)
(2007/02)
マルクス アウレーリウス

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マルクス・アウーレリウスは、ローマの皇帝で、ストア哲学者でもありました。本書は彼の自省の記録です。

ストア哲学はその中心に道徳について倫理学があり、それに従属するものとして、事物の認識の道具としての論理学、宇宙における自らの立場を理解するための物理学がありました。ストア哲学によると、人間は肉体と霊魂と叡智(指導理性)から成っていて、この理性は宇宙を支配する理性の一部であり、人間を人間たらしめるものとして考えられているようです。

マルクス・アウーレリウスは、このストア哲学を自らの指導原理として、当時再三ゲルマン民族から侵略を受けていたローマの皇帝としての人生を送り、58歳の時に当時の戦地であったウィンドボナ(今のウィーン)で伝染病でなくなりました。自省録は、そのタイトルの通り、マルクス・アウーレリウスが、ストア哲学に則り、自己を省察している記録です。自らの人生に裏打ちされている言葉は、今も生き生きとしていて、人間が人生を生きる上で大切なものは何かという事を思い起こさせてくれます。もちろん、2000年の時を経ると、現代にそぐわない内容も多くはなるのですが、そのような古典の限界に焦点を当てるのではなく、変わり続ける事のない真理とおぼしきものについて考えを深めていきたいといつも思います。

彼は、この本の中で「自分自身の魂の動きを注意深く見守っていない人は必ず不幸になる」、と喝破しています。僕もこれに強く共感します。なぜなら、人間が悪い意味で「変わってしまう」という時、その変化がいきなり起こるのはまれで、少しずつ変わっていると思うからです。もし、その変化が自分にとって好ましいものでなく、それを止めたいと思うのであれば、日々自分が変わっていないか、点検する作業が本当に大切なのだと思います。1年前から5年連用日記を書いたり、人ノートなど、いくつかのその他工夫をしたりしているのですが、これが多少なりとも足しになっていることを願っています。

「念頭に浮かぶ対象について必ず定義または描写を行ってみること。 ・・・まことに人生において出会う一つ一つのものについて、組織的に誠実に検討しうることほど心を偉大にするものはない。」という言葉にも共感で、ブログを書くことの効用の一つは、この事にあるのだと思います。


人生の考え方について共感するのは以下の言葉。

あたかも一万年も生きるかのように行動するな。不可避のものが君の上にかかっている。生きていいるうちに、許されている間に、善き人たれ。

「もし心安らかに過ごしたいならば、多くの事をするな」という。こういったほうがよくはないだろうか。「必要なことのみをせよ。」

昨日は少しばかりの粘液、明日はミイラか灰。だからこのほんの僅かの時間を自然に従って歩み、安らかに旅路を終えるがよい。あたかもよく熟れたオリーヴの実が、自分を生んだ地をほめたたえ、自分を実らせた樹に感謝をささげながら落ちていくように。

執拗に人生に執着した人々を思い出してみることだ。夭折した人々に比べて彼らの方が何か得をしているだろうか。

完全な人格の特徴は、毎日をあたかもそれが自分の最後の日であるかのごとく過ごし、動揺もなく、麻痺もなく偽善もないことにある。




自分を戒めるための言葉として感銘を受けたのはこれらです。

隣人が何を言い、何を行い、何を考えているかを覗き見ず、自分自身のなすことのみに注目し、それが正しく、敬虔であるように慮るものは、なんと多くの余暇を得ることであろう。

もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ。

君の肉体がこの人生にへこたれないのに、魂の方が先にへこたれるとは恥ずかしいことだ。

人に善くしてやったとき、それ以上の何を君は望むのか。君が自己の自然に従って何事か行ったということで充分ではないのか。
最近撮った一番お気に入りの写真。
視点さえ変えれば、未だに撮るべきものが満ちていますね。

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夏休みお勧め書籍。

人生について考えるときに、僕がもしお勧めする本が三冊あるのなら、これを挙げます。

君たちはどう生きるか (岩波文庫)君たちはどう生きるか (岩波文庫)
(1982/01)
吉野 源三郎

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成長していく青年コペルくんとおじさんとのやり取りを通じて、人が生きるために考えるべき内容が綴られています。生きていくことに本当に大切なものについてのアイディアが込められていると思います。中学生でも読める本ですが、今でも手にとって読んでいます。




夜と霧 新版夜と霧 新版
(2002/11/06)
ヴィクトール・E・フランクル

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ナチスの強制収容所を生き抜いた精神科医がそこで学んだ事を書いた本です。人間に対する深い洞察と希望を感じずにはいられない内容です。




橋のない川〈1〉 (新潮文庫)橋のない川〈1〉 (新潮文庫)
(2002/06)
住井 すゑ

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部落に住む人々の生活を描いた本では島崎藤村の破戒が有名ですが、この本の方がはるかに素晴らしいです。 とても美しい日本語にも驚かされますが、その日本語が描く人々がこの上なく美しい。
自分が何か大切なものを失いそうになったら、これを読むことにしています。 僕の問題意識は、これと非常に近いところにあると思います。




次点
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
(2006/09/07)
ドストエフスキー

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人生の節目で読んでいる本です。ドストエフスキーの作品は、その全てが人物描写の素晴らしさに驚かされますが、これはドストエフスキー最後の大作です。ドストエフスキーはこの小説の続編を用意していたようですが、続編無しにして、世界最高の文学作品として名高い作品です。

最近の翻訳は、本当に読みやすいものになっています。 お勧めです。


野口悠紀雄「ファイナンスの基礎」第11回。
授業が始まる直前で申し訳ないのですが、野口先生の授業のキャッチアップ。

MM命題についてです。ModiglianiさんとMillerさんが提唱した命題なので、MM命題という名前が付いています。

前提
第一命題
第二命題
第三命題


6月ニュース①-経済・金融。
6月の(個人的な)主要ニュース。

このニュースエントリー、毎回長くなるので、(エントリー数を稼ぐためにも)二つに分けます。

今日は、経済と金融関連。

星の王子様。
この年で読んでも、未だに学びのある絵本です。

星の王子さま (新潮文庫)星の王子さま (新潮文庫)
(2006/03)
サン=テグジュペリ

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大切なものを失ってしまっている大人たちへの痛烈な批判とともに、人間にとって本当に大切なものは何かという問いへの深い洞察が織り込まれています。

多くの人が知っている、あまりにも有名なセリフですが、やっぱり、これはいいですよね。

「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」



他にも、記になった個所を幾つか引用:

・そうしてその天文学者は、国際天文学会議で、自分の発見について立派な発表を行った。ところがその時の服装のせいで、誰も信じてくれなかったのだ。

・王様というものにとって、世界はとっても簡単で、人はみな民である

・<あの人は>と王子さまは、また旅を続けながら思った。<ほかのどの人にも、見下されるんなろうな。王さまにも、大物気取りにも、酒びたりにも、実業家にも。でもぼくには、ばかげて見えないのはあの人だけだ。それはきっとあの人が、自分自身以外のことをいっしょうけんめいやっているからだろう>

バーゲンセールのゲーム理論。
忙しくて全然行く暇もないのですが、デパートがバーゲンを行っていますね。
大丸が今年はいつもより早く行ったり、丸井がスパークリングセールを第3弾までしたりと、色々なバーゲンが見られますが、百貨店にとってのバーゲンについて、ゲーム理論的に注目すべきポイントは以下の二つかもしれません。


まずは、バーゲンを始めるタイミング。
百貨店は、他店より早くバーゲンを始めると、お客さんは自分が買いたいものをそのお店で買い、他の百貨店での購買量が減ります。結果として、抜け駆けしてバーゲンを始めた百貨店は他店に先んじて利益を上げることができます。 ただし、他のお店もこれを予期し、一斉にバーゲンのタイミングを早めてしまうと、百貨店業界全体としての利益は下がることになります。 その代りに、消費者の利益は増大します。 百貨店が値下げ競争をさらに激化させると、さらに消費者の利益は増し、百貨店業界の利益は低下することになります。

これを考えると、百貨店側としては、自らの利益水準を高く保つためには、バーゲン開始のタイミングについてあらかじめ取り決めておく必要が生じるのかもしれません。 


次に、バーゲンを行い、段階的に価格を下げるか否かの意思決定。
丸井のスパークリングセールは、第一弾で終わる時もあれば、第二弾、第三段と続くこともあり、段を追うごとに、当然ながら価格は下がっていきます。
このような段階的値下げを行う場合、百貨店と消費者の間の読み合いが非常に大切になります。
消費者がもし「またどうせスパークリングセール2をするのだろう」と予想してしまうと、商品の多くがバーゲンをしたにもかかわらず売れ残ってしまい、結果としてより安い価格で売らざるを得なくなります。 このような予想が、消費者の知覚できるような情報によって形成されてしまう場合、百貨店側としては困ったことになります。 百貨店側としては、消費者が「どうせ第二弾をするのだろう」という予測を形成できるような状況を排除しなくてはなりません。

一つの効果的な戦略としては、百貨店がバーゲンセールを第一弾で止めるか、続けるかの意思決定を、(少なくともはたから見たら)ランダムに行っているかのように消費者に見せることが挙げられます。


百貨店は色々ありますが、取り扱っている商品やサービスには大きな違いがないと思われるので(って僕が良く知らないだけかもしれないので、指摘くださると幸いです)、もともと高い利益率を維持するのが難しい業界ではありますが、極端に低い利益率に落ち込まないためには、こういった戦略がかなり重要だと思います。


って、僕なんぞがこんな基本的なことを言う前に、とっくにやっているのでしょうけれどね^^;



開発の勉強会の名前がついに決まりました。
次回の勉強会は7月5日です。
品川に午後5時集合なので、興味のある方はメール
taejun.shin[at]gmail.comに連絡ください。 詳細をお送りします。


去年の10月28日に設立したので、もう半年以上、「開発勉強会」なる非常に胡散臭い名前で、色々な会議室を借りたりしていたのですが、ついに、名前が付きました。

Living in Peace

になりました。 

意味は、「平和のうちに生きること」です。

思えば、このコンセプトは僕が憲法に触れて以来8年間僕のものの考え方の支柱になってきたようです。

日本国憲法の前文には、次のような文言があります。

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」



この前文を根拠とした平和的生存権の存在を日本で初めて提唱したのは、僕の学部時代の指導教授、星野安三郎先生でした。もう齢80にもなる先生から戦争の体験談などを聞きながら、また、毎日のように議論をしながら僕は学生時代を過ごしました。学部時代の卒業論文が、他の先生に「法律の論文でない」とけなされた時も、一人誉めてくれたのが星野先生でした。先生から受けた影響ははかりしれません。

人々が平和のうちに生きるためには、圧政や戦争そのものだけでなく、(物質的にも精神的にも)貧困からも抜け出さないといけない、だから、日本国憲法の前文には、「恐怖」という言葉のみならず「欠乏」があるのだと、先生はずっと話していました。これは、ジェフリー・サックスが常に話していることでもあります。

僕は自分の生い立ち上、政治家にはなれないとわかっていたので、貧困をなくそうとぼんやりと考えていました。僕の身の周りにはなぜか非常に苦しい生活を送っている人が少なくないのも、このように考えた理由なのかもしれません。それで僕はビジネスの道を選んで、いま色々な紆余曲折を経て、現在に至ったわけですが、金銭的に裕福であっても心が豊かになれるのかというのはまた別問題だという事もひしひしと感じています(だからと言って金銭的な貧困の問題の解決が無意味だとは決して思いません)。

今になって自分の18歳からこれまでの足跡を定義しなおすと、僕はより多くの人が本当の意味で平和に生きられるようにしたいという問題意識の下に、行動をしてきたのだということに気付きました。 自分のすぐそばにいる人もそうだし、まだ会ったことがない人についても。将来、人を大切にする会社をいっぱい世に出せる金融機関を作りたいのも、人々が心に平和をもって働けるようにしたいためでした。貧困の問題に僕が関心を持っているのは、貧しい事というのがとりもなおさず、平和(例えば貧しいと家族喧嘩をせざるをえなくなることがあります)の問題と関係しているからなのだと思います。 


ジェフリー・サックスの『貧困の終焉』を読んで、とにかく行動を起こそうと思い立って、勉強会を始めて、そして、少し前にあるNGO連合がG8に提出する人権関連の提言文を翻訳した時、この自分の原点というか、根本的な問題意識を思い出しました。8年越しに帰ってきた感じです。


今は、人々が平和のうちに生きる、この当たり前のことが、戦争や内戦がある国ではもちろん、戦争のない日本でも脅かされています。(注意:心に平和を有しながら働くことと、安穏に働くことは違うと思います)

より多くの人々が平和に生きられるようにしようという理想を持ちながら、論理的・現実的で冷静に問題解決の方法を考え、具体的にアクションをしていけるような勉強会になればと思っています。 貧困の問題に焦点を当てながらも、それ以外の問題についても敏感にアンテナをはって今後とも勉強と行動をしていきたいと考えていますので、どうぞ、Living in Peaceをよろしくお願いいします。


銀行の貸し渋りの理由。
世界中で銀行の貸し渋りが起きています。 そして、いろんなところで、銀行の「晴れた日に傘をさしだして、雨を降ったら傘を引っ込める」態度が非難されているようです。

僕も少し前まで(というか今ちょっと考えてみるまで)、貸し渋りというと、規制当局(自己資本規制など)と金融機関の問題だと思っていたのですが、よくよく考えてみると、より根本的な問題は、金利を上下させることに対する摩擦の存在なのかもしれません。


貸し付けに対する利子率は、その貸付対象のデフォルトリスクに対応しているものなので、借り手のリスクの度合いが変われば、それに応じて利子率を上下させるのが、資源配分の効率性の観点からはより好ましいこととなります。 今のような社会情勢においては、本来は貸付金利を上げることがより社会的な便益を増大させることになります。 金融機関はデフォルト率の高まりを考慮してもそのリスクに見合った収益を望めるわけですし、借り手としてもいきなり融資を打ち切られるよりは良い。

しかし、金利の上げ下げは、慣行その他の理由により日本ではかなり難しいようです。
となると、貸し手としては、貸付金額を調整するしかなくなってしまう。 結果として、融資の引きあげが惹き起こされることになります。

このような市場における摩擦が軽減されるように貸付市場のデザインをいじると、もしかしたら、今ほどに深刻な問題が起きないようになるのかもしれません。 貸付をオークションにする事や、利率が借手の信用リスクの変動に応じて上下するような仕組みは、一つの方法なのかもしれません。


野口悠紀雄「ファイナンスの基礎」-第10回。
先生が授業でもう触れないだろうと思っていた前回レジュメの内容で授業をしていたので、結局、前回のブログの記事が、今回の授業を先取りする形になってしまいました。。

一応、何点か、ポイントだけ押さえておきたいと思います。

1.平均分散分析
2.ランダムウォーク

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