Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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「選択」。
ヨールさんから推薦された雑誌、「選択」。 

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一年購読で先月号から読んでいるのですが、素晴らしい雑誌です。

文章に含まれている情報の質と量の密度がとてもが高く、取り扱っている対象も僕にとってはとても興味深いものが多いです。主張されている内容も、筆者たち自身の意見だと感じることができます。ただし、(同様に購読しているThe Economistについても同じなのですが)情報の質が非常に高く主義主張が自己の知見に立脚していることと、その記事でされている主張に賛同する事はまた別の話です。

週刊誌はThe Economist、月刊誌は選択で、僕の購読する雑誌は決定しました。 もっといいものが見つかるまでは、これらを読み続けようと思います。20代の読者が全体の0.9%しかいないらしいのですが、周りの20代にぜひお薦めしたい雑誌です。 (購読はhttp://www.fujisan.co.jp/product/1281679590/からできます)


(「選択」ホームページに記載されていた、本雑誌の愛読者のコメント)

[「選択」。]の続きを読む
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第15回経済開発勉強会の予告。
第15回。継続は力なり、ですね。

興味のある方は、メールください。飛び入り参加、大歓迎です。
taejun.shin[at]gmail.comです。


日時:平成20年8月30日(土) 1800~2100(3h)
18時に現地集合です。 

場所:代々木区民会館
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_yoyogi.html
住所:代々木 3-51-8 (郵便番号:151-0053)
電話:03-3370-7741


内容:

 0.自己紹介
 1.勉強会のLogoのお披露目と選定
 2.Microfinance Forum進捗状況の報告
 3.ソーシャルバンクについての報告
 大学院の同期で、Tirole勉強会で一緒させていただいている方が報告をしてくださいます。とてもインプリケーションの多いものなので、すごく楽しみにしています。

 ソーシャルバンクとは(又聞きでしかないのですが)、社会的利益の最大化と(銀行・借り手双方が持続可能な範囲での)金銭的利益の追求を目的とした非営利銀行です。 社会貢献意欲の高い預金者から資金を集め、それを社会的企業(Social Enterprises)に融資しています。


神の認識と人間の態度。
昨日、ある方の主催した小さな会合に参加したのですが、環境に造詣の深い方がたくさんいらっしゃっいました(以前からブログで知っていた方にも偶然お会いし、ブログの力を改めて感じました)。またとない機会なので、以前から疑問を持っていた地球温暖化の問題について、聞いてみました。

地球温暖化が人為的に起こされているものなのか、そうでもないのか、については、論争があります。(この「論争がある」という言い方も、かなりセンシティヴなのかもしれません。というのも、人為的に起こされている、と考えている人々にとっては、この言い方は許せないかもしれないからです) 実際のところ、どうなのでしょうか、と聞いてみました。

つい最近やらかしたこと。
数日前のこと。

最近は完全にロードレーサーの恰好で通勤して、会社で着替えるという生活。
靴もスーツも、すべてクローゼットに置いてあります。

その日もいつも通り会社に来て、普通に仕事をしていたのですが、ふと携帯を見ると、母からの電話着信の嵐、とメール一通。







技術的な成長の要諦。
常日頃思うのですが、人間が技術的に成長しつづける事ができるか否かは、とても簡単なことを、毎日しようとできるのか、出来ないのかにかかっているのだと思います。

・たゆまずコツコツと続けること
・常に自分を振り返って、もっと良い方法は無いか考える事
・失敗したときには、何故失敗したかをよく分析し、そこから可能な限り学び次に活かす事

それでも、技術的な成長は、比較的簡単なものなのだと思います。

もっと大切な精神的な成長のための方法については、いまだに方法を模索しています。こっちの方がはるかに難しそうです。



7月ニュースまとめ2。
では、続きで、個別企業の状況と、政治と、その他。

7月ニュースまとめ。
50万アクセスですね。 ニュースをちゃんと追っかけてはいるのですが、いつの間にか時間が過ぎてしまいました。 忘れる前に、7月のニュースサマリー。 まずは経済。

16日東京の空。
建物がフレーム代わり。
Tokyo.jpg

いきの構造。
どんなに忙しくても、インプットをしない限りまともなアウトプットが出ないのを痛感します。忙しくても、ものをインプットすることは忘れないようにしたいですね。それは、もしかしたら長期的にはより時間を有効利用できるものにしてくれるかもしれないですし。

齋藤孝のお薦めだった、いきの構造を読みました。
「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)
(1979/01)
九鬼 周造

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「粋」とはいったい何であるか、というのを、長い字数をかけて究明しています。 正直、その内容がどんなものなのか、というのは僕にとってはどうでもよいのですが(ごめんなさい)、物事の考察の進め方としては、非常に勉強になる本だと思いました。



1.まず本質を抜き取る
2.座標軸に配置する
3.現場を見る

グルジア侵攻。
前の7月ニュースで書いたように危惧していたことが起こりました。 ロシアのグルジア侵攻です(戦力バランス的に逆は考えいにくいです)。

今回のロシアの最高指揮官は、プーチン首相です。 大統領を退いても、まだプーチン氏の権勢は絶大のようです。 ちなみに、ご存じない方もいるかもしれませんが、プーチン首相は、少し前に、国内の鉄鋼大手のMechelを脱税の容疑で告訴し、同社の株価を急落させています。 Mechel社のCEOであるZyuzin氏は、今は病気を理由として議会への召喚を免れていますが、近いうちに、現在も牢獄にいるロシアの石油王、Yukos氏と同じ運命をたどることになるのかもしれません。

ソビエトからロシアに代わっても、根本的な大国主義と行動原理はあまり変わっていないように見えます。 ソビエト連邦時代から、ロシアは宗主国として他の社会主義国家(一部除く)を支配していたわけですが、今回のロシアのグルジア侵攻にも、またそれが表れている気がします。 


「自分の物語を話すこと」の効用。
土日にかけて、勉強会の合宿に行ってきました。参加者、24人。

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交通費込み、一泊二日で1万5千円。 経済開発に携わる先進国の人間は、常に偽善の問題に直面するのだと思いますが、こういう節操は大切だと思っています。 

勉強会では、勉強もしたのですが、何より一番時間を割いたのは、参加者みんなが「自分の物語を話す」セクション。これは、会社でチームビルディングのトレーニングを受けた時に行ったのですが、それがとてもよかったので、この勉強会でも使わせてもらいました。

遺伝子をいじるのはドーピングか。
The economist今週号ではスポーツ特集が組まれているのですが、なかなか興味深かったです。

興味深いことの一つは、スポーツ選手の自己の遺伝子操作はドーピングかどうか、という問いかけ。

ドーピングを禁じる趣旨は主に選手の健康と競技における公平性を保つこと、と言われています。 健康について言えば、確かに遺伝子操作は危険を伴うものでしょうが、公平性というと、少し話は微妙になってきます。

そもそも、遺伝子レベルでは、人間は公平ではないのかもしれません。 頭の良い人の遺伝子があり、免疫の強い人の遺伝子があり、スポーツが上手な人の遺伝子があるかもしれない。 人間は努力によってある程度までの壁は越えられますが、最後に越えられない壁は遺伝子レベルのということがありえます。

こんなことを考えると、遺伝子操作は、公平性を損なうというよりも、長期的にはむしろ公平性を担保する方向に作用しうるという事まで言えるのかもしれません。


まあ、皆が遺伝子操作をするようになったら、オリンピックの魅力は大きく下がると思いますが。 限りある人間が限界に挑戦するからこそオリンピックは多くの人を魅了するのだと思います。 いや、まてよ。遺伝子レベルで皆が公平になれば、環境とその下での努力のみがある人をより優れたアスリートにするのだから、それはそれでまたドラマを生むのかもしれません。


なんにせよ、昨日のGoogleのストリートビューもそうですが、技術進歩が確実にぼくたちの生活の風景を変えているのを実感する今日この頃です。


ストリートビュー。
グーグルがまた、すごいことを始めましたね。

グーグルマップに行くと、今は「ストリートビュー」という機能があります。 アメリカでは去年の5月からあった機能ですが、8月5日から、日本でもサービスが開始されたそうです。
これをクリックすると、ストリートビューを使えるのですが、なんと、道路をまるで歩いているかのような操作ができます。 (ただし、今のところは、東京、大阪、札幌など大きな都市のみ)

無題
矢印を押すと

無題2
画面が切り替わる



グーグルアースは、衛星写真を用いていましたが、このストリートビューは、なんと、グーグルのスタッフが実際に道を走行して写真撮影をして、画像を集めて作成しているのだそうです。 人海戦術とはまさにこのことかもしれません。 通行人やナンバープレートがそのまま映っているので、プライバシーの問題が懸念されますが、これについては、自動でボカシが入るように処理をしているのだそうで、法的にはセーフだと判断しているそうです。 (公道においては人の肖像権の強さは少し落ちるそうですね)

ユーザーとしてわくわくすると同時に、こういう楽しいことが仕事として出来るのがうらやましくもあり、このままこの企業が成長していくと世の中のあり方が変わってしまうのではないか、という空恐ろしさもあります。 僕もいつか、こういう世界中が沸くような創造的な仕事がしたいです。


ちなみに、前の土日は自転車で東京から九十九里浜まで行ったのですが(往復約200km)、その時にこの機能があったら、もう少し迷わないで済んだかもしれません。。 

よい子にならないと仲間に入れてあげないよ。
ユーゴスラビアの崩壊後、92年から95年にかけて生じていたボスニア戦争の時期に、数千人の虐殺を指示したとして、当時のセルビア人勢力指導者であった、Karadzic氏が逮捕されました。 (写真右は90年代のもので、左は最近のもの) 彼はその後、ハーグの国際戦犯法廷にて裁かれることになります。

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(彼は偽名を名乗り、教師として薬学やキリスト正教の精神論、瞑想の仕方などを教えていたそうです。同一人物には見えません。。)

この逮捕は、決して偶然のうちに起こったことではなく、セルビアのユーロ加盟への意欲を示すためのものだったと言われてもいます。 EUは、Karadzic氏の逮捕前に、セルビアに対して「安定と協力の合意書(stabilisation and association agreement, SAA)」を発行しました。このSAAは、ユーロ加盟への第一歩とも言われています。 また、SAAは、上で述べた国際戦犯法廷の取組みに協力的な国に対してのみ付与されるもので、セルビアが過去の内戦時代の犯罪者たちを摘発しないのであれば、SAAは凍結されると考えられていました。 


このような事情を背景として、Karadzic氏は逮捕されたわけですが、ここから学ぶことは多いのかもしれません。


第一に、経済発展のための民主化インセンティヴの刺激。
極論すると、今回の逮捕の背景には、「よい子にならないと仲間に入れてあげないよ~」という事情があったわけです。 セルビアの場合は、それが、まだ完全ではないにしろ(ちなみに、Karadzic氏の逮捕に直面し、セルビア人国粋主義者一万人が抗議に殺到したそうです)、経済成長を志向する国の民主化を進めるための一つの処方箋を示したのかもしれません。

このような、経済発展を動機づけとして民主化を促す仕組みのことを、「よい子スキーム」と呼びましょう。

インセンティヴの問題として考えると、この「よい子スキーム」においては、

逮捕によってユーロ加盟確率が上昇する事による便益 > 逮捕しない事から得られる便益(逮捕のコスト)

が成立してこそ、経済発展と民主化の両立へ国が動き出すことになります。 こんな簡単な不等式からでも分かることは、次のような場合は、「よい子スキーム」は効果的でないという事です:

 ①ユーロに加盟することと経済発展との関連性が低い場合
 ②逮捕をしてもユーロ加盟の可能性が大して上昇しないと看做されている場合
 ③国内の政情がいまだに極右である場合
 ④自国が民主化を成し遂げた事を示すのが難しい場合(たとえば、Karadzic氏が行方不明で、他の主だった人間もどこにいるか分からない場合など)

 よって、「よい子スキーム」は、時と場合を選ぶといえるでしょう。 



第二に、内政干渉の問題。
一連の出来事は、間接的な内政干渉と言う事ができるかもしれません。 スマートなやり方であるとはいえますが、他者が自らの力を間接的にであれ行使して、他国のあり方を変えるというのは、問題があるのかもしれません。 本来、ある国の問題は、その国民が自力で解決するべきものであって、他国からの干渉は、可能であれば避けるべき問題なのかもしれません。


最後に、「よい子」の定義の微妙さ。
僕の大学時代の刑法の先生は戦争犯罪について詳しく、このハーグの国際戦犯法廷の活動に参画していたのですが、その先生が取り組んでいたことがあります。 

それは、「ブッシュ大統領を逮捕してハーグに連れてくること」。 

多くの人は、そんなことが出来ない事はわかっています。 ですが、僕たちは、そもそもの戦争犯罪の定義がかなり微妙であることを、このことから理解するべきなのかもしれません。 もちろん、8,000人の虐殺の指導者は裁かれるべきだと思います。 しかし、他方で、もちろん間接的にであれ、より多くの死者を出すような指令を出している人々が、裁かれていないという事実については、盲目であってはならないと思います。

ちょっと前に、Tirole勉強会で飲んでいたのですが、そこで、『最近皆が良く言う「いい子」というのは、「(大人にとって都合の)いい子」のことだ』なんという話になりました。 そのことを少し思いだしました。大人が変になってしまった社会においては、「いい子」が本当に「良い」子なのか、わかりませんものね。



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