Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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経済成長における4つのドライバー
メモ代わりに、サマーダボスで参加したセッションと関連して3つの興味深いトピックに関することを書き留めておきたい。

今日は経済成長に関して。

世界経済は一つのターニングポイントを迎えようとしている。2025年には、世界人口の半数が一日10ドル以上で生活をするようになる。この変化に相俟って生じる中間層の増大は、「新しい産業革命」ともよばれる。そこに至るまでの過程には、かなりの変化と混乱が待っているだろう。

では、このポイントまでの成長がどのようにもたらされるのか。いくつかの主要なドライバーがある。


労働力人口の増大
日本にいると感じにくいが、世界人口の半数は27歳以下で、その多くがまだ労働力となっていない。これから10年の間に、若い世代が労働市場に流れ込むことになる。それだけではなく、定年年齢の引上げと女性の社会進出と相俟って、労働力人口はさらに増大するだろう。

労働力人口が増大しても、産業が拡大しなければ失業が増えるだけなのではないか、という懸念はある。実際のところ、今後とも雇用は不安定になるだろう。ただし、労働力の供給増加が、新しいメガ産業の到来を惹起する可能性もあり、労働力人口の増加は経済成長のドライバーとなりうるだろう。この点と関連して、教育は非常に重要なテーマとなるが、それは別の記事で書くことにする。


資源・エネルギー
これから、過去にない成長が望まれるのがアフリカ。アフリカ諸国にとっては、地下資源や広大な国土が強力な成長のドライバーになりうる。広大な国土の使い途としては、例えば太陽光エネルギー発電所の設置等が考えられる。実際に、Desert Techという、サハラ砂漠での太陽光発電のプロジェクトが進行中。新興国全体が先進国と同水準のエネルギー構成で生活するのは持続可能でなく、こういったGreen Techの取り組みが大きなトレンドとなりうる。


南南協力
南南協力は、新興国の台頭と相俟ってこれまで以上の意義を有するようになっている。これまでのところ、とくに多いのは中国とブラジルとの間の資源取引だが、こういった資源をめぐる新興国間の大規模取引に参加するプレーヤーは増大していくだろう。


Frugal Innovation
Frugal Innovationとは、新興国でやってきている低コスト化(ただし品質は満足できる水準)におけるイノベーションのこと。ここ2,3年で注目されているコンセプトで、少し前にThe Economistでも特集が組まれていた。BOP (Base of the Pyramid)層とよばれる人々のニーズにあった商品を、驚くほどの低コストで生産することの意義は日に日に高まっている。特に注目されている分野は、エネルギー、水、携帯電話関連サービス、その他日用品など。

世界中のスラムの風景は似たようなものだという。だとすれば、一国で生じるFrugal Innovationは、世界中に拡大させることができる可能性がある。このイノベーションは、途上国の貧困層が中間層へと変わっていくスピードをさらに上げることだろう。
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