Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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5月のニュース。
遅れましたが、5月の出来事レビュー。

国際情勢・政治
経済
金融
その他




国際情勢・政治

ビルマ(ミャンマー)と中国の四川を襲った二つの天災については皆さんご存知の通りだと思います。 それぞれ、約5万人の犠牲者をもたらし、その20倍にもなる被災者が生じることとなりました。 ただ、二つの国の間にある大きな違いは、政府の態度にあったと思います。 ビルマの軍事政権が、海外からの援助を相当な期間強く拒否していたのに対し、中国は早くから援助を歓迎する姿勢を示し、問題解決への取り組みの姿勢は高く評価されています。 まあ、オリンピックの事を考えると、合理的な政治家なら必ずそのような態度をとるわけですが。 同様に中国政府は、ダライ・ラマ関係者と対話を推し進めているようです。

ちなみに、この期間、台湾のNGOは、両国で活躍しているそうです。 もともと二つの国と文化的に近いこと、仏教からくるチャリティ精神などがその一つの要因であるそうです。


また、ひそかにかなりの重大事になっていたのが、グルジア(英語ではジョージア)とロシアとの緊張状態。 グルジアのNATO加盟をめぐり、ロシアとの対立が深まる中、ロシアはグルジアからの独立を主張するアブハジアのコドリ渓谷に配備する兵士数を2000人から3000人に増員しました(ロシア側は、この増配備はグルジアが先にしたものと主張していますが、グルジアがロシアを向こうに回すことによって得るものはほとんどないと思うので、ロシアが先に配備した可能性の方が高い気はします)。 この一触即発の状況の中、グルジアでは国会議員選挙があり、NATO加盟を目指す与党が6割の得票で勝利しました。 ロシアはグルジアのNATO入りに反対しているため、今後より一層の緊張が考えられるのかもしれません。


このブログでずっと注目してきたジンバブエですが、大統領選挙についての投票をもう一度行うことになったようです。 第一次の議員選挙で大差がつかなかった場合は、大統領選挙をまた別途行う選挙システムのようですが、世界の多くの人々は、第一次選挙で明らかな大差がついたと主張しています。 また別途選挙をする事の恐れは、大統領選挙において、現職のロバート・ムガベ氏が不正を働く可能性があるという点にあります。


アメリカ大統領選挙の民主党代表については、ご存知の通りオバマ氏が勝利しました(5月末時点ではほぼ確定)。噂ですが、この二人は今回のビルダーバーグ会議に出席していたとのことです。 このビルダーバーグ会議への出席は、アメリカ大統領になる必要条件らしい(十分条件ではない)という、これまた噂があるのですが、実際のところどうなのでしょうね。 この噂ベースで行くと、もしマケインがビルダーバーグ会議に出席していないのなら、民主党の勝利は確定という事になるので、確認してみたいところです。 

ちなみに、もうひとつマーケット側からお話しすると、選挙結果に関するマーケットの予測は、評論家の予想より当たります(もし僕が評論家だったら市場を参考にします)。 そのあたりを見てみるのも面白いかもしれません。 


サマータイムの導入が経団連と自民党で推進されるとのことですが、NYと電話会議するときに時差について考える手間が省ける分、ありがたいです。 ただ、それ以上の実効性については、松本大さんも話しているように、あまり予測できません。




経済

全般的なインフレ基調に間違いはないようです。 石油価格と食糧価格の上昇が、特にこれらに依存する国々に深刻な影響を及ぼし始めています。 石油価格はこの数年で4倍になり(1970年代の石油ショック時にも同様のことが起こりました)、これは、非産油国から産油国への180兆円/1年の富の移転をもたらすそうです。 食糧価格については、前に紹介した通りです。


価格の下落を見せているのは、住宅価格くらいのもので、その他は押し並べて上昇しています。たとえば、オーストラリア産の鉄鉱石価格は前年度比で85%引き上げたと報道されています。 このような価格の上昇を背景に、資源業界のM&Aは加速しています。 PWCのまとめによると、資源業界の2007年度におけるM&Aの総額は15.9兆円にもなるそうで、件数でいうと前年比で68.8%増加したそうです。

アメリカの住宅価格は1-3月にかけて14%下落し、これは過去最大の下落幅になっています。 アリゾナ、フロリダ、ヴァージニア、メリーランド、カリフォルニアの6州については、不動産価格はさらに25%以上低下すると見込まれています。 

住宅価格の下落は日本においても深刻のようで、4月以降から僕がまとめている帝国データバンクの大型倒産速報によると、不動産関連事業(建売やリゾートなど)の倒産件数は全体で60%以上を占めています。 日本の場合は、中小規模の不動産価格の下落と銀行の貸し渋りが負の連鎖を生み出している感があります。 金融庁が最近になって、金融機関の貸し渋り対策を講じようとしているのですが、ちょっとアクションが遅すぎる気がします。 比較的高価格のアセットクラスにおいても、外資系の高級ホテルについては、海外の景気悪化を受けて外国人客が遠のき、稼働率が悪化しているそうです。

日本の企業における夏のボーナスはほぼ横ばいだそうです。 日系金融機関の知り合いによると、かなりだ話もあるのですが(50%カットという話も聞きます)、やはり金融機関は比較的大きな打撃を受けているのでしょうか。 

ビジネススクールのIMDがまとめている競争力年鑑によると、今年の日本の競争力ランキングは22位と前年24位から2つ上昇しました。 ちなみに、この年鑑は1989年から始まっているのですが、そのときの日本のランキングは、なんと首位でした。 このランキングは、マクロ経済・政府の効率性・ビジネスの効率性・インフラの4つの分野によって決められています。 日本は政府の効率性において比較的評価が低いようです。
 


金融

相当に厳しい状況にあると思われます。

五月の報道ベースで、モルガン・スタンレーは追加で2000人、UBSは追加で5500人の雇用削減を発表しました。 シティは消費者金融部門の売却を視野に入れているそうです。 そんな中でも一番厳しいのはアメリカの住宅ローン関係の会社のようで、アメリカの金融機関の人員削減の9割がこの住宅ローン関係だそうです。

日本の金融機関も当初の予想をはるかに上回る損失を出していて、六大銀行(六大とは言うものの、みずほ、三菱東京UFJ、三井住友系の三つだと思うのですが、間違えていたら教えてください)が蒙った損失の総額は9,800億円にもなるそうです。 

個人的に見ていてかなり元気に見えるのは野村でしょうか。 サウジに進出したり、ヨーロッパで再生ファンド組成に着手したり(3,400億円の規模)といろいろな新規事業を手がけ始めています。 

日本生命と第一生命は、ついに逆ザヤ現象(保険会社の運用利回りが、被保険者に提供する利回りより低い状況)を解消したそうです。 って、当然そうあるべきだと思うのですが。


アクティヴィストの活動は引き続き多く、中でも注目されているのはアイカーン氏によるヤフーのproxy fight(委任状争奪)でしょうか。 アイカーン氏は、ヤフーの現CEOのジェリー・ヤン氏がマイクロソフトとの買収騒動など一連の出来事においてCEOとしての責任を果たしていないという理由から、更迭を考えているそうです。

こんなことがアメリカではできるわけですが、日本では、前にTCIの一件でよりいっそう明確になったとおり、株主の権限というのは非常に弱い状況にあります。 The Economistで痛烈に批判されているのですが、イギリスのある資産運用者に言わせると、日本のコーポレートガバナンスの水準は、ジンバブエのそれと同じくらいだと言われているようです。

と、そんな風に買収ファンドをがんがんに規制しているかと思えば、他方で東証は買収目的ファンドの上場を考えているようで、(もちろん東証は私企業なわけですが)日本の政策全般の不統一感が浮き彫りになっている感があります。 ちなみに東証は、環境株価指数を作ることを考えているそうです。

そんなこんなで、日本株の売り越しは加速していて、2007年度だけでも、日本への株式投資は、1.5兆円の流出超になり、96年以来最大の流出超になりました。 TCIの一件を受けて、2008年には事態はより一層深刻になるのではないでしょうか。



ビジネス

船場吉兆がついに倒産しましたね。 さすがに、これはなるべくしてなったのでしょう。
個人的にとても不思議なのは、このお店には多くのグルメを自称する人々が通っていたにもかかわらず、皆が味の悪いことに気づかなかったことです。 そんなことを考えると、この問題は、グルメ界にもひとつの責任があるように思うのですが、どうなのでしょうか。

グーグルがサイト利用者数においても首位になりました。 今後ものすごい勢いで他社を引き離していくことでしょう。 僕がもしエンジニアだったら、グーグルで働いてみたいです。

同じIT関連ねたで言うと、iPhoneがボーダフォンから発売されるそうですね。 僕はこれを期にボーダフォンに切り替えると思います。 それと、国内初のネット大学院ができるそうですが、この構想、MITらが相当前にやっていて、あまり結果は芳しくなかったのですが、国内大学院はどのようにしてビジネスを組み立てていくのか見ものです。



その他

新宿コマ劇場が閉鎖されるそうですね。
多くの人の待ち合わせ場所になっていたので、さびしいですね。

オグリキャップを生んだ笠松競馬場が存続の危機に立たされています。 土地の所有者らが競馬場関係者らに適切な賃料を要求し訴訟を起こしたところ、原告側勝利となり、その結果生じる損害賠償により笠松競馬場が閉鎖される可能性があるとのことです。




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