Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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8月ニュース。

だいぶ遅れてしまいましたが、継続は力なりなので、8月ニュース。
(明後日には9月ニュースをお送りします。)

政治、経済、金融、その他の順序です。

政治

何といっても記憶に残っているのはロシアのグルジア侵攻でしょう。あっという間にグルジアでの軍事行動を終結させ、南オセチアとアブハジアの独立を承認しました。これが新たな冷戦へと発展する可能性は否定できません。メドベージェフ大統領は演説で新たな冷戦状態が起こることも恐れないと宣言しており、今後の動向が気になるところです。

アジア。パキスタンのMusharraf大統領が辞任し(後任としてはザルダリ氏が有力)、台湾ではマネーロンダリングのスキャンダルで5月に大統領を辞任したChen Shui-bian氏が、所属する党に与えたダメージを謝罪するとともに党からも退きました。ムスリムが多数派を占めるインド領のカシミールでは独立の気運が高まっていて、武力抗争が広がっています。
また、トルコの最高裁は、トルコの与党が過度に宗教的になっているとの理由でその存在を違憲とする訴訟について、違憲ではないという判断を下しています。

北米。カリフォルニアの最高裁が、医療関係者が同性愛者を差別することを禁止する判決を下しました。大統領選レースは始まったばかり。民主党はオバマ氏、共和党はマケイン氏を選出しました。

南米。ベネズエラでは政府が民間保有のセメント工場を乗っ取っており、同国の今後の経済発展が懸念されます。ベネズエラは、南アメリカの反米同盟の中心でもあり、8月にはホンジュラスがこの同盟に入っています。
もうひとつ気になったことは、ペルー政府が外国人によるアマゾンの土地の購入を容易にする法案を否決したことでしょうか。環境保護のためにはよい方向だとは思われますが、情報があまりありません。

アフリカ。ルワンダの人々がMitterrand大統領をはじめとしたフランス政府要人らが、フツ族によるツチ族の虐殺をサポートしていたと主張して問題になっています。フランス政府は当然ながら否定していますが、ただ一つ確実な事は、フランスが同国を植民地にしたときに設けたツチ族優遇のシステムがこの虐殺を惹き起こした背景ととなったことだとおもいます。
また、ジンバブエでは、ムガベ大統領率いるZanu-PFとTsuangirai氏率いるMDCがパワーシェアリングの交渉に入っています。8月上旬には決裂したものの、引き続き交渉が続いているようで一安心です。
(バンドマンには結構ツボにはまる漫画のせいで、たまにMDCをDMCと書きそうになります…)

あれ、ヨーロッパがない。。

それ以外にも気になったニュースは、エイズによる死者が2005年の220万人から2007年には200万人に減少したことでしょうか。感染予防の教育とワクチンの成果だと思います。

2005年の世銀の統計によると、最貧層が14億人になったそうです。これは、最貧層の定義を、従来の1日当たり1ドルで生活するというものから、1.25ドルに変更したためです(ただし、こちらの方が、統計を取り始めた当初からの物価の変動を反映していて適切です)。
ただし、貧困は開発途上国だけの問題ではありません。統計によると、アメリカでは4,570万人が健康保険に加入せずにいるそうです。貧困率も12.5%に上昇しており、なかでもミシシッピ州が一番深刻な状況にあるといわれています。日本でも格差の問題は深刻なものになりつつあります。日本の格差は、老人たちの所得格差と若者の所得格差がその大部分を構成しています。



経済

資源高は引き続き深刻であり、比較的物価が安定している日本でさえも企業物価指数は前年同月比7.1%上昇しています。

資源高の影響を受けて、事業会社の成績も振るいません。価格転嫁の遅れなどにより、日本上場企業全体としても15%の減益となっています。
アメリカの自動車メーカー。ビッグ3であるGM、フォード、クライスラーともに格付けがさらに低下しています。新車の販売でも、日本メーカー8社の合計販売数が、ビッグ3のそれを初めて上回ることになりました。

資源価格の変動に対して感応度の高い業界の合併は続いています。カナダのオイルとガスの掘削機メーカー最大手のPrecision Drilling Trustは、ヒューストンのライバル会社Grey Wolfの買収に乗り出しているようですし、軍需会社のGeneral Dynamicsは、Jet Aviationを買収するそうです。スイスの資源大手のエクストラータはプラチナシェア世界3位のイギリスのロンミンに約50億ポンド(約1兆600億)で買収提案をしており、スペインのGas Naturalは、国内のライバル企業であるUnion FenosaにTOBをかけています。ドイツの今年最大のディールと言われているのがSchaeffler(private company、ヨーロッパには多いです)がContinental(タイヤなどの車のパーツメーカー)の50%弱の持ち分を$179億での買収です。

資源会社そのものは高い資源価格からの利益を享受しています。Rio Tintoの半年の純利益は$69億になり、これは、去年に比べ55%増だそうです。

相変わらずデフレしているのは住宅価格。アメリカのケース・シラーインデックスによると、主要10都市の地価は前年同月比で17.0%下落しています。貸し倒れに伴う7月の住宅差し押さえ件数は、前年同月比で55%増加し、住宅着工は11%減となっています。

アメリカの景気の悪化は深刻な状況に至りそうなのですが、ホワイトハウスの推計によると、2009年の政府の財政赤字は過去最高の4,820億ドルになるそうです。(だいたい500兆円)。金融安定のためのさらなる支出は、これをさらに高めるのかもしれません。

日本での7月の倒産件数は23%増で、引き続き不動産関連企業の倒産が大部分を占めています。
中でも一番大きな波紋を呼んだのは、アーバンコーポレーションの倒産でしょうか。負債額は2,558億円で、2008年最大の倒産となっています。



金融

って、このブログを書いている時点(9月末)ではるかに大変なことになってはいるのですが、将来のためにもここは押さえておきましょう。
地銀大手のインディマックが会社清算を申請しました。受け皿金融機関を探したものの見つからなかったためです。アメリカの預金保険機構(Federal Deposit Insurance Corporationなのですが訳がわからないです)は、117の金融機関を"Problem List"に入れ、警戒心を高めています。

また、リスクの説明が不足していたという理由から、販売した金融商品(Auction Rate Securities)を買い戻す事が8月に多く起こりました。金額は、欧米の金融機関で10兆を超えそうな勢いです。8月時点でニュースを見かけた企業だけでざっくり言うと、UBSが2兆、シティとメリルで2兆、モルスタとJPモルガンで1兆円になります。

金融機関の多額の損失発表も危機感に拍車をかけています。BNP Paribas, Societe General, Fortis, Barclays, HSBC, AIG, などなど、皆前年度比10%以上の利益減を発表しています。
この時点でリーマンが資産の4兆円を売却することを検討していることが報道され、株価も急落しています。ただ、8月時点ではほとんどのメディアがリーマンの破綻を想定していなかったように思われます。

日本国内の金融機関は、その保守性が幸いしたのか、比較的無事にあり、海外への投資が増大しています。三菱UFJはUnion Bank of Californiaを完全子会社化する準備を進めています(当初のビッド額が企業価値を過小評価していると、日本でも聞き覚えのある反論に遭遇するわけではありますが)。

SWFは少しずつその投資ウェイトをアジアに移している感があります。クウェート投資庁は、対日投資残高を現在(10%)の3倍に当たる5兆円超にすることを明らかにしています。これと同時に、日本政府と税制優遇措置についての検討もしているとのことです。ちなみに、このクウェート投資庁は新興ファンドではなく、1960年代から日本への投資を続けているそうです。

個人的には大きなニュースだったのが、2016年までにアメリカの企業が国際会計基準に従うようにするプロセスがスタートしたというもの。日本でも同様の動きが始まっており、いよいよCPAのための勉強をしようかと考える今日この頃。


中国で独占禁止法が8月1日から施行されたのですが、情報関連企業の4社が、政府系企業を提訴したそうです。これは個人的にはびっくりなニュースで(私企業が政府に逆らうなんて考えてもみませんでした)、これに対する判決によって、中国が市場経済の進行度が垣間見れるのかもしれません。

日本での最低賃金が700円台になりましたが、最低賃金の保障制度は、経済学的には意味を持ちません。賃金を規制によって固定することは、どこかでひずみを生みだし、雇用状況を悪化させると考えられています。



その他

EUの統計局であるEurostatによると、イギリスが2060年までにEUで最大の人口を擁することになるそうです(EUの2060年での人口は5億600万人になると予想定されています)。

オリンピックは、フェルプスが圧巻でしたね。8冠はすさまじいいの一言。また、金メダルの数では中国が51個で発の1位になりました。メダルの数は以下の通りです。韓国、がんばりましたね。

中国 51
米国 36
ロシア 23
英国 19
ドイツ 16
豪州 14
韓国 13
日本 9
イタリア 8
フランス 7

インドの寺院で信者がドミノ倒しになり145人が亡くなったそうです。びっくりです。日曜日の渋谷でも同じ事が起こらないかと時々心配になります。

「収容所群島」などでソ連の専制を告発したソルジェニーツィン氏が死去しました。

2007年度中に不登校だった小中学生は全国で12万9254人で、中学生では過去最高を記録したそうです。中学校では34人に1人が不登校である計算になります。何かがおかしいと思うのは、僕だけでしょうか。

帝王切開の手術中に妊婦が出血多量で死亡した事故で、医師が無罪になりました。遺族の方のご心情はお察しするのですが、もし有罪になっていたら、医者がリスクを回避するようになり、医療の発展が妨げられることになりかねません。




Comment
≪この記事へのコメント≫
お久しぶりです。そして誕生日おめでとうございます^^
DMCをご存知なんですね(笑)ホントに情報の幅が広いんですねぇ。

絶対大丈夫な出産なんて稀ですものね。
私は血液型がRH-のO型なんですが、相手の血液型によっては出産時に母体が危険かもしれないと言われました。
「無事に生きている」それこそが奇跡なんですよね。
2008/10/01(水) 10:10:42 | URL | エマ #-[ 編集]
OMEEEEEE!!
ども~。
最近、音沙汰なしだけど、毎日読んでるよ。
特にニュース系と、本の感想なんか。(金融系は相変わらずわからん)

>EUの統計局であるEurostatによると、イギリスが2060年までにEUで最大の人口を擁することになるそうです(EUの2060年での人口は5億600万人になると予想定されています)。

イギリスって今一億くらいだよね。先進国(っていうのが関係あるかどうかは知らんが)なのにあと五十年くらいで五倍になんの!?
びっくりだわ。

そんなことより誕生日オメヽ(≧▽≦)ノ
ちょっと前まで学生やってたようなもんなのに、もう三十路近いなww
二十歳から全く成長してないように思えるし、大分変わったような気もするよ。三十路過ぎたらまた感覚も変わってくるんだろうな。いや、そうじゃなきゃ駄目なんだろうが。

お互い、三十にしてどうにか立てるように頑張ろうか。
2008/10/01(水) 23:26:11 | URL | 唐紙 #-[ 編集]
エマ、
あのマンガは、人生の役には立たないかも知れませんが、面白いです。
うん、命を生み出すのは、文字通り命がけなんだということを忘れちゃいけないのだと思います。


唐紙、
ありがとうねー。経済系、わかりやすく書いているつもりなのだけれど、、へこむぜ。でも、今度こそ、もっとわかりやすいものを書いて見せます。

27、、、、重たひ。




2008/10/02(木) 02:21:13 | URL | Taejun #-[ 編集]
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