Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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10月ニュース②
続きは経済とその他ニュース。



ビジネス

この状況にもかかわらずAppleとGoogleは堅調です。
アップルは、iPhoneの貢献もあり第3四半期の純利益は前年度比で26%増加しています。
Googleも同様に26%増でした。また、同社は今後グーグル携帯を米国内で発売していくそうです。
そして、何よりも偉大な一歩と思われたのが、同社の電子図書館構想において、約120億円を支払うことで出版業界と和解したこと。グーグルが世界一の図書館になる日がかなり高い確率で来そうです。

マイクロソフトの増益率は2%どまりで、これはWindowsの売り上げが低迷していることによります。正直言って、Vistaはあまりよくないです・・・ウェブ上のアプリケーションSAASが発達していくと、マイクロソフトはさらなる苦境に立たされることになりそうです。もう少ししたら、アプリケーションの販売の市場シェアはさらに小さくなっていくのかもしれません。そんな中、マイクロソフトは次のOSであるAzureを発表していますが、なんか、恐竜みたいな名前で暗示的な気がするのは僕だけでしょうか。

非金融企業のM&Aに関して個人的に注目していたのは、BHPビリトンによるリオ・ティントの買収をオーストラリア政府当局が容認したこと。規模が規模だけに長期間のディールになっていますが、この先が気になるところです。それと、国内ではAMPM買収においてローソンが優先交渉権を得たことでしょうか。



経済全体

金融危機が実体経済に確実に悪影響を与えていることが浮き彫りになったのが10月でした。各国のGDP予測はマイナス、もしくは大幅の低下を示しています。(つい最近までのインフレ進行の影響もあるのですが)デフレも確実に進行しており、今後より進行する可能性があります。原油価格はすでにピーク時の半分以下になっています。

生産活動の停滞は物価の下落を招き、それは実質金利の上昇をもたらすが故に、企業は低下する需要と相まって実物投資活動を減速させるかもしれません(金利が高くつくので、借り入れて行う投資のリターンが下がるため)。そしてそれはさらに生産活動の停滞を招き、デフレをもたらすという、悪循環が今後起こり得ます。去年までは異常な資金余剰の中、企業は非常に低い金利で多くのファイナンスをつけることができましたが、その時に調達した資金が大きければ大きいほど、物価下落がもたらすインパクトはより大きなものになり得ます。


金融

ニュースがいっぱいありすぎて感覚が麻痺しつつあるのですが。。

10月上旬のニュースは、はるか昔の事に感じられてしまいます。各国が金融機関を救済(というかほぼ国有化)しても、協調利下げを実行しても、前代未聞のCP市場への介入をしても、危機は収まっていません。グリーンスパン氏は米議会で自らの金融政策に誤りがあった事を認めています。

世界の時価総額は2007年10月のピーク時に比べると3000兆円下落していますし。日本の株式時価総額は26年前の水準にまで一時戻しています。(グラフ失われた26年)
Lost26yrs.jpg


ヘッジファンドの解約等も相次ぎその資金流出額は3.8兆円にも上ります。世界の金融機関の損失は、IMF推計によると143兆円に達すると考えられています。ファンドによる第3四半期までのM&A金額は去年に比べ30%にも満たないそうです。アメリカの不動産価格も、その始まり(グラフ参照)を考えるとまだまだ下がるのかもしれません。
Fujisan.jpg





国そのものが破たんの危機に陥っている国もあります。その代表は、世界有数の富裕国であるアイスランド。人口30万人のこの国は国家破綻が懸念されています。IMFのみならずロシアやベルギー、ルクセンブルク、また北欧からも融資を受けていますが、同国の最大手銀行であるカウプシング銀行はサムライ債不履行の状態にあり、予断を許さない状況にあります。
他にIMFが資金を供しているのはハンガリー(250億ドル)、ウクライナ(165億ドル)などです。

スイス政府は、UBSの9%持ち分を取得することを発表しました。スイスも決して大きな国ではないので、対応を誤るとアイスランドと同様の状況に陥る可能性があります。イギリス政府もRoyal Bank of Scotaland、HBOS、Lloyds TSBなどに資本注入をしています。同様に、ING,Fortis, Hypo Real Estate, Glitnir,Dexiaも国からの資本注入もしくは救済を受けています。リビア政府は、イタリアの銀行最大手のウニクレディットの株式を買い増し、第二位の株主になっています。

アメリカでも、金融機関への融資活動を政府が一貫して行っています。10月16日には、2500億ドルの資金供給が発表され、これらのために、アメリカの財政赤字は過去最高の4550億ドルを記録しています。NYダウの株価は非常にボラタイルであり、金融セクターの株価は日々乱高下しています。今回の危機へ対する政府の強い干渉に対して、いくつかの経済誌や学者たちは懸念を示しています。

AIGは融資された850億ドルをほぼ使い切り、さらに11月には4兆円を追加で借り入れています。雑誌「選択」によると、政府がAIGを救済している理由の一つは、この会社がCIAの活動の舞台になっているからであるといううわさも流れているそうです。ワコビアの買収先はウェルズ・ファーゴに決まりそうです。先約はCitiでしたが、条件面でより好ましいウェルズ・ファーゴに乗り換えました。

それでも元気な金融機関の一つが欧州第二位の銀行であるスペインのBanco Santanderで、この期間にイギリスやアメリカの金融機関を救済買収しています。(11月には同行ですらも資金調達をすることを余儀なくされるわけですが) 同様に危機の影響が限定的なのはイギリスのStandard Charteredで、経営資源を欧米にあまり投下していなかったことが幸いしているようです。

先進国も深刻な状況にあるのですが、エマージングマーケットにおいては、今まで流入してきた投資資金が流出することにより、より深刻な状況にあります。この引き金の一つとも言われているのが、アルゼンチン政府のプライベートファンドの国有化。韓国のウォンの下落は深刻な状況にあり、この2ヶ月で米ドルに比較したウォンの価値は30%下落しています。クウェートは銀行預金保護へ緊急法案を提出し、パキスタンはIMFに援助を求めています。

株式市場の珍ニュースは、フォルクスワーゲンの株式時価総額が、一時的に世界最高をマークしたことでしょうか。ポルシェが同社株の保有比率を74%に引き上げると発表するや否やパニック買いが殺到した結果でした。


それ以外のニュース

4月―9月の東京ディズニーリゾートの入園者は過去最高だそうです。これは、もしかしたら、海外への旅行を控えた人々が代わりにここに来るためなのかもしれません。

ノーベル賞を日本の学者4人が受賞しました。経済学賞受賞者は、いつになったら出てくるのでしょうか。経済学賞の受賞はクルーグマン氏でした。

インドが衛星発射に成功しました。同国は軍事・経済・科学技術面で確実に大国への足取りを進めているように見えます。

慶応大学の研究グループは、神経の難病に対する、iPS細胞を用いた治療に成功したそうです。これが進んでいくと、医療技術はものすごい発展を見せるのかもしれませんが、これら一つ一つのイノベーションが医療費を高めていくことを考えると複雑な気分です。

妊婦さんが病院への搬送を拒否され亡くなった事件ですが、これによって個別的な病院がやり玉にあげられることが決して起こらないことを願います。そうすると、さらに産科医療を行おうとする医療機関が減り、問題はより深刻なものになり得ます。スケープゴート探しよりは、こういう事件が起こる現在の医療システムそのものに対して疑問を投げかけるのが、まずするべきことなのだと思います。

高橋尚子選手の引退。記事にも書きましたが、本当にお疲れ様でした。



Comment
≪この記事へのコメント≫
マスコミの医療破壊は大成功
10リットルまでの水しか入らないバケツには、11リットルの水は入りきれません。

1リットルの水がこぼれてしまった事で、周囲の人間が「なんだこのクソバケツ!」と足蹴にしたら、

バケツが凹んで、10リットル入れられたはずの物が、9リットルまでしか入らなくなりました。

…っていうのが、今の日本の医療崩壊(ていうか、マスコミによる医療破壊)の現状。

教訓とかそういう以前の問題。

…。
……。
………。

…マスコミの医療破壊は大成功ですね。
http://punigo.jugem.jp/?eid=503
http://punigo.jugem.jp/?eid=500
http://punigo.jugem.jp/?eid=495
http://punigo.jugem.jp/?eid=491
2009/01/07(水) 12:31:24 | URL | 都筑てんが #-[ 編集]
都筑てんがさん

コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、メディアが社会現象を描写すると同時に操るという側面があるのかもしれませんね。事実、現状で産婦人科や小児科やERをしたお医者さんは減ってしまいそうですし。



2009/01/10(土) 16:54:01 | URL | Taejun #-[ 編集]
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