Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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経済ナショナリズムへの警鐘。
今週のThe economistの表紙はちょっと怖い感じです。亡霊がよみがえる、というお話。

The return of economic nationalism
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The Depression後初めての経済ナショナリズムの波が押し寄せています。1930年にReed Smoot and Willis Hawleyがアメリカの関税を引き上げたことによる大恐慌の悪化を思い出すべきでしょう。1028人の経済学者がこれに反対しましたがが、一度国がある方向に流れると理性の声は押し切られます。鍵はアメリカのアクションあり、Obamaは決して、Buy America政策、すなわちアメリカ保護政策をを是認するべきではないと、Economistは強調しています。

今後の各国の財政政策には、三つの守らなければいけない原理があると、この記事で述べられています。僕も同意します。
・すべての政策に一貫性を持たせること:co-ordinationが重要
・忍耐すること(アメリカ保護主義をとらないことにより、得をみる外国人が出たとしても)
・多国間の(Multilateral)政策であるべき


Economistは、今、町を出歩いている妖怪はNationalismとしていますが、個人的にはそれよりも、社会主義、なのでは、と思います。共産党宣言の一番最初の文は次のようにあります:

つの妖怪がヨーロッパにあらわれている、――共産主義の妖怪が。旧ヨーロッパのあらゆる権力が、この妖怪にたいする神聖な討伐の同盟をむすんでいる。

現代では、妖怪に対して神聖な援護がされているともいえるのが、皮肉な話です。


金融機関以外の事業会社までが国有化されるようになると、もはや何が何だか分からなくなります。

国有化に代表される経済のナショナリズムは、短期的には経済の安定をもたらすかもしれませんが、長期的には必ず大きな負担をもたらすというのは歴史の教訓だと思います。人々の叡智を(限界はあれども)可能な限り適切に反映する仕組みである市場を打ち捨て、特定の限られた智恵しか持たない限られた人々の手に経済の行く末をゆだねるのは、非常に危険なことであるといえるでしょう。

さらに、経済のナショナリズムは、結果的に全体主義につながる可能性を内包していることに注意する必要があると思います。また、経済大国の中で一国だけでも自国保護主義を促進する方向に走ってしまうと、皆がj国保護主義を展開するのがナッシュ均衡になってしまいます。だからこそ、経済大国の首脳たちで、これまでにない具体的な施策レベルでの協調を行うことは、難しいとは思いますが、非常に大切なことでしょう。

過去を顧みると、経済危機は戦争の遠因となってきました。同じ轍は踏まないことを強く願います。(自分ができることがあまり思いつかないのがはがゆいですが)
Comment
≪この記事へのコメント≫
みんなで保護主義の人に言いましょう!

「よっ!フーバー大統領!!」
2009/02/10(火) 03:24:11 | URL | 三浦介 #-[ 編集]
三浦介さん、本当にそろそろやばい状況ですね。。変なポピュリズムに流されないことを祈ります。
2009/02/11(水) 15:56:51 | URL | Taejun #-[ 編集]
いかなる不況にも終わりは来ますし、いかなる好況にもそれは訪れます。

眼前の問題にすばやく的確な対応をしつつも、同時に冷静に次の時代・展開を読み数手先を打っておくことができる者だけが勝者として生き残り続けるのだと考えます。

なおアメリカのフーバー大統領は過度の保護主義により大恐慌を引き起こした人物です。
2009/02/12(木) 03:35:42 | URL | 三浦介 #-[ 編集]
そうですね。波があるものですし、一喜一憂せずにいきたいです。

2009/02/13(金) 01:31:25 | URL | Taejun #-[ 編集]
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