Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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組織変革について。④
収拾つかなくなる前に、しめちゃいます。
 (長いです)

 先のエントリーで、


組織の変革とは、
組織の人々の行動の変革であり、
そのために、人々の行動諸要因に働きかけることであり、
そのために、組織の理念、戦略、制度について変化させることである。


 と述べた。
 行動諸要因までは、前回に一般論レベルで述べた。
 次に、理念・戦略・制度について。
 
 組織の理念は、主に、①組織の存在目的、②組織の行動の規範からなっている。 
 経営理念は重要である。なぜなら、人間は、意味を求める動物であり、また、組織の運営にあたり共通の価値観(経営理念がこれになる)を持つ事が、人々の行動の方向性を統一するにあたって重要だからである。 組織の理念が、組織の文化(組織内で共有されているものの見方、考え方)となったときに、理念が根付いたと言うことが出来ると思う。

 戦略は、教科書の定義そのままに使えば、
 「社会の中の組織としての活動の長期的な基本設計図」
 または、
 「企業や事業の将来あるべき姿とそこにいたるまでの変革のシナリオを書いた設計図」であるとされる。

 それぞれの言葉の意味を解くと
 社会:戦略は、環境に対応したものととらなければいけない。
 組織としての:戦略は、人の集団を率いるものである。
 活動:戦略は、実行可能であるもの
 長期的な:戦略は、目先の損得にとらわれない長期的なもの、短期的なものは戦術。 
 基本設計図:戦略は大きな構想を語るもので、ディテールを語るものではない。

 つぎの「」を説明すると、戦略は、
 現状と将来のあるべき姿をはっきりと見据えた上で、
 書かれた変革のシナリオであるということ。
 ここで重要なのは、現状と将来のあるべき姿は、戦略をたてる際の前提であって、戦略そのものではないと言うこと。

 組織の制度は、組織の中の人々の協働を促進させるためのものである。 協働の枠組みを定める組織構造、協働の意欲を引き出すインセンティヴ(やる気)システム、協働の遂行のための計画とコントロールがある。
 組織構造を作ることとは、組織内の役割分担、意志決定プロセス、情報伝達のシステム、ルールを定めることである。
 インセンティヴシステムは、人々のモチベーションを高め、そのモチベーションが協働へとつながるようにするためのシステム。
 計画とコントロールとは、将来のためにあらかじめとる案と、計画どおりに進まない場合の行動修正のことである。 その本質は、人々の間の様々なコミュニケーションと情報の流れを促進し、秩序立てるためのシステムである。


 以上、興味がある人は、日本経済新聞社の「経営学入門」(リンク)を参照とされたし。 上記のことの80%はこの本の内容にそっている。 入門と銘打ってあるにもかかわらず、580ページに及ぶ本である。 が、これを、2・3回読み直すことは、とても有意義である。 へたな知識を雑誌から拾い集めるより、体系化されたこの本を読むほうがよい。 自分が大学3年生のときに紹介してくださったトニー先輩に感謝。
 

 組織の変革のために、組織の運営者達が直接的に働きかけることが出来るものは何か。
 理念・戦略・制度に働きかけること以外は難しい。 行動諸要因に直接働きかけることは、小さな組織体であれば可能である。 しかし、大規模な組織では難しい。

 これが経営の難しさだと思う。
 経営者が直接的に働きかけられる対象に対し、やるべき事をやったとしても、それが、結果的に変革の内容である、組織内の人々の行動の方向と強度の変化に結びつくかどうか、確証は無いのである。 人々の行動は、何がどうあっても、窮極的にはその個人の判断によっているのだから。

 
 国家として、このことに気づき、対策を本当にうまくとっていると思うのは、ピョンヤンの政策である。
 政策担当者たちは、立派ないれ物(理念・戦略・制度)を作ったところで、その中にいる人々がそれについていけないのならば、画餅に帰することをよく知っていた。 特に、欲望的側面よりも、他社貢献的な側面を人間の本質と考える社会主義制度ならば、なおいとどである。
 そこで、組織の理念・戦略・制度と人々の意識水準をマッチさせるために、思想教育を徹底した。

 思想教育そのものについては是非の意見があると思う。 さらに、それを出入り自由な組織で行うことと、それが極めて難しい国家で行うことの違いについても考慮する必要がある。  
 しかし、組織の維持のための経営としては、ピョンヤンのそれは、かなりよく出来ていると思う。 あれこれ報道をされながらも、ソ連崩壊以後、15年も社会主義制度を維持してきているのだから。

 教育を組織内の制度として持っている組織は少なくないと思う。 しかし、その教育のほとんどは、技術の向上という意味合いが強い。 組織の理念・制度・戦略が意図するところと、組織の中の人々の意識の乖離を埋め合わせるために行われている教育は、あまり聞かない。 しかし、朝鮮の事例が示しているように、かなり有効な手段であることは否めないと思う。 
 学ぼうとする心さえあれば、万物すべて師なり。 松下幸之助が似たようなことを言っていた。 何からも、偏見を持たずに学ぶ姿勢を持ちたいものである。


 うーん、テーマが大きすぎた。 論文などを執筆する際に、学部生がよく犯す基本的な過ちである。 まあ、ブログなので。
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