Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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MFの貧困削減効果疑問視についてのコメント
最近、マイクロファイナンス(MF)の貧困削減効果に対して疑問視されることが少なくないようです。
たとえば:http://newsweekjapan.jp/stories/business/2009/07/post-270.php

元の論文を精読したわけではないのですが、少なくとも、次のことは言えそうです。
・引用もとの論文など、いくつかの筋の通った主張の主なポイントは、既存の研究の実証手法が正しくないという点にある。これらは決してMFに貧困削減効果がないと主張しているものではない。むしろ、MFの貧困削減効果の測定の難しさが指摘されている

・MFが消費のボラティリティを有意に下げていることは実証分析で確認されている。人間の効用が富や消費の増加に対して逓減するものである以上、消費を平滑化にするだけでもMFは人々の効用の増大に寄与しているということができる

・また、資金調達が投資に用いられ、それによって得られる収益も再投資に利用されるのであれば、たとえMFが収入を増大させても、中期的な分析においてMFが消費を増大させたということを明示的に示すことは容易ではない


また、マイクロファイナンスの貧困削減効果も国ごとに異なる可能性が高いことを考慮しないといけません。たとえば、バングラディシュにおいてはMFの飽和度が高いため、MFの貧困削減効果が限定的である可能性があります(のみならず、MFの現場で無理な貸し付けが横行する可能性も高まっています)。 2008年時点でのバングラディシュにおけるMFの浸透度(Penetration ratio = borrower / people living inpoor)は35%で、MF債務者が多いトップ20カ国の中でも最高(たとえばカンボジアは8%)です。


なんにせよ、僕たちは今もMFは貧困削減のための(万能でないまでも)有効な手段の一つだと信じていますし、今後もMFに関する活動を続けていくと思います。


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