Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
意志力革命
意志力革命Will.jpg

壱岐在住のドクターから勧められた一冊。

良い本でした。

まずすごいのが、20世紀を代表する経営学者の一人である共著者スマントラ・ゴシャールの経歴。波乱万丈と呼ぶにふさわしいです。インドの貧しい家庭に生まれながらも、苦学し、奨学金を得てアメリカへ留学、ハーバードとMITで同時に博士号を取得するという偉業をなしたのちに、ヨーロッパのトップビジネススクールであるフランスのINSEADで教鞭をとり、膨大な業績を積み上げていくものの、自らの業績の価値に疑問を抱き、アカデミアを二年間去ります。二年間のカジノへの入り浸りから脱し、再び大学に戻るものの、それから数年後の2004年に脳溢血で死亡。享年55歳。

本書は、ゴシャールが死の直前に残した書物です。
カジノで過ごした日々、ゴシャールは、ルーレットゲームのみに打ち込みました。なぜなら、ルーレットに介在するのは意志の力だけだったからです。

本書のエッセンスは、この意志の力の大切さです。何があっても本来の目的を達成しようという強靭な意志の力をもってこそ、人は忙中でも大切なものを見失わず、目的を達成することができると、ゴシャールらは主張します。(ただ忙しくしているだけで、結局何も成し遂げていない人が、世にはなんと多いことか)

意志の力は、決意の力、覚悟の力、ともいえます。ルビコン川を渡ったシーザーのように、後戻りのできないコミットメントをした後にこそ、モチベーションは意志へと変わります。ルビコン川を渡った人間には、迷いがありません。頭の中にただあるのは、何があってもそれを成し遂げなければならない、という強い決意。人間、一定段階までは、さまざまな選択肢を模索することは非常に重要だと思いますが、それだけではいつまでも何も成し遂げることはできません。重要なのは、一歩踏み込むこと。

また、意志の力は、自らの向かうべき先を確認するための省察の時間を、人々に持たせるようになります。事実、多くの偉業を成し遂げた人々は、多忙の中でも、瞑想の時間を持っています。本書の例は経営の現場によっていますが、そうでなくても、西郷隆盛、ガンジー、マザー・テレサなど、皆自分だけの静かな時間を常に大切にして、己の志向を確認していました。意志の力がなく、エネルギーだけ有している人は、結局、ただ精力的に活動するだけで、それは短期的には人々の耳目を集めるかもしれませんが、何かの偉業を残すことはできず、数十年たてば忘れ去られてしまうことでしょう。

ここまでが、第一部の内容。本書の第二部では、組織が意志の力を有する人々で占められるために必要なことについても述べています。第一に、個人に選択の自由があること。上述のように、意志の力は、人が自らコミットメントを選択することにより発揮されます。組織の中で個人のとれる裁量が過度に制限されていると、人は意志の力を有しえません。

第二・第三に、これらコミットメントを示し、目的を達成しようとする人々をサポートする組織プロセスと、組織文化があることです。たとえば、個々人が裁量を有し意志の力を発揮しつつも、会社としてのパフォーマンスを向上させるためには、組織内に行動規範が共有されていることは非常に重要です。というのも、個々人の意志の方向性に違いがありすぎると、会社組織は破たんしてしまうからです。

どちらかというと、第二部より第一部の内容が強く頭に残りました。それは、僕がいつも強く感じていることとぴったり一致しているからだと思います。

一番大切なのは、大志を持ち、それを実現するために決して折れることのない強い信念を持つことだと僕は信じています。技術や戦略も大切ですが、それは二次的なもの。いまLiving in Peaceで行っているプロジェクトの最初の時期を振り返ってみてもそうでした。一番大切なのは、やり抜こうとする意志の力。

Just do it!




Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。