Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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開発途上国の携帯電話― 1 / 2
今週のThe EconomistのSpecial Reportは一読をお勧めします。 
http://www.economist.com/specialreports/displaystory.cfm?story_id=14483896

すでに、開発途上国において携帯電話がとても重要な資産となっていることをある程度知っている人にとっても、多くの洞察が得られることでしょう。

二回に分けて書きます。 まず、前半は、開発途上国における携帯電話市場の状況について。


Phone001.gif

このグラフを見ると驚くかもしれませんが、すでに開発途上国とされる国において、30億台の携帯電話が市場に出回っています。といっても、一人で複数持っている場合もあり、すべての人にいきわたっているわけではないこと、やIDカードだけのものも数字にカウントされているので実際の台数よりも水増しされている可能性があることには注意が必要ですが。


この急拡大の背景には大きく三つがあります。

一つは、携帯電話を提供するメーカーが様々な工夫を凝らすことにより、携帯電話料金を非常に安くすることに成功していることです。 携帯電話の機械そのものを安くするのはもとより(97年に平均250ドルしたベーシックな機種の料金が今や20ドル)、購入する電波量を最小限にすること、電波塔の他社との共有など、様々な仕組みを通じて、開発途上国に合った携帯電話料金サービスを提供することができています。 また、料金のプリペイド方針の導入も、顧客の信用力調査を不要とするために、料金の引き下げ要因となっています。
Phone002.gif
グラミンフォンでも有名なバングラデシュでは、一人当たりの携帯料金が3.7ドルと、日本の56.9ドルやアメリカの54.2ドルよりはるかに低い価格での提供を可能としています。 まあ日本における料金が不当に高い、ということもあるのかもしれませんが。 ちなみにOECDによると、先進国で料金が高いのはアメリカ、カナダ、スペイン、日本で、北欧では低いです。


もう一つの要因は、携帯電話に連動させた様々なサービスの存在です。
天候などの農業の情報、医療情報、市場での取引情報など、人々のビジネスにとって有用な情報を提供するサービスが多数登場しています。また、携帯電話を用いた送金サービスや貯蓄サービスも拡大しています。特に貯蓄サービス等は、政情に不安がある国では急速に拡大しているそうです(というのも、暴動等が生じるとき銀行がその矢面に立つ場合が少なくないため)

もはや人々にとって、携帯電話は単に電話をしたりメールを打つだけの道具ではなくなってきています。


最後の一つは、携帯電話を利用した新規ビジネスの存在です。
開発途上国において、携帯電話と関連したビジネスはすでに半分以上になるそうです。多くの開発途上国では、他人からお金を受け取り、その代わりに電話やメールの機能を貸す人が増えています。それ以外にも、お店を持つお金を持たない人が、携帯電話を用いた移動店舗をはじめたりする事例も数多く存在します。

携帯電話を購入する人の中には、マイクロファイナンスから資金を借りる人も少なくないそうです。


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