Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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(今度こそ)転職します
R0010758.jpg先日、上司に退職を申し出て、他のお世話になっている人にも報告しました。みなさん残念がっていましたが、「お前のやりたいことなら応援するよ」と祝福してくれました。自分は素晴らしい会社にいたんだなあ、と思うことしきり。

引継ぎをして、少し休んだあと(この期間に念願の自動車免許も取得します)心機一転、バイアウトファンドで働くことにしました。

・・・と、ここまでは先日のエイプリルフールネタのデジャヴを感じた人もいるかもしれませんが、ここまでは多少事実のベースがあるエントリーだったのでした。



そもそも僕が金融の仕事に興味を持ったのは、プライベート・エクイティの仕事がしたかったからです。プライベート・エクイティ(PE)投資とは、上場していない(プライベート)企業への投資の意味ですが、決して株式公開をしていない企業への投資だけではなく、上場企業に投資し、その後非公開化する投資も含めます。多くの場合は、投資によって議決権の過半数以上を保持し、投資ファンドの人も投資先企業の経営陣として、ともに企業の業績を改善するために働くことになります。この投資を行うファンドのことを、プライベート・エクイティファンドと呼んだり、バイアウトファンドと呼んだりします。


現実の冷たさに触れる前に、まず所信表明を。

僕は、企業が利益を出し続けることをサポートして儲けたいと思っています。

自明のことですが、企業のできる最高の社会貢献は長期的に利益をあげることだと思います。企業は利益をあげることにより、4つの経路で社会に役立っていると思います。

第一に、納める税金によって。税収があってこそ、行政は公共事業を行うことが出来ます(税金が効果的に使われているかどうか、という議論はまた別の話)。いま、児童養護施設に通いながら感じるのはお金の大切さ。こういった公的な施設にお金が流れるためには、税収が増えることはとても重要だと思います。

第二に、投資家に返すリターンによって。投資家の多くは年金基金であり、企業が利益をあげ、株価を高めることが出来れば、その利益は年金の受給者に裨益します。

第三に、社会に何か価値あるものをもたらすことによって。企業が利益をあげるには、社会に何らかの価値をもたらす必要があります。たとえば、アップルのiPhoneはアップルに利益をもたらしたとともに、社会に住んでいる多くの人の生活をより良いものにしています。

最後に、従業員に経済的・精神的な報酬をもたらすことによって。企業が利益をあげてこそ、従業員の雇用は保たれます。また、企業が利益をあげるためには、スキルアップが出来る環境や、居心地のよい組織づくりをする必要もあり、それも従業員に裨益します。
のみならず、利益を出し続けている企業では、より多くの人が物事を前向きに考えることができるため、精神的な疲労も軽減すると思います。多くの人は、組織の人事という観点では今より遥かに環境は劣悪だったにも関わらず、高度経済成長期を良かったと回顧するといいます。逆に、企業勤めの結果精神的に疲弊している人がいたら、そのしわ寄せは家庭におよび、ひいては政治の不健全さにもつながると思っています。

利益をあげないといけないのはファンドも同様で、そうでないと投資資金が集まりにくくなり、お金が必要な事業に資金が供給されない可能性があります。このファンドの利益は企業の利益と矛盾しないはずだと思います。考えてみたら分かることですが、企業を食い物にするようなとんでもないファンドが投資活動を続けることは(特に日本では)非常に困難ですし、長期的に事業を継続させられるはずがありません。もちろん、企業が難しい意思決定に直面することはあると思います。綺麗事ばかりでは済まないことはあるかもしれない。けれど、どんなときも、理想は持ち続けていたいと思います。また、自分自身のスキルは現在のところ決して高くなく、学ばないといけないことは沢山あるので、必要な能力を可能な限り早く習得して、一日も早く業界のトッププレイヤーになりたいです。

また、一つの投資会社が同じタイミングで関わることができる投資先の数は限られています。なので、投資会社が直接的に社会にもたらすことができるインパクトは限られているかもしれません。しかし、一つの企業が産業構造を変える場合もあるし、また、ある企業で生み出された方法論が、他の多くの企業に移植される可能性もあります。間接的なことも含めると、PEファンドがかなり大きなインパクトを社会にもたらすことが出来る可能性はあると考えています。


本業ではPEの仕事をするとはいえ、これが世の中にある全ての問題を解決できるわけでもなく、現在、すぐそこに苦境に陥っている人々がいることは見逃せません。本来は、行政がこういった問題を解決するべきで、そのために僕たちは税金を払っているのだと思います。ただし、組織が一度にできることは限られているので、行政の手が全てに届きはしないようです。そういった行政の手が届かない場所で活動を行うことには意義があると思っていますし、僕がNPOをパートタイムで行っている背景にはそういう事情があります。

また、情報技術が発展してきた現代においては、今まで出来なかったような形でのパートタイム事業が可能となっていることを感じています。僕たちが行っているパートタイムの事業活動がロールモデルになれば、自分たちが直接的に与えられるインパクト以上のものを世の中にもたらすことが出来る可能性があります。僕はどうやら、こういった他の組織にも移植可能なテンプレートに興味を持っているようです。

とりあえず、6月末までは有給消化期間なので、運転免許合宿に行ったり、児童養護施設に住み込みをしたり、カンボジアに行ったりしながら、また考えを深めていきたいと思います。
Comment
≪この記事へのコメント≫
幸運を・・・
長年Taejunomicsの愛読者でありTaejunさんのファンです。

どの道を進まれようともTaejunさんが自分の信念に基づきブレのない人生を送られると確信しずっと応援しています。

どうか現実に負けず頑張ってください。

あ,その前に運転免許の取得を頑張ってくださいね(笑)
2010/05/19(水) 16:58:56 | URL | 向坂 #-[ 編集]
はじめまして。
京都朝高の3年生です。
中2のときに慎泰俊さんを知り、いつからかブログも読ませていただいてます。
ファイナンス理論など難しい記事は、ウィキペディアと格闘しながら頑張って読んでいます。
そこでLIPの活動にとても興味を持ったのですが、今でも勉強会などは行っていらっしゃるのでしょうか?
来年、東京の大学に進む予定なので、参加したく思っています。

最後になりましたが、私も慎泰俊さんのファンです。(笑)
恐らく私の想像を絶するほどに忙しいのでしょうが、お体に気をつけて、新しいお仕事もがんばってください!

長文失礼しました。。
2010/05/20(木) 08:05:53 | URL | Hegyong #-[ 編集]
向坂さん

有難うございます。現実は厳しいとは思うのですが、一生懸命頑張ろうと思います!
免許、必死に頑張ります。。


Hegyongさん
はじめまして。メール有難うございました! さんで先生とは今も仲良くさせてもらっています。 いつか会えるのを楽しみにしています!
2010/05/21(金) 08:52:41 | URL | Taejun #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/05/22(土) 21:28:58 | | #[ 編集]
おめでとうございます。
初めまして。
ブログをいつも拝見しており、色々なことにチャレンジされていらっしゃるTaejunさんに感心しております。
また、PEに転職される人のことおめでとうございます。
私自身もPEファンドで働いており、昨今の日本のPEマーケット環境の悪化については日々感じておりますが、それでもやはり面白い仕事だとは思います。
新しい道でも是非頑張ってください。
2010/05/25(火) 10:24:16 | URL | Kaiser #-[ 編集]
Re: おめでとうございます。
Kaiserさん

有難うございました。 まだ分からないこともたくさんあるのですが、一日も早くキャッチアップ出来るように頑張ります!

2010/05/26(水) 16:14:26 | URL | Taejun #-[ 編集]
応援してます
コメントが遅れてミアナンニダ。
僕もちょうど1年後に試験です。

良い結果を出せる様に、共に頑張りましょう。
これからも応援してます。
ありがとう! そちらこそ、試験頑張って!
2010/05/29(土) 16:44:44 | URL | Taejun #-[ 編集]
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