Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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聴く力。
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 自己顕示欲というものは魔物のようなもので、大人の精神でさえもあっさりと呑み込んでしまうようである。 そういう人を見ると、とても残念な、悲しい気持ちになる。 それと同時に、自分を戒めようと思うようになる。

 顕示してもしなくても、美しいものは美しいし、大きいものは大きい。 ひっそりと咲いていてもタンポポは美しいし、黙っていても富士山は大きい。
 
 人間だけが、我が我がと自己顕示。時に人をやりこめようと息巻き、時に自分を誇張しようと躍起になる。 そういう行いが、結果として己を貶めていることに気付かない。 


 大好きな詩人の一人、茨木のり子の詩に、「聴く力」というのがある。


hana.jpg

 
 ひとのこころの湖水
 その深浅に
 立ちどまり耳澄ます
 ということがない
 
 風の音に驚いたり
 鳥の声に惚けたり
 ひとり耳そばたてる
 そんなしぐさからも遠ざかるばかり

 小鳥の会話がわかったせいで
 古い樹木の難儀を救い
 きれいな娘の病気まで直した民話
 「聴耳頭巾」を持っていた うからやから

 その末裔は我がことのみに無我夢中
 舌ばかりほの赤くくるくると空転し
 どう言いくるめようか
 どう圧倒してやろうか

 だが
 どうして言葉たり得よう
 他のものを じっと
 受けとめる力がなければ


 
 そんな、聴く力の重要性を、ことさらに感じる今日この頃。 自己顕示欲を克服するための最も大切な事柄の一つは、自分以外のものへ傾聴する姿勢にあると思う。
 自分が出ようと思っている世界は、特に自己顕示欲の強い場所である。 今のうちから、戒めねば。
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