Taejunomics

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「第六回佐渡島一周エコ・ジャーニーウルトラ遠足206km」の顛末1
9月17日の午前6時にスタートし、19日の午前6時までに佐渡一周206kmを走るという「佐渡島一周エコ・ジャーニーウルトラ遠足206km」の存在を知ったのはちょうどこのレースが開催されていた一年前。それまではウルトラマラソンのことは全く知らなかったのだけど、やり甲斐のありそうな大会なので、20代最後のチャレンジとして今年の目標の一つに加えていた。

この大会は「自分のことは自分で」という考えが根付いている。普通のウルトラマラソンであれば、5kmから10km進めばエイドステーションがあり、そこでは簡単な補給食以外に、おいしい地元料理だったり、医療道具があったりする。でも、佐渡の場合、エイドステーションは30~40kmに一つのペースで、置かれている食べ物も基本的なものだけ。必要な荷物は全て自分でザックに担いで走ることになる。基本的に100km以上のレースを走ったことがあるランナーしか参加できないので、トライアスロンを完走しただけで参加させてもらえたのは今回僕だけ。


というわけで、レース記録のはじまり。


7月16日(金曜日)

レース直前は仕事がなかなか忙しく寝不足だったが、金曜日に有給休暇をもらい(チームの皆さんに本当に感謝)、ちょっと朝寝坊して佐渡のある新潟に向かう。

新幹線に乗って新潟に着いたときにふと荷物をチェックしていて青ざめる。ゼッケンがない。もしかしてここでチャレンジ終了か、と焦りながら事務局に電話したら「何とかしましょう」とのこと。僕のゼッケン番号は375番だったのだが、ちょうど376番の人が不参加となったので、375をマジックで376に書き換えて、無事にゼッケンが準備された。助かった。

新潟からジェットフォイルに乗って佐渡についたのは17時頃。そこからバスに乗って、会場である「めおと旅館」に着いたのは18時半くらいのこと。会場ではすでに前夜祭が始まっていたので合流。

そこは完全に酒盛りの場だった。僕が想像していたのは、レース前の緊張感たっぷりにご飯を黙々と食べている人々だったので、びっくり。出走者の90数名のほとんどが酔っ払っていばかりで異常な盛り上がりとなっている。ちなみに、ウルトラマラソンの選手の平均年齢は高い。今回の平均年齢は50歳くらい。(ちなみに、ランナーの1割くらいは、レース開始後も走りながらビールを飲んでいた。)

酒盛りが終わったのは9時くらい。お風呂に入ってザックに荷物を詰める。重たいものはなるべく持ちたくないのだけれど、なんだかんだ3kgくらいにはなった。準備が終わったら眠りにつく。緊張でなかなか眠気が来ないし、相部屋となった4人のうち、2人が激しく酔っ払っていたので、眠りに着いたのは10時半頃。


7月17日(土曜日)
起床は夜明け前の午前4時。下の食堂で皆さん黙々とご飯を食べる。僕は食後にお風呂に入って体を起こして、着替えて準備完了。天気は雨。今日は一日中雨が降るようだ。

午前6時、いよいよスタート。皆走り始める。
画像 010
今回は完走だけが目的。完走のためには膝への負担が少ないように歩きに近いフォームで走る必要があるので、ランニングのフォームに移る前に、黙々と1kmくらいは歩く。体が温まってきたところでランニング開始。

佐渡は山でできている島なので、島一周と言ってもアップダウンはかなり激しい。上り坂は筋肉疲労を早め、下り坂は筋肉崩壊を早める。だから、今回は、上り坂も下り坂も全て歩くとはじめから決めていた。

2時間目、早速道を一回間違える。まっすぐ行くべきところを左に行ってしまう。渡された地図を見ながら気を付けないといけない。

4時間走ったところで、30km地点のエイドステーションに到着。ほとんど疲れていないので、食べ物だけは食べて、すぐにエイドを出る。雨が相当に強かったので、靴はぐちゃぐちゃになっている。

少し走って40kmを通過したところで、佐渡の坂道の名物であるZ坂に到着。坂道がZ型になっている坂で、トライアスロンの自転車コースの最初の山場でもある。
画像 019
ここはひたすらに歩く。応援に来てくれた @amiable と合流したので、世間話をしながら歩く。ずっと上り下りが続き、それが終わった次点で45kmを通過。平地になったので @amiable と別れて走り始める。

50km地点で、佐渡の名勝の一つである大野亀に到着。大きな亀の形をした岩のところ。ここもトライアスロンで通った懐かしい場所。
画像 021
仕事の電話をしながら走っていたら、またここで道を間違える。亀岩を通り過ぎたら海岸に向かうための細い下り坂に入っていく必要があったのだけれど、間違えてトライアスロンのコースである国道の上り坂を進んでしまう。誰にも会わないので変だなあ、と思って下の海岸線を見ると、米粒くらいに小さいランナー達が走っている。さすがに50kmを通過したところで数キロも道を間違えるとどっと疲れるが、しょうがないので道を戻る。ここで3キロくらいロス。

急な坂を下りきったところで、今度は海岸線を走る。道路は舗装されていないどころか、ゴツゴツした岩場で、雨ですべりやすくてとても危なっかしい。
画像 023
この岩場を1キロくらい進むと、賽の河原という名所につく。子どもの霊を供養する地蔵が無数に置かれている。後になって、ここにまつわる色々な言い伝えを知った。「積み上げられている石を崩しても次の日にはまた積み上がっている」、「置いてあるものを持ってきたら祟りにあう」など。

そんな言い伝えを知らずとも、この場所はすごく厳かなオーラを放っていて、写真を撮ろうという気持ちにもならず、願掛けだけをして通りすぎる。


賽の河原を抜けた後に少し走ると第二エイド到着。初日目最後のエイドで、ここから仮眠所までは46キロを走り続ける必要がある。基本的にゆるやかな海岸線沿いを黙々と走る。一緒に走る人もいないので、ひたすらにマイペースで走る。

このあたりでそろそろ足が疲れてきたが、途中でストレッチをしながら走る。

仮眠所まで残り20km地点でもう日没がやってきた。頭にライトをつける。膝の状態がちょっとまずくなってきたので、基本的に歩くことに決めて歩き続ける。

思うとこれが失敗だった。二日目に気づいたのだけれど、走るときに使う筋肉と、歩くときに使う筋肉は違うので、実は交互に走るのが一番筋肉へのダメージの蓄積が小さいらしい。

4時間ひたすら歩き続けるうちに、腰も痛くなってきてキツイなあ、と感じていたところで、仮眠所に到着。

到着時間は10時で、これはほぼ予定通りだが、体調は全く予定通りでなかった。仮眠所についた時は一番きつかった。膝はちょっと上げただけで痛いし、腰も張っている。お風呂に入ってもなかなかダメージは回復しない。冷たい夜の雨に打たれたせいか、喉は痛くて熱がある。

さらに、雨の中走っていたので、足はひどい水ぶくれ。靴が濡れているので、普段鍛えて硬くなった足の裏の皮もふやけてしまい、どうしても水ぶくれができる。厚さ5ミリ、直径4センチくらいの大きなものが数箇所できている。他のベテランランナーの皆さんも同様に水ぶくれに苦しめられていた。リタイアしたおじさんは、「水ぶくれの処置を誤ると菌が入って切断しかねなくなるので本当に注意するように」とアドバイスをくれた。主催者の方は「今回を通じて皆が雨の中の足を知って、また一つ強くなる」と満足そうだった。


ここから残り110キロを走るのかと思うと気が遠くなる。20代最後で一番追い込まれていた瞬間のひとつ。

ここで助けてくれたのが、応援にきてくれた @amiable と @makwn 。二人が交代にマッサージとストレッチをしてくれた。時間として1時間以上。それを終えて、12時半くらいに眠りにつく。3時間だけだったけれど、これ以上ないくらいに汗をかいた。布団をかぶってもいないのに、汗が止まらない。普段から熱があるときによく見る悪夢を見ながらも、音楽を聞きながら3時間睡眠。

僕が眠っている間に @amiable は服と靴をドライヤーで乾かしてくれ、 @makwnは「3時間だけ眠る」と言っていた僕を起こすために徹夜してくれた。


(続く)
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2011/09/20(火) 15:10:51 | | #[ 編集]
うちの祖母の家がまさに佐渡島なのでこっそりなつかしんでました。ことし5月にもいったのですが。魚おいしいし、いい村でしょ?まあそれどころじゃなかったでしょうが。もう少し寒くなってるころじゃないかな?
2011/09/21(水) 03:14:10 | URL | たけべ #-[ 編集]
おお、そうだったんですね! ちょうど季節の変わり目だったみたいで、初日は雨で涼しいくらい、二日目はメッチャ暑く、帰る日は寒かったです。
2011/09/22(木) 23:18:17 | URL | Taejun #-[ 編集]
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