Taejunomics

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「第六回佐渡島一周エコ・ジャーニーウルトラ遠足206km」の顛末2
7月18日(日曜日)

熱のせいで悪夢をみていたら、誰かが僕を揺り起こす。 @makwn だ。僕が時間になっても起きてこないので、仮眠部屋にまで来てくれた。

まだ3時50分で真っ暗。周りにはまだ眠っている人もいるし、僕ももう少し眠りたかったけれど、なんとか起きる。

仮眠所を出たのは4時10分くらい。夜道は危ないと聞いていたので、同じ時間に出発しようとする二人組がいたのでついていく。

後になって振り返ってみると、この時間に出発していなかったら、僕はゴールできなかったと思う。タイムがどう、というより、様々な理由によって。

ひとつめの理由。僕が出発した頃に部屋でまで眠っていた人の大半はリタイアした人だった。大抵の人は仮眠所でもほとんど眠らず、眠っても1時間程度だけですぐ出発するようだ。あの時間に出ていなかったら、誰にも追いつけないまま僕のレースは終わっていたかもしれない。

ふたつめの理由。このたまたま一緒に道を出たKさんは、僕と走るペースが同じで、とても用意周到な人だった。Kさんの持っていたテーピングやサプリに僕は相当に助けられることになる。

みっつめの理由。仮眠所を出て1時間くらいして見た、佐渡の朝焼け。夜明け昨日までの雨がきれいに空のチリを落としてくれたからか、今までで見た朝焼けの中でも最も美しい朝焼けだった。オレンジ色の光が、町と山を優しく包んでいき、見渡すかぎり全ての風景が染まっていった。


その光のなかで、なぜだか分からないのだけれど力がみなぎってきた。この時でまだ残り距離は105km以上あったのだけど、なぜか行けそうな気がしてきた。


二日目も、前日と同様に坂は必ず歩き、平地のみを走る。

残り100km地点で水ぶくれが破れた。ここで、Kさんにウルトラランナーの水ぶくれ治療法を教わる。曰く、水ぶくれに3ミリくらいの穴を空け、そこに軟膏を流し込み、水ぶくれの中にまんべんなく行き渡らせる。
絆創膏
最初はとてもしみるのだけど、1時間も経つと痛みが完全になくなった。

残り90キロ地点で右すねの筋肉が痛くなる。シンスプリントと同じ痛み。とはいえ休むことはできないし、ここですねをかばってフォームを崩すと全てがダメになるので我慢して走る。

5時間ほど走り歩いて、二日目の第三エイド到着。この時点ですねはかなり損傷。このエイドでリタイアした方にコールドスプレーを分けてもらう。

すねはとても痛いのだけど、休んだら終わってしまうので、走り始める。昨日が嘘のような快晴で、日差しが黒いシャツとタイツに照りつける(黒じゃなきゃよかったと少し後悔)。

同じ海岸線沿いをずっと走る。画像 033ここで残り72km。昨日渡しておいて取るのを忘れていたサプリを取り、全く不要になった(と勘違いしていた)レインコートを預け、ランニング再開。


右すねを無意識にかばっていたのか、今度は右足首が痛くなる。動かすだけでズキズキする。でも休みようがないし、死ぬ痛みではなさそうだから、フォームに気をつけて走り続ける。

そうこうしているうちに、小木港に到着。トライアスロンのレースでは、バイク最後の山場の小木坂がある場所。幸いにも薬局があったので、コールドスプレーと栄養ドリンクを購入。腰も痛くなってきたので、腰にコールドスプレーを塗ってもらう(これがまた後で失敗と気づく)。

小木を通り過ぎ、激しいアップダウンの坂道を越えて宿根木へ。昔ながらの美しい家が立ち並ぶ場所。カメラを持っていなかったのが悔やまれる。

さらに走り、午後5時頃に最終エイドに到着。ここまでは予定通り。残り48キロだから、時速4キロで歩いても間にあう。

最終エイドを過ぎるとあまりお店も無いし、もう暗くなるので、多めにご飯を食べる。そして、Kさんからテーピングを借りて足首を固定。このテーピングがものすごい効果を発揮してくれた。足首の痛みがかなり和らいで、すごく楽になる。

最終エイドを出発して少しすると、もう景色は暗くなる。このあたりは一番人通りも少なく寂しい海岸線。ヘッドライトを付けて走り続ける。

ここから10kmくらい進んでの井坪で、またまた痛恨の道間違い。15分くらい真っ暗な道で途方にくれる。しょうがないので、元に来た場所まで戻ると、そこに地元のおじいさんが。地図を見せて、ここに行きたいんですというと、車を出してくれて、道案内をしてくれた。(当然車には乗らず後から走ってついていく)


この井坪を超えたら、今度は5キロくらいの長い海水浴場通り。電気が通っていないので真っ暗。

5kmくらいこの道を進み、山道を1.4km登り、やっと大通りに合流。ここでまた休憩。

休憩中はなかなか大変だった。腰にエアーサロンパスを吹きつけたせいで、座っていると寒くて震えてくる。歯がガチガチなる。レインコートはさっき預けてしまったので、寒くて困る。

やっと車が出る大通りに出たので、多分@makwnと@amiableがどこかで待ってくれているだろうという気がしてきた。一緒に走っているKさんは半信半疑だったけど、「いや、ぜったいあの二人はどこかにいます」と僕。

果たして、大通りに出てから5kmくらい走ったところに、二人の乗っている車があった。待ち疲れたのか、二人とも眠っていた。起きてもらって、充電に預けていた携帯電話とレインコートを手にする。走りながらずっとTwitter中継をしていたので、途中で6時間くらい中継が途切れて多くの人が心配してくれていた。

ここで残り32km。時間はまだまだある。

ここから先はまた長いアップダウンの繰り返し。それが終わると、最後の海岸線沿いの長い通り道。トライアスロンの自転車では、この通りは常に強い向かい風が吹いて大変なのだけれど、今日も強い向かい風が吹き続けていた。それをひたすら走り、ついに佐和田に到着。残り16キロ。

もう足もかなり痛い。テーピングをしているとはいえ、痛み出してからもう70kmは走っているのだから当然だ。でも、まだ走ることは出来るので、歩くことと交互にジョギングを続ける。


レース前に手渡された20数枚の地図も残り2枚になっていた。

最後の1枚を覗いていみると、ゴールまでの距離が208kmと書いてある。

・・・なんと、佐渡206kmエコジャーニーというタイトルであるにもかかわらず、このレースは208kmのレースだった。道の間違いを含めると僕は215kmも走ることになる。道を間違えていなければ今頃は残り7キロくらいだったのに、とか思いつつも、詮ない悩みと、歩を進める。

残り10キロ。足はもう大変な状態だけど、まだ大丈夫。ここでとんでもない故障にあうのだけはいやなので、慎重に足を進める。佐和田を超え、相川に向かうまでの最後の道に向かう。またここでも激しいアップダウン。残り3km地点まで、このアップダウンはずっと続く。

残り2km地点で、ゴールが遠目に見えてきた。残り1km地点では、@amiableが待っていてくれた。ゴールでは、@makwnがカメラを持って待ち構えていた。


そして、無事にゴール。

314571_10150309364418941_545578940_7912548_1763498369_n.jpg時間は46時間30分(正確なタイムを覚えていない)。元々は42時間ゴール予定だったが、最後の足の痛みで大分遅れてしまった。とはいえ、時間内に着いて本当に良かった。


ゴール後にKさんとお疲れ様でした、と握手。出発地点でもあっためおと旅館で早速お風呂に入りすっきりしてから、ビールを飲んでまったりする。ソファーに寝転んでいたら、いつの間にか眠りについていた。

(続く)
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2011/09/22(木) 13:19:24 | | #[ 編集]
おつかれさまでした!
慎さん、みつけましたよー!

二日目にお世話になりました、Kです。
慎さんのブログを読んで、あの日のことがまざまざと蘇ってきました。

レース後、ほっとしたのか風邪をひいて体調を崩してしまいまして、私は参戦記をやっと書き始めたところです。
よろしければこちらのブログ、リンクを貼らせていただけますか?
2011/09/23(金) 03:18:53 | URL | こい #-[ 編集]
おおー、お疲れ様でした!本当に一緒に走れて助かりました!!!

リンク、ぜひぜひ! これからもどうぞ宜しくお願いします!
2011/09/24(土) 13:43:51 | URL | Taejun #-[ 編集]
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