Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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個別メール禁止
党派活動が生じる組織のパフォーマンスは低い。組織の中の共同体主義がしっかり成立していて、ソーシャル・キャピタルが強固な組織は高いパフォーマンスを発揮する。これは、Robert PutnamがBowling AloneやMaking Democracy Workでアメリカやイタリアの事例をもとに示したことでもある。

では、どうやったら党派活動を押さえることができるのか、というのが問題だが、この答えは、殊に現代社会ではあまり難しくない気がする。業務内容に関する情報交換はその団体のメーリングリストのみで行うように徹底して、個別メールを禁止すればいい。


党派活動を行おうとする個人は、人の集まりが生じたらほぼ間違いなく現れる。意識していても、していなくても。情報が一部の人間の間だけで共有されるときに党派活動が生じる。

例えば、気の合う人、日々やりとりしている人々だけでまず意見形成をしようとして、その人たちだけでメールループを作ると、それが党派活動の温床になる。ここから色々なボタンの掛け違いがはじまる。そうやって特定の人々が自分を除け者にして意見形成をしていることを快く思わず、また別のグループをつくる。そして、そのうちに派閥が出来て、対立して、分裂する。

そもそも、ボタンを掛け違えるまえに、どうすれば良いかというと、個別メールを禁止すればよい。デートの誘いとか感謝状とかの私信は別だけど、そのグループの通常業務に関するやりとりについては、一切個別メールを禁止する。そうすると、情報の流れを特定の個人がコントロールすることがとても難しくなって、党派活動の生じる可能性が大きく下がる。それが、組織の運営を通じて、僕達が身をもって学んだことだ。


上のような建付にするとメールで溢れかえってコストになるという人がいるかもしれない。それは確かにコストだが、党派活動が一度始まると、それを収めるためにかかるコストのほうが莫大になる。

また、事業が大きくなると、こういったやりとりが現実的でないという人もいるかもしれない。そのときには、部門レベル・全社レベルでメーリングリストを作り、ルールを徹底させる。


他にも活かせる重要なインプリケーションは、情報の流れをどのようにデザインするかで、組織の在り方は大分変わってくるということだ。しかも、これは最初のボタンの掛け違いが生じたら挽回は非常に困難だ。最初にしっかりと原則をたてて、それにこだわることが重要だろう。

なお、情報のデザインは経営陣にしかできない。経営陣が意識しない限り、問題は生じる。
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