Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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チャンスメーカー300人突破
児童養護施設の課題を解決するために始めた寄付プログラム、チャンスメーカー。7月末に加入者数が300人を超えた。毎月の寄付金は50万円を超え、累積の寄付金額(手数料控除前)は550万円になった。寄付者のみなさま、本当に有難うございます。
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改めて、この寄付プログラムが何を目指しているものなのかを整理してみたい。


1.児童養護施設について

親と暮らすのが子どもの一番の幸せなのに、そうすることができない子どもは全国に3万人以上いる。親と暮らせない理由は、虐待、貧困、親の病気、など。その子どもたちの多くは全国に約590ある児童養護施設にいる。

僕たちは、児童養護施設で沢山のことを知った。一番のことは、「努力できる能力」というのは、自分の人生を肯定する感情に由来していて、心の傷を有している人々にとっては、努力することそのものが難しいということ。生きる意味を見つけられなかったら、努力はできない。だから、「日本では努力すればいい暮らしができる」というのは事実だとしても、それは形式的な機会の平等にしかなっていない。

子どもの自己肯定感の欠如は、数字にも如実に表れている。大学進学率が50%を越えた今日の日本において、児童養護施設の子どもの大学進学率は10%程度にしかならない。今も5分の1の子どもが高校を卒業しない。その先には、低所得労働であったり、違法な仕事が待っている場合もある。

こういう、人が機会の平等から疎外されて絶望せざるを得ない社会は、決して平和な社会になりえないと思うし、僕たちは、この現状を少しでも変えたいと思っている。


2.児童養護施設の抱える課題

僕たちの見立てでは、児童養護施設の主要課題は3つだ。

・ケア職員数が圧倒的に不足していること:
子どもの親代わりのケア職員は、勤務時間中に平均10人の子どもの対応をしている。これだと、職員さんが仕事に忙殺されてしまって、子どもの心のケアにあたることができない。
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・子どもの養育環境が家庭に近いものになっていないこと:
全国施設の7割は、大舎といって、20人くらいの子どもたちが集団生活する仕組みになっている。虐待を受けた子どもは集団生活が苦手なので、この状況は子どもの心の回復を難しいものにしている。
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・社会全体の認知が足りていないこと:
そもそも児童養護施設という言葉そのものが認知されていないし、子どもたちは圧倒的なマイノリティでもある。だから、通常の民主主義のプロセスでは問題は解決されず、問題は放ったらかしにされてきた。


3.チャンスメーカーについて
これを解決するために、僕たちは児童養護施設のための寄付プログラム「チャンスメーカー」をつくった。

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4億円の施設を建てるのであれば、施設は7割を補助金で調達して、残りについては自己資金と借入で賄う。この借入は20年満期・無利子なので、児童養護施設は毎年何とかして600万円の寄付金を集めることができればいい。この寄付金部分を、チャンスメーカーの参加者が毎月のカード引き落としの支払いを通じてサポートする。大勢からお金を集めるのは、お金を払うことを通じた認知の輪を拡げていきたいからだ。

新しい施設は、集合住宅のような施設で、子どもたちは今まで以上に落ち着いた環境で暮らすことができる。それに、この形態の施設を作れば、なんとケア職員を4人増やすことができる。

しかも、僕たちLIPはパートタイムのNPOなので、人件費がかからない。集まったから手数料や必要経費を控除したほとんどを、児童養護施設のために使うことができる。



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この度、支援先の児童養護施設に、やっと施設新設の許可が出て、施設の新設が始まった。ここに漕ぎ着けるまで、漫画みたいな紆余曲折があったのだけれど、許可が出て本当に良かった。

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竣工は来年末の予定。これからも、どうぞ宜しくお願いします。
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