Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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伊南川100kmウルトラ遠足2012
今回走ったのは、伊南川100kmウルトラ遠足というレース。レース会場は、南会津町。光が少ない村なので、夜空の星がとても綺麗な場所だった。

inagawa0.jpg今回のレースは、ビブラムの5本指シューズで挑戦。裸足に近い感覚で走れるけれど、クッション性は全くない靴。上履きよりもクッションが弱い。5本指シューズには忍者の衣装が合うだろうということで、コスチュームは忍者。変わった服装をしていたのは、僕以外にも、殿様の格好をしている人、女子高生の格好をしている人、上半身裸にサンダルの人と結構いて、少し安心した。

inagawa1.jpg
レースは10月20日の午前5時にスタート。薄暗いなか265人が走りはじめる。

レースはとにかく寒かった。スタート地点で標高が550mあり、最初はずっと標高が高いところに上り続けるので、最初の3時間くらいはずっと気温が0度くらいだった。忍者衣装の上着と帽子が以外な防寒具として役立ってくれた。

最初の30kmを走り抜けるまでは快調に飛ばす。10キロを65分くらいのペース。緩やかな上り坂をこのペースだったら悪くない。

inagawa2.jpgその次の6kmは、走るのが禁止されている国立公園の中(登山道なので、そもそも走るのが無理)。景色はすごく美しいし、途中の土の道はすごく柔らかくて気持ちよかったのだけれど、進んでいるうちに、ゴツゴツした岩場も結構たくさんあり、足の裏を結構痛めてしまう。

inagawa3.jpg
登山を終えたところで、36.5km通過。標高は1700m。すでに足の裏が結構痛いのだけれど、どうしようもないので、走り続ける。紅葉がものすごく美しい道。空も快晴でため息が出るような風景だった。

inagawa4.jpg
下り坂はずっと車道でかなりキツかった。足の裏の痛みが収まることを祈りながら走っていたのだけれど、途中からさらに痛みは大きくなり、歩いても痛むように。下り坂で数十人に追いぬかれながらも、我慢して歩き続ける。一歩進む度に、指圧マッサージで急所を押されたみたいに痛くて(決して気持ちよくはない)、それを耐えながら、53kmのエイドステーションまで進む。

この53kmのエイドステーションには荷物を置いておくことができる。もともとは5本指で走りきる予定だったのだけれど、もしもの時のために用意していたランニング用のシューズに履き替える。悔しいけれど、また練習して出直そう。

ランニングシューズのクッションはさすがで、足の痛みは大分マシになった。それでも痛いけれど、残り時間は9時間で、距離は47km。これならいけそうだと思った。

ストライドを大きくすると足に負担がかかるので、小さいストライドでゆっくりと走り続ける。身体が冷えるとあっという間に足の痛みが増すので、エイドではほとんど休まないで、とにかく足を前にだす。

後半で結構きつかったのが60kmを通過してから。ここからまたずっと坂道で、標高1350mまで進む。アキレス腱のあたりも痛み出して、坂道を昇ると後ろの足首に負担が大きかったので、急な坂は歩いて、ゆるやかな坂は走るというふうに切り替える。

1時間以上をかけて坂を登り切ったあとは下り。ずっと急な下りが続いて、足の裏にはまたまた大きな負担。もうこのあたりで、また痛みは50km地点と同じくらいに戻っていた。一歩踏み出すだけで足が痛む。


inagawa6.jpg長距離レースで本当にいいなあと思えるのは、こういう苦しいあたりから。痛みを正面から受け止めて、一歩一歩無心になって足を前に出す。すごく世界は静かで、自分との対話を続けることができる。一回このモードに入ることができると、足の痛みも少し和らぐ。今回のレースの目標は、最後まで楽しむことだったので、一回も顔をしかめずにとにかく一歩一歩足を踏み出す。(エイドではボランティアの人が面白がってくれたので、常にポーズをとって写真撮影)

inagawa7.jpg残り13kmになったところで日没。ライトをつけて走りだす。走ると足の裏が痛むし、かといって歩き続けると足が固まって動かなくなるので、走るのと歩くのを交互に繰り返す。これは、佐渡の208kmを走ったときに学んだ技術。走る時に使う筋肉と歩く時に使う筋肉は微妙に違うので、両者を混ぜることで、身体の負担も小さくすることができる。

色々な人の応援に励まされて歩きと走りを続け、結局、ゴールしたのはスタートしてから14時間半が経ってからのこと。

ゴールした後はほとんど歩けず、翌日も50m進むのに5分かかるような状態だったけれど、今回も完走できて本当に良かった。苦しいレースを走りぬくと、自分の弱いところがすごく分かりやすくなり、人の有り難さが身にしみて、また少し謙虚で素直になれるんだと思う。

最近思うのだけれど、素直さとか謙虚さとか、そういった心のあり方というのは、とことん身体知なんだと思う。文字通り身をもって知らないと本当に学ぶことはできないし、だからこそ苦しいレースに出ることから得る学びは多い。多分、修行僧が山を歩き続けるのもそういうことなんだと思う。

今年は11月の佐渡に出られなくなったので、これが今年最後のレース。来年も自分と向き合うためにも、色んなレースに出てみようと思う。
Comment
≪この記事へのコメント≫
初めて、コメントさせていただきます。
初めまして、はなと申します。
いつも、ブログを楽しく読ませていただいております。
マラソンお疲れ様でした、完走おめでとうございます。

さて、この記事とは直接関係のないことなのですが、
現在購読されておられるECONOMIST等の読み方について、質問させてください。

以前の記事で、だれかにEconomist読み続けたら人生が変わると言われて読み始めたと書かれていた点に感銘を受け、自分も始めようとし、とりあえずネット上の記事を読むことから初めてみたものの、なかなか続いていません。
記事に入りこめないというのが、正直な感想で、またネットだからいけないのか?なんてことも考えたりしています。

大変お忙しいところ、恐縮ですが、読み続けられるコツのようなものがあれば、教えていただけないでしょうか?
お手すきの際にどうぞよろしくお願いいたします。

(一つの方法として勉強会を開いていらっしゃるのは存じておりますが、個人的にしておられる工夫みたいなものを教えていただければと思います。
たとえば記事はこういう観点で絞ってよむとか、
この記事・コラムだけは、毎日読んでいるとかを伺えれば幸いです。)
2012/10/27(土) 17:34:01 | URL | hana #RVOKaSLU[ 編集]
有難うございます。あの英語はとっつきにくいので、強制力があるのが一番だと思います。僕が勉強会を始めた理由はそれなので。

オススメは、World This Week、Politics This Week、Leadersです。あとは、各セクションの一番はじめの記事だけでも読んでおくと良いと思います。
2012/11/01(木) 23:27:22 | URL | Taejun #-[ 編集]
ありがとうございます。
お忙しい中、ご返信ありがとうございます!
おススメコラムにさっそく目を通してみましたが、
いつもより集中して読み切ることができました。
継続して、読みたいと思います。
読みこなせるようになったら、また勉強会にでも参加させていただければと思います。

どうもありがとうございました。
2012/11/03(土) 13:36:29 | URL | Hana #-[ 編集]
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