Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
養子のCEO
ヨーロッパやアジアにおいて家族経営の会社が多い。その中でも、日本の家族経営企業のパフォーマンスは他国と比べても高い。家族経営の会社は三代目でおかしくなるというのは半ば定説化しているが、いったいこの会社には何が起こっているのだろう。

今週のEconomistに面白い記事があった。その記事は、日本の家族経営企業の高パフォーマンスは、この国の「大人の養子縁組」という習慣にあると主張している。日本の養子縁組は他国よりも多く、去年なされた81,000件の養子縁組のうち、大人の養子縁組は90%にのぼる。子どもでなく、大人を養子(多くの場合婿養子)に迎え入れて、その「養子」が家族経営企業の会社の社長となっていくというわけだ。場合によっては、この養子が、血族の人々を押しのけて経営者になる場合もある。

最初は「なんだそのトンデモは」と思っていたものの、よくよく考えると、3つくらいの意味合いにおいて、確かにこの養子縁組を通じたCEO(養子CEOと呼ぼう)仕組みは機能するのかもしれない。

第一に、この仕組みは非常に強いコミットメントメカニズムとして機能している。通常であれば、CEOをはじめとした企業経営者に対して付与するインセンティブはストック・オプションなどがメインだが、養子CEOにはそれを遥かに上回るコミットメントが課される。失敗したら逃げ場がないのだ(もちろん離婚をして逃げるというのはあるのだろうけれど)。

第二に、家族経営企業の側からすれば、養子縁組という名の下に、かなりの長期間に亘って新しいCEOを探し続けられるようになる。本業でもいつも実感するけど、正しいCEOを探すことはつねに難問だ。養子縁組の仕組みは、そういった難題の解決に貢献できている可能性がある。

最後に、婿養子CEOは(これは外から迎えるCEOにおいては常にそうだが)、既存の枠組みに囚われない外部者であり、組織に新しいDNAをもたらしてくれる。研究によると、外部から迎え入れられたCEOは、企業が改革を必要としている場合には相対的に良いパフォーマンスを出すことが知られている。(記事)

マスオさんCEO、意外とイケるのかも。

Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。