Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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「知の眼鏡」について。
自分は、何かを考える時、多くの場合、ある程度納得できる思考の枠組みを作り上げてから、考えることにしている。 これをはじめるようになったのは、エマニエル・カントの著作を読んだのがきっかけだった。カントは、ヘーゲルと並び称される、ドイツの最高の哲学者の一人で、批判哲学とその他数多くの奇行で歴史に名を残した人物。
 
 平たく言えば、カントは、
 人間は色眼鏡(確か、12個のカテゴリーだったはず)をつけていて、それを通じて、世界を見ているのだ
 と考えた。 エントリー末に詳しく書いておきます。

 自分が哲学の本を読んでいたのは、哲学のための哲学をするためでなく、それを実際に使うためであった。 そんな大学生の自分がこれを読みながら考えた事は、
 「そうか、じゃあ、俺も闇雲に考えないで、そこそこ納得のできる枠組みをまず作って、それから考えることにしよう。」という事だった。 (ちなみに、カントの考えた枠組みは先経験的なものであって、人間が作り出せたりできるものではない。)


 さて、枠組みをどこから作ったり持ってくるのか。 三つを利用する:
 ・教科書
 ・好きな哲学者の方法論
 ・自分の批判精神
 
 最も多用するのは、教科書。 教科書には、一般的に同意が得られたものの見方考え方が書かれているのだから、それを使わない手は無かった。 特に多くの洋書の(もしくはそれを翻訳した)教科書は、要点をはっきり書いてくれているので、とても助かる。

 さらに、参考にしている哲学者の方法論を真似しようとしてみる。 マルクス、ヴェーバー、フーコー、ヘーゲルあたりが、よく用いられる。

 そして、自分の足りない頭で納得がいくまで考える。 矛盾していると感じたらそれを修正して、自分が納得が出来るものに作り上げる。


 こうして、自分の「世界を見るための色眼鏡」は完成する。 旅行に行く時に、その地方の紫外線の強さの程度を意識してサングラスを変えるように、違うことを考える時には、違う色眼鏡(内田義彦風に言えば概念装置)をつくりあげる。
 だから、新しい知の枠組に触れる時にとてもワクワクする。 最近はじめた会計しかり、演劇しかり。 まだ、ヒビや曇りがある眼鏡だが、10年後には、もうすこしはいい「知の眼鏡」を作りたいと思う。


 (気持ちが悪くなる可能性あるので読み飛ばしてもかまいません&私は素人なので参考程度にしてください)-----------------------

 カントによれば、世界とは「一切の現象の総括」、「諸現象の総合における絶対的相対性」のことであった。 この世界について、彼は次のように語っている:
 「現象(ここでは世界のことであると、自分は解釈した)はかくてすべて時間と空間のうちにある。区間と時間の内部に存在することで、同時に境界づけられており、したがって限界を持つもの、有限なものである。だが、世界そのものは境界によって条件づけられてはいない。かといって(もの・ごとを辿り、さかのぼって遡源する経験を離れて)無条件に存在するわけでもない。」

 カントは、認識は経験にはじまるが、認識の一切が経験から生じるのではないとした(ジョン・ロックらに代表されるイギリス経験論は、認識の一切は経験に基づくとした)。 時間と空間はア・プリオリ的(経験に先立っている)ものであるから、とカントは考えたからである。 人は、世界を、時間と空間という、すでに存在している枠組みを通じて認識するのだと、カントは考えたのだ。
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