Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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神経線維と心臓と心電図の美術。
 件の、劇団アランサムセ2005年公演、「アベ博士の心電図」で、自分が手がけた舞台美術。 多くの専門家から高評価を得たので、調子に乗ってエントリーで取り上げることにする。

haikeibijutu.jpg


 演劇中はこんな感じ。
haikeibijutu2.jpg


 座長は最初ニューロンをテーマとして、アミダクジのようなものをイメージしていた(実際にそういう舞台美術があるらしい)らしい。 
 
 が、タイトルが「アベ博士の心電図」でありながら、話は脳のお話なので、両者を融合させた背景美術を勝手に考えることにした。

 そこで、神経線維と心臓と心電図の融合を考える。
 ひもは神経線維をイメージ。 ありあわせの紐をほぐしたり刃物で切ったりしながら、それっぽく纏め上げる。 神経線維っぽく結節をいくつかの場所に作る。
 ところどころ張られている布は、心電図の線をイメージしている。 特に、上段の左右に伸びている赤布は心電図のイメージを前面に出している。 
 中央やや上にあるのが、心臓であり、これは同時に神経線維の核でもある、とイメージしている。 それは、演劇の最後の台詞,すなわち一番伝えたいメッセージが「私は心で思考をする。」だったから。 「心で思考する=心臓が神経線維の中心(=思考の中心)となる」というわけである。 心臓がやや上に位置しているのは、黒板が最初は閉じているので黒板越しにも心臓が見えるようにするため。
 また、舞台の序盤は、心臓は神経線維の紐で縛られている。 これは、劇中で博士が記憶を支配しようとしている(劇の文学的表現で言いかえるのなら,「心で考えようとすることを抑圧している」)ためである。 この紐は、ラストで助手(自分の役)が登場するシーンで引きちぎられる。
 
 ちなみに、劇団内ではここまで詳しい説明はしていない。 説明が長すぎるから。 
 
 
 舞台入りしたその日に、その場のひらめきで作った。 この類のものをひらめくときのぞくぞくした感じがたまらない。 凝り性なので時間をかけすぎてしまい、ほかの劇団員の大道具の設置を手伝えなかった、が、やはり創造の喜びは計り知れない。

 哀しいかな舞台美術。 演劇が終わればすぐに取りはずされ、いまや、原形をとどめないヒモの塊になってしまった。
 
 久しぶりに、美術作品を作れてかなり楽しかった。
 
 実は今ほかに作りたい美術作品がある。 それは、椅子。 デザインは1年前から考え付いている。 時間があって作ることができたら、ブログ上でお披露目しようと思う。
Comment
≪この記事へのコメント≫
すごく綺麗ですね
感動しました
2005/09/21(水) 23:28:33 | URL | hyanghyang #bxDmnZHA[ 編集]
すごく見に行きたかったです。(この作品のライトアップも)しかし九州にいるもんで…
先輩もアランの人達も公演お疲れ様でした。
2005/09/23(金) 19:19:23 | URL | 秀 #-[ 編集]
 二人とも、コメントありがとうございます。

 秀、って、チームカンダンの一人で、映像編集に東奔西走していた秀?
2005/09/24(土) 17:50:12 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
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