Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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秋のオススメ文学セレクション。
 人は、食べないと生きていけない。 それと同じで、人間の精神にも糧が必要だ。 文学は、その糧の一つ。 僕はそう思う。

 内容が分かってしまってはつまらないので、内容には出来るだけ触れないことにして、さらに、個人的にマッチすると感じた歌をともに紹介することにする。
 

 

 「姉さん、僕は貴族です」20051016214905.jpg

 強烈な出会いだった。 
 折りしも読んでいた時間は夕暮れ時。
 
 太宰治の作品は、「走れメロス」などは例外で全般的に陰鬱な雰囲気が漂っているが、その中での人間の苦悩や意志についての描写が素晴らしいと思う。 描写される世界が凄惨であればあるほど、その中で必死に生きる人間たちが光り輝いている。

 太宰治、「斜陽」。

 クライマックス時に、ともに聴きたい音楽は、
20051016215002.jpg

 「不良の森」
 ブランキージェットシティーのアルバム、Harlem Jetsの六曲目。





 「あなたは、女性の黒髪に縛られたことがありますか?」と語った先生。 なぜ、あなたは・・・?
20051016214938.jpg


 夏目漱石の、「こころ」
 日本文学屈指の傑作。 美しい日本語と美しい描写に基づいた精神世界を堪能してください。
 実は、以前に「こころ」についてはエントリーを書いている。 こちら。 (ネタバレあり)
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-date-20050418.html

 クライマックス時には、音楽などはむしろ聴かずに、可能な限り静かな場所で読んでみるのがオススメ。




 次に、大好きなゲーテの作品を。

20051016214947.jpg

 一生のうちで、この作品が自分のために書かれたのだと思う事がない人間は不幸だ、と、ゲーテが語った作品。 まったく同感。
 得ることが出来ないものを愛求しもだえるあの気持ちは、人類に共通なのだろうなあ。
 
 「若きウェルテルの悩み」

 クライマックス時に聴きたい音楽は、
 
radiohead.jpg

 Creep、アコースティックバージョン。 歌詞もかなりマッチ。

 redioheadの my iron lungの最後の曲。
 
 



 うーむ、何か沈鬱な作品が多い。 憂愁漂う秋の空気がそうさせるのか?


 心温まる作品を。
20051016214917.jpg

 「迫害されるものほど、常に真理に近い」、とは、誰が語ったのか、本当に至言だと感じる。 住井すゑの未完の傑作、魂の叙事詩。(「ゑ」は、「え」の旧字体。念のため。)
 彼女が描く人々の心の美しさのみならず、研究され尽くした大和言葉の美しさ、自然描写の美しさに涙してください。

 「橋のない川」、住井すゑ
 
 ともに聴きたい音楽は、「赤とんぼ」。 特に、自然描写がされているときに聴いてみてください。



 
 
 無窮なる秋空のように、志高く、そして清らかに生きたいと感じる人へオススメなのは、
20051016214927.jpg

 これ。
 2000年以上前の人物でありながら、いまだに中国では神のごとく崇められている人物。 屈原、関羽、孔明などと並び、中国ではいまだに人々の胸の中にある人、介子推の生涯をつづった本。
 清冽な感動を覚えることが出来る一冊です。

 「介子推」、宮城谷正光

 ともに聴きたい音楽は、
 20051016215042.jpg

 このアルバムに収録されている、バラード曲全般。

 ジャクソン・ブラウンのベスト盤、Next voice you hear。 
 



 最後は、青春を描いた作品としては最高傑作だと感じるものを。
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 幼い精神の成長の過程を、見事なまでに書ききった作品。 翻訳が、とてもうまい。 絶妙な精神空間を作り上げている。

 「デミアン」、ヘルマン・ヘッセ。
 
 デミアンが語っているときに聴きたい音楽は 
20051016215225.jpg

 サイモン&ガーファンクルの、サウンド・オブ・サイレンスや、スカボロ・フェアー。 デミアンの周囲をたゆたう神秘的な空気にとてもマッチする。 


  
 深みのある文学に接し、感じ、思い、考えることによって、人間性は深みを増していくのだと思う。 実際に、読書で自己を確立させた偉人たちは、歴史に数知れない。 
 現代小説にそういう書籍が無いとはいえないのだが、少ないのは残念ながら事実。 だから、僕は重厚な古典文学を好んで読む。 


 長いエントリーを読んでくれてありがとうございました。

 
 取り上げた本や音楽に思い入れがある人、
 コメント欄で心行くまで語ってください^_^!!!
Comment
≪この記事へのコメント≫
こころ・・・・懐かしいです
高2(高3?)のときに夏休みの課題で
こころに関するものが出ていて苦労して
仕上げた覚えがあります
2005/10/18(火) 11:06:09 | URL | hyanghyang #-[ 編集]
 今、じっくりと読んでみたら、課題として読んでいたときとまた違った趣があるものですよ。 ぜひもう一度読んでみては。
2005/10/18(火) 20:25:58 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
そうですねー、もう一回精読してみます。
2005/10/19(水) 01:51:44 | URL | hyanghyang #-[ 編集]
食いついてみました(笑)

最近はすっかり太宰治から離れちゃってるんですが。
ナーはあんな風に人間というものを深く見つめられるのは、太宰くらいだと思います。

ナーが一番好きな作品は「桜桃」です。

<font color="#0000ff">子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親のほうが弱いのだ。</font>

「斜陽」は何十回も読んだんですけど、BGMがブランキーとはしぶいですね~。。。
ナーは基本的に音楽聴きながら本を読むんですけど「斜陽」は何が浮かぶかなぁ…、フジ子へミングが弾くショパンのノクターンとかはいかがですか?

最近は桐野夏生を読んでますよ、あれハマります。
2005/10/20(木) 13:20:09 | URL | Miryong #JkPZIk6.[ 編集]
すいません、カラー表示失敗しちゃいました。
2005/10/20(木) 13:20:40 | URL | Miryong #JkPZIk6.[ 編集]
Miryong、食いついてくれてありがとう。笑

 あの、ベンジーの何ともいえないボーカルが、作品の心象風景にとても合っている感じがするんですわ。 クラシックも試してみます。

 人間描写の部分は同感。 本当にすばらしいと思う。

 太宰が好きなら、ドストエフスキーはお勧めだよ。 日本の作家なら、芥川とかも。 是非、時間があれば。

 桐野夏生、読んだこと無い。。 一度、読んでみます。

 コメント投稿機能の調子が良く無いみたい。汗
2005/10/21(金) 00:18:17 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
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