Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
ライブドアのニッポン放送株式取得について総括②ーMSCBその1。
 Moving Strike Convertible Bond、略してMSCB。 兎に角、ビジネスの用語には、英数字の略語が多すぎる。 ワンピースに出てくる、ミスター4のパートナーのモグラ女みたいだ。 簡便さのために必要なのはわかるが、少しは是正されないものか。 

 ちなみに、日本名は、「転換社債型新株予約権付社債」。。 これもひどい。
 もともとは、「転換価格(下方)修正条項付転換社債」と、「転換社債型新株予約権付社債」として、区別されていたようだが、現在は、両方、「転換社債型新株予約権付社債」。ながっ。 それでも、下方修正上がついているものをMSCB,ついていないものをCBといって区別をするようである。 
 
 ちょっとわかりにくいので、事例で説明する。


--------------
 STJさんはベンチャー企業経営者。 自社の発行株式総数は、2万株、一株1万円。そのうち、STJさんは1億円分、つまり、1万株を所有しています。発行株式の50%です。

 ちょっと、隣町の八百屋を買収したくなりました。 この企業を買収することに成功したら、買収に必要な金額以上の利益がありそうです。 でも、ちょっと、お金が足りません。 
 1億円が、必要で、借りることにしました。 

 STJさんは、金融について悪いイメージを持っていたので、あまり気が進みませんでしたが、投資会社の方が次のような条件を提示したのです。

 投「では、STJさん、こうしましょうよ。 私は、あなたに1億円を融資いたします。 しかも、無利子です。 その代わりですが、私に、あなたの株を無利子で借りる権利と、あなたに融資した1億円で、あなたの株式を10%割引の値段で替えられる権利をください。 ですから、一株あたり、私は9000円の価格で転換できるという内容です。」

 STJさん、これは儲けものと思いました。 
 (1億円で、10%割り引かれた株式に転換されても、だいたい、1.1億円分くらいか。 ずっと増えずに、約1千万円分だけ、株式を転換されれば済むのか。 他の場合には利子の支払いが必要なことを考えると、こりゃ、いい話だ。)  

 そこで、STJさんは、この条件を快諾しました。
 S「じゃあ、その方法で、融資を受けたいと思います。」
 投「ありがとうございます。 あ、そうだ。 一つ言い忘れておりました。」
 S「え、なんですか?」
 投「それはですね、次のような条項を追加でつけてもらいたいんですよ。 この転換できる価格を、あなたの今後の株価の動きに合わせて変更したいんです。 たとえば、あなたの株価が一株20000円となったら、その90%の18000円とし、5000円になったら、4500円とするように。 その株価は、毎週水・木・金の三日の平均にしたいと思います。 ただし、基準の下限は、3000円で。」 
 S「まあ、そうですね。 契約した時の転換のレートで固定してしまったら、私の株がもしも暴落した時に、あなたは困ってしまいますからね。」
 投「では、ご了承いただくということで、よろしいでしょうか?」
 S「はい。いいですよ。」
 投「どうもありがとうございます。 ククク・・・」
S「え? なんか言いました?」
 投「いえ、何でもございません。 では、ご融資のお金の方は、明日のうちに振り込ませていただきます。」
 S「はい。 どうもありがとうございます。」

 つづく。
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。