Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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すぐ始められる我流の速読法を紹介します。
 以前、僕が卒業した大学で勉強法セミナーをした時のこと。

 「誰か、今、本持っている人いますかー? 持っていたらやって見せましょう。」

 セミナーを聞きにきた学生達が、かなり速読に興味があるようだったので、ハッタリ交じりでの発言。
 
 だれも持っていなさそうな雰囲気。 安堵。

 けれど、運命の神はこういうときにいたずらをしたがる。
 
 いた。

 しかも、よりによって、、

 岩波新書・緑
 「社会科学の方法」
 大塚久雄 著 


(大塚久雄は、大経済史学者。 マルクスとヴェーバーをリミックスした彼の歴史観は、「大塚史学」と呼ばれている。)

 今日び、こういう本を読んでいる学生がいることは、とても喜ばしいのだが、今回ばかりは、血の気が引く思い。
 
 しかし、落ち着いて、ポーカーフェイス。
 
 「じゃあ、10分間休憩取ります。 そのうちに読んで、内容をこの場で発表しますね。」
 
 休憩開始後、舞台裏に隠れ、必死に読むこと、10分。

 ご丁寧に時間を計っていた後輩が、「先輩、時間です。」と催促。

 きゃいーん。

 恥を忍んでの発言。
 「えー、、、真に申し訳ないのですが、140ページくらいまでしか読めませんでした。 そこまでの内容でいいのなら、ここで、解説したいと思います。」
 そして、そこまでは、きっちりと、ホワイトボードに図を書きながら解説。

 許してもらえた。 ああ、助かった。。

 
 そんな、たいしたことの無い我流の速読術だが、紹介をしようと思う。
 ※あくまでも、参考程度にしてください。


 1.基本的な考え方
 2.注意事項
 3.実際の方法
 

 1.基本的な考え方。
 1)著者の気持ちになって考える。
 一人でも多くの人に読んでもらいたいと思うのが、著者の人情。 だったら、どこに、力を入れるか? 
 当然ながら、頭と尻尾の部分に気合を入れて、自分が一番強く主張したい内容を書く。 それを知っているだけで、かなり効率の良い読み方が可能となる。
  
 2)人が本から情報を得る効率は、時間が過ぎるに従い低下する。
 一冊の本を1時間で読んだ場合、その本の情報の全体の70%(情報の重要性比)は得られるが、それを5時間かけて読んだら、90%くらいは得られるといった感じのイメージ。 
 時によっては、時間を短くしてぱっと読んだ方が本質的な情報だけを掴むことができてより効率的な場合もあったりする。
 
 3)人は、視界に入ったもの全てを認識している。
 僕達は、本に限って、一列一列しっかりと読んでいるが、実際の生活では、そんなことはしていない。 例えば、ぼーっと全体を見ながら、「あ、鳥が飛んだ」とか、「自転車っ。あぶない。」と、察知できている。 本について、それができないという法はない。

 
 2.注意事項
 1)出来る本と出来ない本、するべき本とすべきでない本がある。
 僕の方法で出来るのは、論理構成がしっかりしている本に限られる。 また、古典といわれるような書物については、それをじっくり読みながら著者の思考をたどるのが重要だと思うので、お勧めしない。 
 文学作品については、僕は出来ないし、出来るとしても、やるべきでないと思う。 美しい文を心の中で音を出しながら読むから楽しいのだ。
 
 2)読み違える可能性があるので注意。
 とくに、回りくどい叙述をしている本には注意が必要。

 3)前提として、一定程度の知識は必要。
 前提知識が必要でない書籍もあるが、大体の書籍については、ある程度の基礎知識を持っていないと、困難だと思う。 例えば、ビジネス・経済用語を全く知らない人間が、日経ビジネス文庫を速読できるわけがない。


 3.実際の方法
 1)序文とあとがきを読む。
 ここに、著者は一番伝えたいものを織り込むもの。 だから、序文とあとがきだけは、ちょっと時間をかけてしっかりと読むこと。
 序文とあとがきの内容によって、読むのに用いる時間を決めるのもいいかもしれない。 その価値があると思ったら、速読せずにじっくり読むのも十分ありだと思う。

 2)章立てを見る。
 序文とあとがきで話された内容が、どういった順序を踏んで展開されていくのかを、章立てを見ながらイメージする。

 3)章、節、段落は、頭と尻尾を重視。
 一番重要な内容は、通常、最初と最後にかかれるもの。 章でも、節でも、文章内の段落一つでも同じ。 その事を理解しながら読んでいく。 普通に読み進むときも、頭と尻尾をパパッと見るだけで、大分効率が違ってくる。
 
 4)中間にある重要そうなところを拾い読み。
 さらに、視界に入ってきた重要っぽいところを、ちらちら探しながら読んでいく。 「しかし、要約すれば、つまり」とかはかなり重要な単語。これが目に入ったら、その周りの文は読むのがいい。  反面、あまり重要でなさそうなのが、「また、なお」といった、付け加える系の言葉。 

 5)読みながら、常に、頭の中に本の構造を組み立てていく。
 ただ闇雲に読めばいいわけではない。
 本の論理展開だけは、頭の中できっちりと骨組みを立てるようにする。 頭で立てるのが大変なら、ノートをとるのが良い。 頭で論理展開をイメージできても、ノートをとることを強くオススメする。  
 そして、そのノートを、次の日にでも眺めると、さらに記憶が強固に定着する。


 見れば分かるように、特別な訓練を別に必要としない。
 けれど、やればやるほど、どんどん慣れていってスピードは上がっていく。


 僕の場合、以上のことをやって、一日に平均して一時間くらい使って一冊ずつ本を読んでいく。 他の勉強が多いので、それ以上の時間は、ちょっとかけてあげられない。 けれど、一時間の時間の投資効率はかなり良いと思う。 知識のみならず、現在注目している問題に関して、色々新しい観点を与えてくれたりするから。
  
 
 論文を書くときにはちょっとオススメできないけれど、「明日までにレポート出さないとっ!!」、といったときには、十分対応可能です。 


 (勉強法セミナーの内容は下記参照)
  ・第一回
  ・第二回
  ・第三回
  ・しめ
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Comment
≪この記事へのコメント≫
その読み方、同じ!!
手順ほど論理的ではないけど。
と言うか、ナーは本読むとき最初と最後から読むのがクセ…幼い頃からだよ^^;
きっかけは、祖父の教え。↑こう読めば大体の本の内容は理解できるぞ!!と言われたから。単純・・・
2005/11/24(木) 23:31:16 | URL | にょん #-[ 編集]
 そういや、君の前の日記に書いてたね。 さすがー。 

 素晴らしい祖父じゃないですか。 いいなあ。 
2005/11/25(金) 07:31:50 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
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