Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
捨て猫物語4。
 大学の寮に入って間もない頃、不思議な夢を見た。

 キキと出会った、あのガード下を歩き回っている夢だ。
 僕は、彼女の仔である、黒猫を探していた。
 どこに行っても見つからない。 駄菓子屋に行っても、銭湯に行っても、商店街の色々なお店に入っても、それでも見つからない。
 途方に暮れているところで、目が覚めた。

 
 家に帰る。
 母が僕を見るなりこういった。


 「3匹の子猫のうちの、あの黒い猫が見つからないの。」


 犬は生きているうちに飼い主に仕えて、猫は死んだ後に飼い主に恩を返すのだという話を聞いた事があるが、どうやら本当かもしれない。 
 




 その後、キキはどうしてるかって?




 彼女は、子猫たちが育つまで祖母の家で1年くらい過ごした後に飛び出したきり、もう帰ってこなかった。


 その後のことを、僕は知らない。

 いいさ。
 猫は自由に生きるものだ。 
 

 けれど、祖母の家に行ったり、その近くを通り過ぎたりするたびに、今も、あのガード下で、淡い期待とともに足をとめる僕がいる。 相変わらず薄汚れた排水溝を眺め、あの陽射しの眩しかった日に、懐想のまなざしを投げかけるのだ。 
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。