Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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仮説検証のありかた。
 どうしても納得できないので、誰か答えてくれたらありがたいです。

 ファイナンス理論で最も重要なものの一つに、効率的市場仮説(Efficient Market Hypothesis)というのがあります。

 それについて議論するのは、まあ、もっと勉強をしてからにすることにして、現在は、論文をパラパラ読んでいる状況。 semistrong formで効率的と言うのに一票と言うのが、現在の意見なのですが、stiglitzだとかの論文を読みながらちょっと意見が変わる予感も。 まあ、それは置いておいて。


 そこで見つけた、Ogden, Jen, and O'Connorの議論について、どうしても納得がいかないんです。 議論そのものより、論理的な部分で納得がいかないわけで。

 検証する対象は、当然ながら、市場の効率性。
  
 そこでは、こう述べられています。


 ある証券に対する市場の効率性は究極的には、いくつかの要素に依存している:
 a証券とその発行者の特質
 b証券が取引される市場の特質 (線はtaejunがひいたもの)
 c情報を集め処理するためにアナリストたちが用いることが出来る技術の効率性
 

 それと、あとの方で、規模の経済も効率性を高めるものとしてあげられています。 一応原文をのっけると、

 -------------
THe efficiency of the market for a security ultimately depends on several factors:
(a) characteristics of the security and the issuer
(b)characeristics of the market in which the security trades, and
(c)the efficiency of technology available to analysts to gather and process information...

・・・・・・・・
 Economies of scale in the production and processing of information, as well as in trading, dictate that the market will be more efficient for the shares of large firms than small firms.
-------------
 
 で、納得がいかないのが、市場の効率性が、市場の特質に依存するという箇所。 

 ある対象の効率性を立証するために、その対象の特質を条件とすることって、なんかおかしくないですか? え、別におかしくない?
 
 例えば、人の身体の循環は効率的である。 その効率的であることは、その人の身体の特質に依存している。 となるのならば、身体の循環の効率性を一般論として話すのには問題があると思うんです。
 
 どなたか、答えてくれたらありがたいです。
Comment
≪この記事へのコメント≫
characteristicsの訳が、性質、となっているのですが、特質とか、特徴とか、の方がピンとくるように思うのですが。目につく方向性、とか、傾向。

どちらにせよ、市場そのものの傾向次第、と言われると、一般論にはならないですね。

金融関係のことは全く分りませんので、的外れならごめんなさい。
2005/12/11(日) 20:05:35 | URL | こでまり #-[ 編集]
こでまりさん、

 コメントありがとうございます。 確かに、「particularなもの」と言うのが本来の意味ですから、特質とか特徴とかの方が意味としてすっきりしますね。

 特に意識していなかったのですが、「市場の特徴」や、「市場の特質」という言葉がしっくりしなかったので、いつのまにか市場の性質としてしまっていたみたいです。
 
 ありがとうございました。
 
 
>どちらにせよ、市場そのものの傾向次第、と言われると、一般論にはならないですね。

 やっぱり、思われますか?  よかった、僕一人じゃなくて。 ほっとしました。

 これからもよろしくお願いします。
2005/12/11(日) 21:59:44 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
ちゃんと原文を読んだわけでもなく、taejunさんの意図を正解していないのかも知れませんが、市場の効率性というのは、「全ての市場」について語られるものではなく、「ある特定の市場」がどのような効率性を備えているかという形で問われますよね。(例えば、米国の証券市場はセミ・ストロングという見解が強い一方で、日本の証券市場ではウィーク・フォームしか成立していないという言い方がされます。)
なので、循環のたとえでいえば「(人一般ではなく)Aという人の循環が効率的であるかどうかは、Aと言う人の体質による」ということであれば、そんなに不思議な言い方でもないような気がします。もっとも、characteristicという言葉は抽象的過ぎるので、その構成要素はもっと具体化すべきだと思いますが・・・例えば、注文・執行システムの違いや、一日辺りの取引高、参加しているプレイや0の分布などは要素となり得るんでしょうね。
2005/12/12(月) 09:03:15 | URL | 47th #cyygG8p6[ 編集]
47thさん、
 貴重なコメントありがとうございます。
 それと、秋学期お疲れ様でした^^。

 
 >市場の効率性というのは、「全ての市場」について語られるものではなく、「ある特定の市場」がどのような効率性を備えているか
 
 これでクリアーになりました。
 確かに、(他の市場を考慮して)特定の市場の効率性を検証するのであれば、条件として納得ができます。 すっきりしました。 

 情報の非対称性が焦点になっていたので、それに関してのcharacteristicsなのかなと思います。 ディスクロージャーなどの規制の内容や、取引システムとかですかね。
 そういえば、情報の非対称性そのものを数値化できるもので表現するのって、難しいですね。 嘘つきの人数を測る統計なんて出来そうにないし・・・


 これからもよろしくお願いします。
2005/12/12(月) 13:20:42 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
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