Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
ライブドアのニッポン放送株式取得について総括⑤-MSCBその3。
 さて、一方でSTJさんが買収に乗り出しているときに、STJさんが1億円を借りた投資銀行のプロジェクトチームが会議を開いています。 どうやら、今回の事例を用いて、今年採用したやり手の新人に上司がノウハウを教えようとしているようです。

-------------------------
上「さて、新人君、君なら、どうやって利益を最大化するかね?」

新「そうですね。 やはり、基本どおり、転換額が安く修正されたときに、融資した1億円を株に転換しておいてしまって、株価が上がったときに売るというのがベーシックな方法だと思います。」

上「まあ、そうだね。 では、今回、我々が戦略をとるに当たって、考慮すべき点は何かね?」

新「はい。 それは、
  1)転換額は、毎週、しかも、たった3日間(水・木・金曜日)を平均した額をベースに決めるので、短期間STJの株価が落ち込んだだけで、我々は転換額を大きく下げられるのでとても有利だということ。
  2)限度額が3000円なので、株価がそこに落ち込む前に、転換&売却をするべきであるということ。
  3)STJ株の上下は、STJの企業が買収に成功するか否かという人々の判断に大きく影響されるということ。

 とまあ、この3点でしょうか。」


上「まあ、及第点だね。 
  その通り、例えば、STJの週の株価が、
  月:14000円
  火:12000円
  水:10000円
  木:8000円
  金:6000円
  
 
 なら、週の平均株価は10000円でも、我々が融資した転換できる額は、水・木・金の平均8000円×90%で、7200円で変えられるわけだ。
 
 たとえば、この週に全部株を転換してしまえば、
 
 融資額1億円で、転換額7200円となるから、融資した金を13888株に転換できることになる。

 この、13888株を、株価が15000円くらいの時に売れば、
 13888×15000=約2億800万円となるわけで、

 1億円の融資から、2億円以上のリターンを得ることが出来るというわけだ。」


新「消費者金融より、はるかに高い金利ですよね。 まあ、誰よりも早く正確な情報を持つわれわれだからこそ出来る回収方法ですが。」 

上「そうだね。 では、新人君、我々が、全ての額を転換するに当たって気をつけるべきことは何かね?」

新「そうですね。 やはり、株価が一定以下に下がってしまうと、
 下がる→株主たちが売る→もっと下がる→もっと売る→もっともっと下がる 

 と、なってしまい、「転換額が安いときに転換して、高くなったら売る」という手を取れなくなります。
 そうなる前に、売り抜けることが必要ですね。」


上「よろしい。 では、君が考える利益最大化のための戦略は、この、「株価下落のらせん」におちいる前に、全ての株を売ってしまうということでいいのだね。」

新「まあ、基本線としては、それが最高だと思います。」

上「うむ。 いかにも優等生らしい答えだが、残念ながら、60点だ。」

新「え? なぜですか?」


つづく。

Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。