Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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映画におけるグレシャムの法則。
 最近の映画のDVD化の盛行を見ながら、ふと、グレシャムの法則を思い浮かべてしまった。

 グレシャムの法則について、日本昔話的に説明をしてみると:
 むかしむかしの事じゃった。
 16世紀、イギリスでは、質の良い金貨(銀貨も使っていたのかな?)を用いて、取引が行われていたそうな。
 しかし、ある日、王様が変わって、以前より質の悪い金貨が人々の間に出回ることになってしもうた。 
 おなじモノでも、質がいいモノを手元に置いておきたいのは人情だでのう。 しまいには、人々の間では、依然あった質の良い金貨は出回らなくなってしまったんじゃ。
 これを見て、当時の財務官のグレシャムさんは「悪貨は良貨を駆逐する」と言うたそうで、これが、グレシャムの法則という謂れの所以だそうじゃ。


 まあ、こんな感じ。
 
 そこから、

 「DVD化は、エンターテイメント性の低い映画を駆逐する。」

 と言うの箴言を、ふと思いついたわけだ。


 それは、以下の過程を経て実現するかもしれない:
 1.DVD、大量生産。 単価が安くなる。

 2.人々が、低いコストでDVDを手に出来るようになる。

 3.映画館に行って映画を見る理由は、映画館の音響装置や大画面に存するようになる。 それらが装置が生かされるのは、アクションもの等の、エンターテイメント性の高い映画。

 4.ヒューマンドラマや伝記ものに関しては、人々はDVDで見ることに切り替える。

 5.映画館で映画を見る人が減るので、エンターテイメント性の低い映画の製作に投入される資金が減る。

 6.結果、そういった映画の質は全般的に低下する。

 7.質が低下するため、更にエンタメ要素の低い映画を見る人が更に減る。

 8.悪循環が5~7で繰り返される。

 9.エンタメ要素の低い映画が廃れる。


 、、、こんなことになったら嫌だなあ。

 そして、そんな状況下で、低エンタメ要素映画製作者の採るべき戦略についてまで妄想は拡がったのだけれど、これくらいで情報公害を止めておこうと思います。
 
 コメント(ツッコミ)、期待してます。
Comment
≪この記事へのコメント≫
うーむ
なかなか難しい問題デスネ…

以前から日本の映画界に対して思っていることは、入場料が高すぎるということ。これが高くとも1000円くらいになれば、状況はかなり違うのではないでしょうか。

DVD初売り3500円程度に対して(後々1500円くらいになるかもしれないけど)、チケット代が1800円するのか、1000円で済むのかでは、DVDの価格の高さと入場料の手頃さに対するバランス感覚が大きく異なると思います。

DVD3500円・入場料1800円・レンタル400円
 →劇場だとレンタルの「4倍以上」の価格なので、よほどの佳作でどうしても劇場で観なければ損だと思えない限り、それだけの出費をしてまで観に行かない。それに劇場ですら観ない映画を購入するとは考えにくく、レンタルDVDが大活躍。
  1回観れればいいという程度の作品であれば、個人には購入されず、レンタル400円で済まされる。

DVD3500円・入場料1000円・レンタル400円
 →劇場で1回観る1000円と、レンタルで1回見る400円を比べると2倍くらい違うが、千円札1枚で済むからか、それほど価格差を感じないかも。ランチ1回分程度なら財布の紐も緩みやすそう。つい複数回観に行ってしまうケースも増えるか。また、大画面・大音響に対するコストパフォーマンスも高く感じられるかもしれないので、レンタルを待たずに1000円で劇場に観に行く人が増えるだろう。
  レンタル発売を待って400円か、劇場で1000円で観るかは大差なさそう。劇場で観て気に入って、DVDも購入したら4500円

常日頃、入場料が安くなれば今より入場者数は格段に増し、リピーターも増え、結果的に興行収入も上がるのではないかと感じています。エンタメ要素等を考慮しなくても、ジャンルに問わず映画業界が活性化されることにつながると思っているのですが…

まぁ、一般的に映画はエンターテインメントそのものだと思っているので、エンタメ要素が低く「しかも」質の悪いものは駆逐されて当然かもしれません。ジャンルを問わず質の高いものは受け入れられるはずだし。

エンターテインメント性の低い映画というとドキュメンタリーや伝記を思い浮かべますが、ドキュメンタリー映画はつまり記録映画なのだから、映像化して残すこと自体に意義があるのでしょう。これまでと状況は大きく変わることなく、どんな状況下でもなくなってしまうことはなさそうに思います。

一方伝記は、本などの文字で済むであろう情報を映像化する意義が果たしてあるのか、という議論がありそうです。映像にすることで楽しませたり学ばせたりする要素(メリット)がなければ、ご心配のように駆逐(?)されるでしょうね…

その他ヒューマンドラマ等大画面・大音響で観るメリットのないものは、OVAやVシネマのような形でなら、劇場公開にこだわらずとも存続していくことは可能でしょうか。

劇場用映画に相応しい作品と、ジャンルを問わず宣伝広告費をかけられる作品のみが劇場公開された後にパッケージ化され、それら以外は任意にパッケージされるかwebや電波でオンエアされるようになり、結果として現在成立している棲み分けのようなものが、よりハッキリするようになるかもしれませんね。

個人的には、払った対価に見合わない駄作を観ることは御免被りたいので、ダメ映画はレンタル屋に1本だけひっそりと置いてあればいいかな~
2006/01/04(水) 02:05:08 | URL | A-I-R #w8e2iL8Q[ 編集]
 なるほど。
 価格とかも一つの判断材料になるみたいですね。 考えて見ます。
2006/01/05(木) 09:08:35 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
あけましておめでとうございます。
ちょくちょく勉強させていただいてます。

「売れない」方の映画・映像作品にも
興味があるものであくまで自分の興味の
方向性で、ですが思い付きを書きます。

日本の映画料金が高い、というのは全く
同感です。LAに来て普通8ドル、学校で
売ってるチケットだと5ドルちょい、という
のを知って、ちょうどいいなと思った記憶
があります。産業構造や全体のバジェットの
違いはありますが、業界の自助努力や
政府支援が求められる部分かと思います。
(現に経済産業省はコンテンツビジネスの
価値をやっと評価して日本映画界に様々な
支援を始めているようです:業界内では
「遅い!」「まだ足りない!」と言われて
いるようです)

アーカイブになればいい、という面は確かに
ドキュメンタリーや記録映画的な作品には
あるのですが、アーカイブと言っても
京橋の東京国立近代美術館フィルムセンター
のようなアーカイブでは東京まで来ないと
利用できません。好きな作品がいつでも
見られるわけでもないし。

となると選定は難しいですが、情報価値・
資産価値の高い映像作品は国の予算などで
デジタルアーカイブ化を進め、社会資産として
ウェブ上で公開すべきと考えます。

NHKなどは特にその責務を負っていると
思っています。運営方針によって
は、利用時に課金する枠を作って製作元
にバックする仕組みを作れば良いのでは
ないでしょうか。料金設定にもよるでしょう
が、質の高い作品(テレビも映画も)は
必ず売れると思います。

肖像権や著作権の問題は要するにやる気が
あれば解決できることだと認識しています。
(単に言い訳に聞こえる)

で、そこからは「財源・資金調達どないすんねん」
ということなんですが、
アメリカのプロバスケットボールNBAの
ニュース
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20092624,00.htm
やロイターの試み
http://www.planbiz.info/blog/archives/20060106_013947.php#more
のような試行から学ぶことがあるかもしれません(NBAはエンタメ要素高いけど)。

「エンタメ要素の低い作品」
≒「放っておいて見る気は起きないけど、必要な時にはとても必要になる」
(勉強や仕事の資料として見たい時や
学校の先生達が教材として使いたい時など)
と仮定すると、この性質はオンデマンドを実現
するウェブ経由で利用できるデジタルアーカイブに
向いています。用途によっては(教育目的など)
購入者が自由に編集できるようにしても
いいのかもしれません。

僕個人は「医療・健康情報として情報価値の
高いもの」を専門にしているのですが、
医療・健康情報は正に「健康な一般人には
日ごろはどうでもいいけど(人によって特に)、
ニーズを自覚したり、自身や身近な人が
病気になったとたんに切迫感を伴って
急に必要になる情報」です。

仮にこの性質を「オンデマンド性」と呼ぶと
オンデマンド性の高い情報を扱っている
映像作品は、公共性の高い社会資源として
ネット世界でデジタル・アーカイブ
にして市民に公開されるべきと思います。

ややこしい医者の説明を聞く気がない人・
聞けない人・理解できない人・忌避する人・
つまりは自身の病気と向き合う段階にない
人(でも気づいた時には遅い、という糖尿病の
ような病気があります)にとっては、とても
良い「押し付けがましくない教材」になる
可能性があります。医者の言うことを聞かない
がんこなお父さんに家族がその番組を見せる、
という説得の仕方(その説得がお父さんの
Best Interestを担保するというのが
勿論前提ですが)も可能になるでしょう。
(医者の説明能力や熱意の問題も勿論あります
が、これは医学教育側・医療体制側の課題なのでここでは割愛)。

勝手なことを書きました。ご容赦ください。
今年もご活躍を期待しております。

追伸:エントリ中でご紹介いただいた
「ふぉーりん・あとにーの憂鬱」さんを
訪ねたら、管理人の47thさんがなんと
久しく会っていない中学・高校の同級生でした。
早速連絡して旧交を温めました。

Taejunomicsさんのおかげです。感謝です。
2006/01/08(日) 01:52:50 | URL | taka #-[ 編集]
 takaさん、お久しぶりです。 見ててくれたんですね。嬉しいです。
 さすが、、研究されてきた方のコメントは違いますね。 僕のエントリーより遥かに素晴らしいコメント、ありがとうございます。

 47thさんと同級生だったとは!! こういうのが、ネットの時代のいいところですよね。
 
 これからもよろしくお願いします。 研究頑張ってください!
 



 
2006/01/08(日) 22:44:14 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
こちらこそよろしくお願いします。
上記コメントに似たエントリを自分のブログ
でも書いておりました(忘れてました)。
http://healthcomm.blog32.fc2.com/blog-entry-72.html#more

47thさんの件は、本当にネット時代の
ありがたさというか面白さを感じました。

今年はMBA(通信制)にトライしようと
思っているので益々勉強させていただくこと
になりそうです。
お互いに健康で充実した1年を!
2006/01/09(月) 06:06:16 | URL | taka #-[ 編集]
 今度はMBAにもチャレンジされるのですね。 その行動力、素晴らしいと思います。
 
 忘れられない一年にしたいと思います!
2006/01/09(月) 21:54:37 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
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