Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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「ハートのある投資」は数量的に表せるか?
 少年の夢は、見るためのもの。
 青年の夢は、叶えるためのもの。
 
 将来のために、思いつくままにぱらぱらと書いていきます。 まとまりのなさは否めません。
 アドバイス、お待ちします。

 金銭的な側面でもある程度の競争力を持っているということを仮定する。 だが絶対的な優位は持っていないとする。 
 そういう状況において、人間を尊重する投資(佐山氏風に言うと「ハートのある投資」、MIさん風に言うと「ルーツのある投資(でいいのでしょうか?)」を行うファンドが戦略的優位性を持つということは、ファイナンスの理論上で立証できるだろうか。 いや、立証できないまでも、可能性を示唆できる程度の理論武装をしたいと思っている僕がいる。 典型的な規範的考察。

 個人的に、「この投資は成功する」と熱く語ったところで、詮無い話。 問題は、それを、どうやって論理的に数字で示すことができるかということ。 ファイナンスの世界において、数で語れないものは用をなさないわけで。 示唆できる程度の理論武装と、実務における実績の二点を何とかしなければいけないと感じている。


 ※ちなみに、現時点において、この「ハートのある投資」に近い概念として、ファンドのレピュテーション(名声・評判)をあげることが出来そう。 そういえば、レピュテーションもどうやって数値化するのだろう。 PE関係の教科書(のようなもの)には、ほぼ毎回、この重要性については議論されるのだけれど。



 やらなければいけないことは、大体考え付く:
 1.まず、「人間を尊重する投資」という概念の定義を明確にする。
 2.そのような投資のパラメーターとなるものを探す。
 3.決定したパラメーターと、パフォーマンスの間で相関分析をかける。

 
 けれど、この3つだけでも、かなりの問題が生じそう。。

 
 1.は、かなり哲学的な仕事になると思われる。 今のところでいえば、「ステークホルダー皆が、そのM&Aに非金銭的部分での価値を見出す投資」と言って良いのだろうか? いや、もうちょっといじる必要がありそうだ。 けれど、「人間尊重」となる以上、主語のステークホルダーはこれで良さそうな気がする。 



 2.は、センスが問われそう。 
 例えば、「弱い取締役会」というもののパラメーターとして、Core, Holthausen, and Larcker(1999)らは、インサイダーとアウトサイダーと執行者たちの間の持分関係を挙げている。

 人間を尊重する組織においては、どういうことが必然的に起こるのか? を考えてみる必要がありそうだ。

 パラメーター、うーん。
 嘘発見器をつけてのインタビューなんかできっこないし。(っておい)
 
 
 ※ちなみに、ファクター(パラメーター)の特定化は、ファイナンス理論で常に問題となっているものでもある。 現在主流を占めている理論に対してでさえ、ファクター特定化について色々と議論があるわけで。 CAPM(ベータ)とか3パラメーターのAPT(マーケットプレミアム、規模、株式の簿価/市場価値の3つとそれに対する感応度。 ファマとフレンチが93年に発表したもの)とか。

 

 3.は、まずフェーズを分けてから相関分析していくのが良さそう。 PE投資に関して現時点でぱっと考え付くのは: 
 1)買収交渉において
 2)経営改善過程において
 3)EXITにおいて
 の三段階で、ある程度の優位性を持てる事を、うまい具合に示せればいいのだが。 

 1)は、オークションでの結果とかになりそう。
 2)は、成熟企業であれば、NOPLATとの相関を測れば良さそう。
 3)は、ファンドと企業の間の摩擦の低さによる、リターンの増大になりそう。


 
 気をつけなければいけなさそうなのは、「人は常に見たいものを見る」という危険性。 現時点で、かなり、望ましい結果を見たがっている僕がいる。 (ちなみに、投資銀行とかのアナリストのレビューはこの「見たいもの」を集めて作る場合もあるとか無いとか。)

 心はホット、頭脳はクールに行きたいものだ。


 こういうことは、大学院に行って是非やってみたいですね。
Comment
≪この記事へのコメント≫
Taejunさんにはもっとリアルにファンド・ビジネスを理解したほうがいいでしょう。特に、「人」という観念において、そこに自分のルーツを求めているのであれば、「人」についてリアルに把握する必要があります。

以下のような人間がプロジェクトに係る人間です。
-ファンドへ資金を入れる投資家
-PEファンド従業員(ファンドマネジャー)
-ターゲット会社売主
-既存のターゲット会社経営陣
-既存のターゲット会社従業員
-新たに派遣するターゲット会社経営陣
-Exitの際の買い手

まず第1にファンドをレイズして投資家の資金を預るTaejunさんは投資家にリターンを返さなければならず、これらの人々を十分にモチベートしてプロジェクトをまとめる必要があります。この際の非金銭的なファクターを検討すべきでしょう。(もちろん、時としてそれは一般化できるものではなく、カスタムメードする必要が大いにありますが)

第2に、これは僕の私見ですが、金銭的リターンと非金銭的リターンとの関連を考えるべきでしょう。例えば、ある人間は、Taejunさんや投資家に高く評価されることで精神的な満足感を得られるかもしれませんが、この高い評価をより明確に認識させるには金銭的リターンにより表現することも必要でしょう。

ハートやルーツが影響を与えるのは、「人」です。そして間接的に財務数値へと影響します。
自分が誰とファンド・ビジネスで係っていくのか、それがリサーチを深化させる第1歩ではないでしょうか。

2006/01/16(月) 10:28:21 | URL | MI #-[ 編集]
 とても参考になります。 ありがとうございます。 あー、早く働きたい… 
 

 >金銭的リターンと非金銭的リターンとの関連を考えるべきでしょう。

 同感します。 人が直面している効用には違いがありますし、それをしっかりと知る必要がありますよね。
 自分を一般視してしまう過ちは絶対に避けたいと思っています。
2006/01/16(月) 12:30:37 | URL | Taejunomics管理人 #-[ 編集]
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