Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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パレスチナにて。
戦車に乗った兵士がやってきて、俺の家をぶっ壊していった。
 次に、「ここから出て行け」と言う。
 となりで、拒否したやつが、頭を撃たれて死んだ。
 飛び散った血と脳みそ。
 死ぬのは嫌だから愛着のある土地を出て行った。

 同じ宗教の国の連中が、助けてくれるためか、うちの国に戦争を仕掛けてきた。
 あっさりと負けてしまった。
 4回やって4回とも惨敗。
 3回目なんて、6日で負けてしまいやがんの。

 負けるたびに、どんどん俺達の住む土地が減っていく。
 もう、家を追い出された仲間は、3分の2にもなったらしい。
 なんとか同じ宗教の国に逃げ込んでも厄介者扱い。
 どこに行けばいいんだ。
  
 せまーい場所に押し込められて生活している。
 外出するには、兵士達のいる検問を通らなきゃいけない。
 通るだけで、それこそびくびくものだ。
 兵士の気まぐれで死んだ人間が何人いたかわかったもんじゃない。
 前、陣痛が起こって病院にいこうとしていた妊婦が検問を通ろうとしたとき、やつら通さなかった。
 その女は、その場で子供を出産したらしい。

 水道も電気もままならない。
 下水? そんなもんあるわけが無い。
 だから、夏場になると、そこらへんが臭くなる。
 小便と大便と汗の混じった、すえたいやなにおいだ。
 虫が湧いてわけのわからない病気もはやりだす。

 こんな狭い場所に押し込めたにも飽き足らず、あいつら、たまに気まぐれか何かで爆弾を落としていったり、戦車やブルドーザーで家をぶっ壊していく。
 15歳の少年があいつらの『領土(?)』に石を投げようとしたら、射殺された。
 射殺した兵士と少年の間の距離は100m。
 兵士さん、まさか、その石があんたに届くとでも?
 どこまで奪ったら気が済むんだ。

 もちろん、あいつらのみんなが悪人じゃないのはわかってる。
 命がけで、俺らを助けてくれた人もいっぱいいた。
 何もしなければ、楽な生活を出来たのに、わざわざだ。
 だけど、その人たち、あいつらのなかでは「裏切り者」呼ばわりだ。
 
 俺達をテロリストだと言って、やつらは俺達の何もかもぶっ壊していく。
 もちろん、暴力を使うことは悪い。
 俺達の仲間のほとんどは暴力に反対だ。
 だが、俺達の一部の仲間がやった暴力の、数百数千倍の暴力を50年以上も続けてきたのは、どこのどいつだ?


 50年。
 そうか、もうそんなにも経ってしまったのか。
 2008年にはもう60年にもなってしまう。
 帰れるのかな。
 しわのよった自分の身体を見てると、もう先は長くなさそうだ。
 耳だけはいい。 
 鉄砲とか戦車とか飛行機の音を聞き分けられなかったら、生きてこれなかったもんな。
 
 ガザって場所から、俺達の住んでた場所に移り住んだ人々が強制退去させられてすごい問題になっているらしい。
 お気の毒だ。
 だけど、知ってるかい?
 その退去の様子が世界中のテレビで流れているとき、この国の東側では、あいつらが引き続き領土を拡大しつづけていた事を。
 知らないよなあ。
 いや、わかってるよ。
 俺達の声が世界に届いたためしなんて無いんだから。
   
 10年ぶりに選挙があるらしい。
 今まで与党だった政党、最初の頃は理想に燃えてたんだけれどな。
 いつの間にか、腐りきっちまった。
 仲間の政党にまで、俺達の声が届かなくなってしまった。

 しょうがない、ちょっと危なっかしいやつらだけど、他の政党に投票するかな。




<ハマス圧勝>中東民主化でイスラム勢力台頭

 25日のパレスチナ評議会選挙でのハマスの勝利は、中東で民主的選挙を実施した場合、イスラム組織が勢力を伸長する可能性が強いことを証明した。中東の選挙では昨年、エジプトやイラクなどで宗教色の濃い組織が勢力を拡大している。米政府が進める中東民主化がイスラム勢力の台頭を招くという皮肉な結果になっている。
(毎日新聞) - 1月27日20時57分更新 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060127-00000145-mai-int
 



 
 書籍・知り合いから見聞きした事柄を元にして、自分の想像で書きました。
 僕は、「人は他者を代弁できっこない」と思っています。 けれど同時に、こうやって、世の中の不正義に対して常に可能な限りリアルに想像していくことは、とても重要だと思っています。

 「世界のどこかで何か不正が犯されたならば、いつでも強く感ずるようになりなさい。」 エルネスト・チェ・ゲバラ


 次回は、パレスチナの略歴について、主にそこに住むアラブ人の観点から書かれた書物を中心に書いていこうと思います。
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