Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
経済学とファイナンス理論の接近in消費者金融利子率①
 かなり休んでいて、申し訳ありません。
 風邪が大分ひどくなったり、課題に追われたりと、どたばたしていて遅くなってしまいました。

 件(くだん)の利子率論議、ゆっくり再開します。


1.はじめに

 Excerpt:(要旨、といった程度の意味です):(利子率について)ファイナンス理論はファンダメンタルな側面から、経済学は需要と供給(それにはもちろんファンダメンタルが含まれていますが)という側面から明かしている。 


 もう少し言うと、需要と供給との関係はどちらかと言うと事象を説明するのに対し、ファイナンス理論は事象の本来のあり方を説くものになるのだと考えています。

 
 この期間、大学で何人かの教授とディスカッションをしてみたのですが、それによって僕の考えはもうちょっと確固としたものになった気がしています。

 市場が完全な場合には、両理論からの結論値に違いはないのでしょう。 
 
 しかし、現実問題として違いはある程度存在していそうです。 その違いが何によるものなのか、考えてみることは、今後の僕の研究にとってもとても有意義なことなので、何回かエントリーを分けて書いていこうと思います。 市場の「不完全」が理由と言うことはもちろんたやすいのですが、その不完全のどこら辺に問題の所在があるのかを、考えられればいいと思っています。


 それと、このブログの趣旨のひとつ(知の共有)の通り、他分野の方々が読んでも理解できるように書いていくつもりです。 専門家の皆様は、ご容赦ください^^;



2.考察の進め方:if thought experiment

 “if thought experiment”、というのは、「もしも~だったら」と何回も考えることによって、物事の真相を把握するための考察方法です。 研究でも結構用いられます。 ガリレオなども、かなりこの方法を使ったらしいです。

 この考察方法は、実証分析が困難な場合に使われる場合が多くなっています。
 
 消費者金融の利子率を調べることはとても簡単なのですが、それ以外のデータ、例えば顧客の構成やヤミ金融の利子率のデータなどについて、バイアスのかかっていない資料を探すのはとても難しいのが現状です。 消費者金融の利用者層などのデータも、「弁護士に相談しに来た人」を標本としてとっているので、やはりバイアスは避けられないものかと。

 もっと言うと、自分の身近にも、消費者金融で大変な目にあった人が数人いること、また、在日コリアンは歴史的にその類の金融に従事する人が相対的に多く、僕が統計を持ってくる際にバイアスがかからない事を確証できない、というのも、この方法によることにした理由です。 正直言うと、消費者金融の利子率の問題について、ここまで突っ込んで書くようになったことにも、ここら辺に多分の理由があると感じています。 

 ただし、実証研究は、参考としては用いようと思ってはいます。




3.現在感じているヒント:risk premium puzzle

 大学でいつも素晴らしい講義をしてくれている池田先生に問題意識を持ちかけたところ、このrisk premium puzzleのお話をしてくれました。 パズル、というのは、「謎」程度の意味で用いられます。 
 リスクプレミアム・パズルとは、「実際の安全利子率や株式の投資収益率は、理論値よりも高いリスクを考えないと正当化できない」というものです。 それが何故か、と言うことについて、いくつかの研究がなされています。

 幸い、博士課程用の定番テキスト、John H. Cochrane, “Asset Pricing”に、リスクプレミアム・パズルについての叙述があるので、これを取っ掛かりにして、何本か論文等も読みながら、問題追究をしていければと思っています。

 
 
 社会における消費者金融に対する関心は下火になりつつありそうですが、コツコツと不定期で更新していきますね。
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。