Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
取締りの非効率性。
 ハーバードの経済学教授マンキューさんのブログと彼が紹介している面白い記事が載っていました。

 その紹介記事の要旨はというと、


 「麻薬を取り締まることによって、社会全体の効率が下がっている。」

 というものです。

 一般常識からすると、「はあ????怒」かもしれませんが、これ、経済学的には結構ロジカルなのです。


 マンキュー氏が紹介した経済学者マイロン氏は次のように語り、麻薬取締りの非効率性を説きます。 要約するとこんな感じです。


 ソースはこちら:http://www.independent.org/publications/books/book_summary.asp?bookID=13

--------------
 ・現在の規制は、そのコストに比べ成果は少ない。
 ・麻薬の規制により、必ずしも麻薬の使用者は減少していない。
 また、麻薬の規制により、かえって犯罪件数は増えている。
 過去の例で言うと、禁酒法がアメリカで施行されたとき、アル・カポネ(英語ではカポーンとしまりの無い発音になります)が登場した。

 ・さらに、ある財を規制する場合、経済学的には外部性(ある事象が他の事象にも影響を及ぼすこと。例:環境汚染)を考えないといけないが、麻薬使用に伴う外部性はさほど大きいものではない(modestと表現しています)。


 
 
 もちろん、麻薬で身を滅ぼした人は少なくない。 しかし、政策立案者が考えなければいけないことは、「麻薬は誤って使われるか」、ではなく、「麻薬規制によるコストがどれほどのものか」、でないといけない。

 掲げたデータに対する反論もあるだろうし、それには正しいものがある。 われわれは自分たちが麻薬の合法化が違法化よりもよいことを「立証」してはいない。 

----------------------
 


 と、まあ、経済学者は、おおむねこんな風に考えるわけですね。

 
 確かに、麻薬は身を滅ぼしうる恐ろしいものです。 しかし、身を滅ぼすものは他にもいっぱいあって、それらが合法的である場合も少なくありません。 もちろん、麻薬の場合は、酒やギャンブルに比べて、その傾向が強いとは言えますが。

 
 僕は、こういった主張に同意するわけではないのですが、ただ一点、(たぶん)根本的な部分で非常に共感できるものがあります。

 それは、「けしからん→規制」という短絡的な考え方を、少なくとも政策立案者はするべきではない、ということです。 感情的に反感を抱いてしまう問題などに対してこそ、理知的にそれを考え、そして、結論を出すべきなのだと思っています。 結論も重要ですが、それと同じくらいに、このような思考のプロセスの大切さを思う今日この頃です。
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
消費者金融の上限規制、臓器売買とやっているうちに、既につれ数(night_in_...
2006/05/02(火) 04:11:25 | ふぉーりん・あとにーの憂鬱
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。