Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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マジゲー。
 先週takaさんに2度お会いしていろいろとお話をしていたのですが、そこでとても興味深かったものがあったので、ご本人の了承を得てエントリーを書いています。

 それは、シリアスゲーム。

 今アメリカに住んでいる人にはけっこうなじみがあるかもしれませんが、僕にとってはまったくの初耳でした。
 takaさんが、「あ、じゃあ、官僚をネタにしてシリアスゲームとか作ったら面白そうだよね。」と話したときも、頭の中にボーっと浮かんだのは、人生ゲーム系のゲームでしかなかったわけで^^;

 前触れが長くなってしまいました。
 いろんな方とシェアするに値する情報だと思いますので、以下に、シリアスゲームの概要と個人的に感じていることを書いていこうと思います。

 1.シリアスゲームって何?
 2.シリアスゲームの主要関心事
 3.成功分野とその要因
 4.可能性と懸念
 5.結びに


 1.シリアスゲームって何?
 アメリカで200万人がダウンロードしたフリー(タダ)ゲームがあります。 
 それは、America's Army。 
 ちょっとだけ画面を見たのですが、すごい出来です。 どれくらいか、というと、PSのバイオハザード1くらいの水準です。 
 これが、タダ。

 政府が800万ドルを先行出資して出来たこのゲーム、多くの新兵志願者を引き込んだそうです。 結果として、800万ドルは広告料金より安上がりだったのかもしれません。

 このような、「教育をはじめとする社会の諸領域の問題解決のために利用されるデジタルゲーム」を、シリアスゲームと呼びます。(藤本さんの論文より) 

 「趣旨がシリアス(真剣)なゲーム」といった風に理解すればいいと思います。

 
 2.シリアスゲームの主要関心事

 そのようなシリアスゲームの主要関心事は、以下の4点のようです:
 ・分野とテーマ
  ~どの様な分野、テーマについてシリアスゲームは効果を発揮するのか

 ・有効性と影響
  ~実際にシリアスゲームを応用した際に、どのようなことが起こるのか

 ・カスタマイズ
  ~応用される分野にあったものを作るにはどうするのがよいか

 ・課題の認識と対処
  ~応用する際に想定される社会的・倫理的・法的課題について、どのように取り組んでいくのか

 が、現在盛んに論議されているようです。


 3.成功分野とその要因
 
1)分野
 先ほどの新兵勧誘といった軍事分野のみならず、結構多くの分野で、シリアスゲームは一定の成功を収めています。
 経営、医療、保健、選挙、語学学習、など、分野はさまざまなようです。

 僕だったら、ファイナンス理論を浸透させるためのゲームでも作ってみたいところですね^^
 あとは、自己分析やキャリア考察のために役に立つようなゲームとか 。 


 ちなみに、日本で言えば、パワプロやサカツクなどは、ちょっと工夫すればすぐにシリアスゲームとして使えると思います。 三国志シリーズも、そうかもしれませんね。 シムシティなどは、もうシリアスゲームと呼んでも差し支えないものだと思います。

 
2)成功要因
 としては、以下の内容が話されていることが多いようです:
 -ゲームの持つ性質
  ・用途の多様性
  ・実際よりはるかに低コストで疑似体験学習が可能になる。 
  ・人の関心を引き付ける
  
 -社会背景 
  ・ゲームに抵抗を持たない世代の増加
  ・既存ゲーム市場の飽和化

 こんなところでしょうか。

 個人的な感想でいうと「学習効率が高い「参加型学習」を低コストで行うことができる」という点に特にポイントがあるのかな、と感じています。


 
 4.可能性と懸念

 僕は、シリアスゲームの持つ可能性はとても大きいと感じています。
 カスタマイズさえうまくすれば、ほとんどの分野において活用できるのではないでしょうか。 将来、学校でゲームを通じて勉強をする、というような日がくるかもしれない、と感じたりしています。


 ただ、僕がシリアスゲームに関するものを聞き、読みながら感じたことは、「これを悪いことに使う人がいたら大変なことになるかもなあ」というものでした。

 上でも述べたように、ゲームは、やる人に参加を促します。 人間は、自らが参加することによって、より多くを学ぶ生き物です。 
 かててくわえて、ゲームは、人々に長時間の参加を促します。 これは、映画などと比べた際の大きな違いです。
 そのようなゲームの内容が人々に「ものを覚えこませる力」は、かなりのものだと感じています。


 こういう力って、どういう風にでも使えるんですよね。
 
 ヒトラーが今の時代に生きていたら、真っ先にナチス教育を行うためのシリアスゲームを開発して、国民に配布しているかもしれません。 正直、最初にアメリカの新兵募集のゲームを見たときにも、ほんの少しだけですが、きな臭いものを感じていました。

 規制も難しそうです。
 明らかに犯罪を示唆するような内容のものなら規制は出来るとしても、特定の政治思想やらを注入するために用いた場合、それを規制するのはなかなか大変だと思いますし。 

 
 まあ、僕のような素人が考え付くことは、とっくに最先端の人たちは考えてきたことでしょうし、そういった負の側面を可能な限り減らして、有意義な側面を増幅させる、そういった仕組みを同時に考えることはとても大切だと思います。

 


 5.結びに

 シリアスゲームについての話は、今年の刺激的だった話のトップ5には入りそうなお話しでした。
 本当にいろいろな分野での応用が考えられますよね。 僕なら何に使うかなあ、と考えるとすごくワクワクしてきます。 ブログの紹介文を見ればわかるように、僕は元ゲームオタクなので、なおいとど。
 


 本当にありがとうございました。 
 



 参考文献:
 ・別府文隆、「米国の医療健康分野におけるシリアスゲーム開発について」、2006.5(合ってます?)
 ・藤本徹、「シリアスゲームと次世代コンテンツ」、2006.3
 ・藤本徹、「北米におけるシリアスゲームの展開」、2004.12.17
 

 ※takaさんのブログ
 http://healthcomm.blog32.fc2.com/
 ご子息情報も満載です。
Comment
≪この記事へのコメント≫
シムシティは懐かしすぎだろ(・∀・)

もしかして新しいのとか出てるの???
2006/05/26(金) 23:53:49 | URL | a Go #-[ 編集]
コメント有難うございます。
新しいのは、わからないっす^^;
2006/05/27(土) 08:46:56 | URL | Taejun #-[ 編集]
tejunn氏はダウンロードされましたか?
2006/05/29(月) 14:23:44 | URL | jucchy #-[ 編集]
ご紹介頂きありがとうございます。
僕自身も大変興味を持っていますが、
もともとはペンシルバニア州立大の
藤本さんからの受け売りですので、
興味を持っていただいた方は是非
藤本さんのブログも覗いてみて下さい。
日本人で最も米国のシリアスゲーム動向
に詳しい方だと思います。
http://www.anotherway.jp/
http://anotherway.jp/seriousgamesjapan/

ちなみに知り合いの会計士さんは
税金関連のシリアスゲームも作れそう
(売れそう)と言っていましたよ。
2006/05/29(月) 16:41:08 | URL | taka #-[ 編集]
ジュッチー、
まだダウンロードまでしてません。
デモプレイはすぐできるよ。


takaさん、
あ、藤本さんのブログを紹介するのを忘れていました。
リマインドありがとうございました。
今後ともいろいろなことを教えてくださいね。

税、ああ、かぶった。(笑) 
2006/05/30(火) 13:22:24 | URL | Taejun #-[ 編集]
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