Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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IRRについての補足。
 内部収益率について、コメントいただきました。
 説明調のコメントではないので、興味のない方は飛ばしちゃってください^^;

内部収益率を算定する場合、投資案件の選択に
使うと思うのですが、そのキャッシュフローに
資金調達にかかわるものを含めてると
投資自体の収益性を判断できなくなると思うの
ですが、いかがでしょうか。
仮に含めるとすれば、A案、B案ともに含める
ことになる(資金調達方法は同じとしなければ
収益性は比較できませんよね?)ので
両者ともに数値が嵩上げされるだけだと思うの
ですが。



 結論から言うと:

 確かに、上記の様な計算方法ではプロジェクト評価に適した数字は出てこない。 しかし、IRRの計算とは元来そのようなもの。 投資自体の収益性は、IRR単体で量るものではなく、マルティプル、純利益、その他他企業比較などをしながら、総合的に判断すべき。
 

 内部収益率は、確かに投資案件の選択に用います。
 ただ、内部収益率は、定義として、「NPVをゼロにする収益率」でしかありません。 よって、問題の例で言うと、内部収益率の計算「は」、正しい、ということになります。
 
 少なくない金融機関では、ネットキャッシュフローを元にIRRを算定しているので、上記計算そのものには問題がなく、それについて、上司から指摘を受けると言うことはないと思います。

 しかし、ただ単純にIRRが高いからといって、「このプロジェクト良いです!」、と言ってしまったら、大変なことになります。 前のエントリーで述べたとおり、そんなわけないからです。

 よって、IRRのみでなく、他の指標も見ながら、プロジェクト全体の価値を判断する。 それこそがバリュエーションなんですよね。


 、、、って、答えになりましたか^^;? なっていなかったら、またコメントお願いします。
Comment
≪この記事へのコメント≫
横やりになりますが
このエントリーを見て、改めて前回の解答編を見直したのですが、「IRR19%のプロジェクトの2年目、3年目のキャッシュフローだけを引き当てに、1年目に下のIRRの1/2程度の利率で借入ができるのであれば」、IRRは高くなるのは当然のように思われます。
言い方を変えれば、IRRはNPV=0にする水準ですが、もし潜在的なNPVがそれを超えてプラスなのであれば、外部資金を採り入れて裁定をすることで、その潜在的なNPVをIRR算定に採り入れることができるわけです。
そして、こうした裁定機会が現実にavailableである限りにおいては、その高IRRは、尚投資判断において意味を持ち得るように思われます。
問題は、通常、プロジェクトの選択時点では、そのようなファイナンスが可能か?、つまり、そのプロジェクトに対して市場で10%の資金調達が可能かははっきりとしないわけで(それが可能であれば、端的にNPVを用いた方がいいですし)、そのパラメータを予めCF予測に入れてIRRが恣意的にいじれるかのように表現がなされている点に、コメントの主は違和感を覚えたのではないでしょうか?(実際、私も上記のような理由でTeajunさんの解答編の記述には違和感を覚えています)
それでも、そうした将来における有利な外部資金調達を実務では仮定してIRRを高めにはじくことは実務ではよくやっているということであれば、単なる私の知識不足だと思いますので、ご放念下さい。
2006/10/03(火) 06:10:54 | URL | 47th #cyygG8p6[ 編集]
 47thさん、コメントありがとうございます。
おかげで、だいぶ問題の所在がクリアになってきた感じがします。 


>(冒頭から)・・・そして、こうした裁定機会が現実にavailableである限りにおいては、その高IRRは、尚投資判断において意味を持ち得るように思われます。

 ここまで、全く異論はありません。 外部資金調達を都合よく出来れば高IRRをはじき出せるということは、重要なインプリケーションを持っていると思いますし、シナリオ予測の際に実際に数字を出してみて吟味することが多いと感じています。


>問題は、通常、プロジェクトの選択時点では、そのようなファイナンスが可能か?、つまり、そのプロジェクトに対して市場で10%の資金調達が可能かははっきりとしないわけで(それが可能であれば、端的にNPVを用いた方がいいですし)、そのパラメータを予めCF予測に入れてIRRが恣意的にいじれるかのように表現がなされている点に、コメントの主は違和感を覚えたのではないでしょうか?(実際、私も上記のような理由でTeajunさんの解答編の記述には違和感を覚えています)

 ありがとうございます。 問題が少し見えてきました。

 
 結論から言うと、ファイナンスによる裁定(厳密な意味での裁定ではありませんが)は、この類のモデルに多少は盛り込まれていると思います。 

 確かに、資金調達には不確実性を多く伴いますが、それでも、期待されるIRRより高い利子率でないと借り入れが不可能/もしくは借り入れそのものが不可能という状況には、ベンチャー企業ならともかく、一般企業やファンドにおいてはそうそう直面しないのではないかな、と思います。 そのため、「有る程度まで」は、そのようなファイナンスは可能ということで予測を作っているように感じます。  「有る程度」の境界は、契約や倒産リスクやエージェンシーコストその他で、微妙に決まってくるような内容だと思います。 

 ちなみに、実務では、「多少」恣意的に、IRRをfinancingその他を用いて調節している場合があると感じています。 吊り上げる、というよりはむしろ、保守的なIRRを保つために使っています。 Financingは、IRRにかなり大きなインパクトを与えるので、大きな調整に。 その他、たとえば、最低現金保有額などは、比較的小さな調節に使う場合が多いです。
 予測は保守的なIRR(それでも業界水準を下回らない程度)を保っておいて、結果がもっと高くなればそれでよし、そうならなかったらならなかったで、強気予測をしてしまった場合よりはるかに投資家心理に与える悪影響は少ないので、保守的なものにしているのが実際のようです。 (といっても、必要から恣意的に高IRRを示すIBやコンサルはあると思いますが。。) 
 

 キャッシュフローの簡単なエクセルモデル、作ってみますね。 少々お待ちください。
2006/10/03(火) 16:13:15 | URL | Taejun #-[ 編集]
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