Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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「いい○○」。
 お世話になっているtakaさんの、「良い医者が探せるようになったら・・・」シリーズは、現場の人のメールとtakaさんの考察が入っていて、是非一読をおすすめしたいエントリーです。

 良い医者が探せるようになったら・・・1~8
 (リンクは8にされています。 そこからたどっていけます。)

 
 異文化コミュニケーションスキルは重視される職場なのですが(10人弱のチームに6つの国籍が入り混じっています)、クライアントとのコミュニケーションをする機会は少ないので、「良い○○」についての考察をば。


 1.価値の相対性と絶対性
 2.価値の相対化の要因について考える-情報、立場、視点の非対称性
 
 

 1.価値の相対性と絶対性

 僕が「良い医者が探せるようになったら・・・」なんてタイトルでエントリーしてしまったことも一因の気がします^^; 
 さて、takaさんのエントリーに登場される方々が仰るとおり、良い医者、と言うもものじたい、その人のおかれた状況によって異なると思います。 これは、別に医者に限ったものではなくて、全ての価値判断において遍く見られることでもあります。 あの先生は良い先生だ、あの学生は良い学生だ、あの人はいい人だ、などなど。 
 
 価値判断と言うのは、その人その人が制約された状況の中で下すものですから、ある程度のばらつきがあり、相対化は生じうるのだと思います。

 だからと言って、「いい○○」が存在しないのか、というとそうではなくて、ある程度の絶対的な価値の様なものも存在するのだと思うんですよね。
 
 お医者さんにしても、人によっていい医者の定義はある程度は変わっても、ほとんどの全ての人が「あの人はいい医者だ」と納得するような人はいるはずですし。

 絶対的な価値観を軸にしつつ、その周囲で、相対的な価値観が揺れ動いている、それが、「いい」という価値判断のあり方なのでしょうね。 
 だから、「いい○○」を考える際には、絶対的な基準と、相対的なものを分けて考えることが、理解への手助けになりそうな気がします。

 
 

 2.価値の相対化の要因について考える-情報、立場、価値観の非対称性
 
 以上を踏まえた上で、相対化の要因についてよりみちついで考えて見ます。 特に、専門職に従事する人々に対する評価の相対性について考えて見ます。 要因は、ざっくり考えるとこんなところでしょうか:

 ・情報の非対称性
 ~専門知識について、顧客は専門家の水準について知ることが出来ない。 しかし、同業者であればある程度はわかるため、周囲の風聞と違った価値判断を下しうる


 ・立場の非対称性
 ~顧客は、専門家に対して、多くの場合一方的にサービスその他を受け取る側にある。 しかし、同業者は、あくまでも同業者として、共に仕事をできるか、ともに研究をできるか、などを基準として判断をくだしやすい。
 顧客の目的は、自分の問題がよりよく解決すること。 この問題の深刻さは場合により大きく異なる。

 
 ・価値観の非対称性
 ~究極的な例で言うのなら、末期治療について。 価値観の違いは、評価について大きな違いへとつながる。

  
 さらにもう一つ、僕も気をつけようと思っていること。 専門知識を持った人々は、そうでない人々を衆愚視する傾向があると思います。 専門的な能力が高くない専門家を大衆が高く評価することに対し、同業者は、必要以上に過剰反応する傾向があると思います。
 特にこれは、学者の世界でよく見られる気がします。 学業の業績はそこそこなのに、授業の進め方が上手で学生の評価が高い教授を、他の、特に理論派の教授は酷評する傾向があるように感じます。

 
 といっても、やはり、専門家からの意見のほうが参考になる場合が多くはあるのですけれどね^^。 

 
 と、ここまで書いてきて、改めて、コミュニケーションシステムの重要性を感じる次第です。 情報の非対称性を乗り越える仕組みを、経済学や金融経済学(ファイナンス理論のかっこつけた名称)のベースにのっけて考えても、色々と見えてきそうですね。
Comment
≪この記事へのコメント≫
ご紹介いただき光栄です。
示唆をいただいたおかげで
日ごろ感じていることを考え直す
良い機会になりました。
今後も色々な角度から考えてみたいと
思っています。
2006/10/26(木) 01:19:18 | URL | taka #-[ 編集]
いえいえこちらこそ、すごく参考にさせていただいています。 最近、とても考えることの多い分野です。

今後ともよろしくお願いします。
記事、楽しみにしてます!
2006/10/26(木) 01:37:00 | URL | Taejun #-[ 編集]
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