Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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大学が合併される日。
 コメントだけでも。

 慶応大と共立薬科大が合併へ

 

 慶応大と共立薬科大(いずれも東京都港区)は20日、2008年4月の合併を目指して協議に入ることで合意したと発表した。薬学系の大学間で学生の獲得競争が激化する中、共立薬科大は単科大学のままでは生き残りは困難と判断。慶応大は薬学部を手に入れることで、総合大学としての競争力を一段と強化したい考えだ。

 大学同士の合併は、09年の合併を目指して協議中の関西学院大と聖和大(いずれも兵庫県西宮市)に続き2件目。少子化による「大学全入時代」に来春にも突入するのを前に、私立大によるM&A(合併・買収)は本格化し、大学の再編に弾みがつきそうだ。

 両大学は来年3月をめどに合併協定書を締結。08年4月にも薬学部だけの単科大学である共立薬科大の機能を慶応大に移行し、慶応大の薬学部と大学院薬学研究科に生まれ変わらせる。 (20:49)


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061120AT1G2003I20112006.html


 前にtakaさんに、「大学の敵対的買収は出来ないと思います、なぜなら、無理やり買収しようにも株式がないからです。」と、お話したのですが、昨日の授業で先生や会計士の学生とディスカッションしていたら、どうやらそうでもないそうですね。 不正確なことを話してごめんなさい。

 結論から言うと、理事会の承認を得られれば可能だそうです。 多くの場合、定款に、そういった場合のことを定めてあるのだとか(なくても書き直せる)。 

 同じ授業中に、

 「っということは、変な話ですが、理事会をうまく丸め込んでしまえば、買収できちゃうんですか?」
 と聞いたら、

 「多分そうなのではないか」

 、との事でした。

 理事会=経営陣というのはちょっと変ですが、そのアナロジーで言うと、従業員(教職員)の反対を受けつつも、経営陣(理事会)がその反対を押し切って買収をおしすすめる、という意味において、「敵対的買収」ということが出来そうです。 敵対的買収というと、経営陣が反対する場合を指すことが多いのですけれどね。
 そして、大学の買収後は、教員を即時解雇とまでは行かないまでも、契約制にして大学いはいつでも解雇可能なようにしたりする事例があるそうです。



 で、これから生じるインパクトを、思いつくままに書いてみると:

・金銭的見地から学問が評価される傾向の増大
 これが進むと、お金にならない学問は必然的に淘汰されてしまう、という恐ろしい状況が生じそうですね。 僕の好きな哲学とかは、真っ先に消えてしまいそうです。 他にも、文化的なものと親和性の高い学問など。
 もちろん、経済的な見地からしても、文化的な学問に対して意義を付与することは可能なのですが、商学や工学などとくらべ、その関係はどうしても弱いので、不安は否めません。


・ガバナンス意識の向上
 そもそも大学は誰のものなのか、という議論が盛んになる気がします。 今までは、理性の府という呼ばれのうちに、曖昧なままであったこの類の議論にメスが入れられることは、望ましいのではないでしょうか。
 というか、本当に大学って誰のものなのでしょうかね。 理事会、学生、教職員、社会、、、うーん。 政党?(笑)


・買収の脅威によるサービスの向上
 買収されないように、大学としてはさまざまな努力をすると思われます。 学生としては、そういった市場による淘汰を通じて、学校から受けられるサービスが向上することは望ましい限りです。
 休日や夜10時以降に学生が入れないような大学院は、真っ先に買われてしまうことでしょう。 そのほかにも、他の人々が市場社会の中あくせく働いているのに、定時になったらさっと帰って、ろくに研究もしないような教員も、淘汰されてしかるべきなのかもしれません。


 市場の信奉者ではないまでも、市場の効率性を概ね事実として受け止めている僕は、この流れが望ましいのだと思っています。 市場の失敗の教訓を生かして(たとえばさっきの文化系の科目の淘汰は外部性の問題で理論構成できそう)、変なことにならないように調節してあげれば、うまく事は運ぶのではないでしょうか。 


 、、、大学のバリュエーションって、どうするんだろう。 フリーキャッシュフローは出せるとしても、割引率とかは。
Comment
≪この記事へのコメント≫
ユニヴァーシティ・ガバナンスという観点では面白いですね。
まあ学問というのは実務と違って非営利的であるからこそ研究を続けられるというのがあるので、それをないがしろにすることは、存在意義を損なうでしょう。存続のための合併はともかく、買収のように他人にちょっかいを出されるのを最も嫌がるタイプは教授のような気がします。
D3の先輩方も進路が決まる時期ですが、経済学研究科の話で言えば、学術でパーマネントなポジションを獲得するのはすでに非常に難しいです。少なくない先輩が1年~3年程度の期限付き契約研究者として働き、その実績に応じてポストにつけるかどうかが決まるという感じらしいです。すでにD4(オーバードクター)を受け入れた先輩も何人かいます。

私は、大学とは研究あるいはそれに関係する全ての人々(教授、学生、それらの卵たち)のものだと思います。

ちなみに、私の大学院では夜11時以降は入れません。ただ、入り口の喫煙所でタバコを吸っている人がドアを開けっ放しにしていたり(しばしば不法に!)、たまたま帰宅する人がいたり、中に友人がいれば入ることは可能です。
できれば24時間制にするべきなのかもしれませんが、セキュリティの問題があるようです。不自由はそんなにありません。
2006/11/24(金) 00:23:52 | URL | チキンワイヤー #-[ 編集]
本当に研究事情が厳しいのですよね… 必死で研究している人たちが報われるようにして、ふんぞり返ってばかりいる人たちが居心地悪くなるようにならないといけませんよね・・・ 

社会人が多い大学院なので、夜かなり遅くまで空いていないときついんですよね… ああ、何とかならないものか。
2006/11/25(土) 00:43:30 | URL | Taejun #-[ 編集]
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