Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
R(equity)>>R(mezzanine)?
 最近読めていなかった「ネット生保 立ち上げ日誌」を見ていたら、こんな文が。  おそらく言葉のアヤでこう書かれたのでしょうが、この「ファイナンスの基本」は少し不正確だと思います。 折しも、「ファイナンス理論からの~」を書いている途中なので、一緒に考えて見ましょう。 

 エクイティの資本コストで資金調達して、それよりもずっとリターンが低いメザニンに投資するとなると、おいおい逆ザヤじゃんという感じがいたします。そんなファイナンスの基本を理解できない個人投資家が、「今後M&Aが増えるから買い」という判断をしてしまっているのが、今の日本の市場なのでしょうか。

 


 メザニンと言うのは、「中二階」のことです。 メザニン・ファイナンスとは、リターンが高い(2階)株式による資金調達と、比較的低い(1階)社債などによる資金調達の中間に位置する調達形態です。 中リスク・中リターンなのですね。

     リスク  リターン
 株式   高     高 
 メザニン 中     中
 社債   低     低

 なぜこのようにリスクが分けられるかと言うと、大雑把に言うと、会社が倒産してしまうときに、

 社債を持っている人>メザニン投資をしている人>株式投資をしている人

 という優先順位でお金を返してもらえるからです。


 と、ここまで、整理した上で、冒頭の問題にもどります。
 株式の要求リターンはメザニンの要求リターン常に低いのでしょうか? 

 (ちょっと考えてみてから、先に進んでください)

 同じ会社なら、ほとんどの場合そうでしょう。

 しかし、違う会社となると、意外と自明ではありません。 例えば、ものすごく財務状態が悪い会社を考えてみてください。 この会社の社債を買うことと、トヨタの様な優良企業の株式を買うこと、どちらがハイリスクでしょうか? 社債の方が高い、ということも、十分ありえますよね。 例えば、S&Pの1988年から2002年の統計によると、格付Aの会社の社債のリターンは、4.43%、CCCの会社のそれは、15.15%。 この15.15%は、普通の株式のリターンより高いです。
 況や、社債よりリスクの高いメザニンであれば、その負うリスクの程度によっては、株式よりもリターンが高い場合はありうるわけです。
 
 また、メザニンのように市場がまだ整備されていない状況においては、リスク以上のリターンを得られる案件は他の市場に比べ多く存在している可能性が高いので、独立系のファームなどが株式で資金調達をしてメザニン投資をすることは、十分意味があるように思われます(例えばここ)。 個人的な感想ですが、M&Aが盛行しなくても、メザニン投資には比較的超過収益を得る機会があるように感じています。 株式で資金調達をしてもです。

 まあ、著者のDaisukeさんが知らないわけはないと思うのですが、一応念のためのエントリーという事で。 



 締切迫る宿題からの現実逃避を兼ねたエントリーであることは内緒の話です。
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。