Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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ペーパーのネタ。
 卒業までに書くペーパーのネタ、色々と考えてはいるのですが、ネタが決まりそうです。

 テーマは、リスクとリターン。

 そうです。 ファイナンス理論においては、基本中の基本です。 ですが、基本中の基本のくせに、いまだに謎が残っている分野でもあったりします。

 
 


 
 
 
 この方向でペーパーを書くことにした理由は、主に以下の三点:

 ・転用可能性 
 ・謎がまだ残っている
 ・自分の成長のための方法論

 
 です。


 ・転用可能性 

 リスクとリターンは、言わずもがな、ファイナンス理論においては基本の中の基本です。 その分野について勉強していて、今後他の研究をするときに、役に立たないわけがありません。
 というか、リスクとリターンについてのアイディアをしっかりさせないでファイナンス理論を扱うことは、寸法が間違えている定規をつかって家の設計をしているようなものです。 先の事を考えても、まずはこの分野の知識をしっかりさせることは、とても有意義だと思います。





 ・謎がまだ残っている


 現在においても、ある種のリスクとリターンは正比例であることは分かっています。 その、ある種のリスクとは、現在の主流の考えにおいては、市場リスクのことです。 たとえば、資本資産価格理論(CAPM)は、根源的なリスクは市場リスクであるという考えに端を発している理論です。
 
 しかし、理論においてのリスクに対する見返り(リスク・プレミアム)と、現実のそれとの間には大きな乖離があることが確認されています。 現在の株式の収益率を説明するには、理論よりはるかに高いリスク・プレミアムをもってしないといけません。 これが、リスク・プレミアム・パズルといわれるものです。

 これ、大問題なんですよね。
 だって、ファイナンス理論はすべて、リスクとリターンと言う考えの延長線上に立っていると言っても過言ではなく、その中心的概念の一つがリスクプレミアムなのに、それについて理論と実証に大きな食い違いがあるということなのですから。

 これを明らかに出来れば、ノーベル賞も、、、なんて事はまだ言わないでおいて、少なくとも、素晴らしい論文になることは間違いないと思います。 出来たら、ですが。 多くの天才が取り組んでも、まだ謎なのですから、相当な労力を要することでしょう。
 

 ・自分の成長のための方法論
 
 僕は、大学の後半くらいから今まで、自分の信条をもって、色んな物事に打ち込んできました。 打ち込む対象を選ぶ基準については、ある程度確立しているのですが、その一つが、「何らかの形で世界の根源に触れていると考えられる分野であるかどうか」です。

 (その詳細)http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-252.html

 ファイナンス理論における、世界の核心に触れている分野とは、紛れも無く、リスクとリターンなのですよね。

 色々と他の題材も考えていましたが、このことについて思い出したときに、吹っ切れました。 残り一年間は、授業をこなしつつも、リスクとリターンの謎に少しでも迫れればと思います。 
 
Comment
≪この記事へのコメント≫
いつも楽しく見させてもらっています。
ファイナンスを少しかじっている大学生のものです。

今回の“CAPM理論と現実との乖離”について、すこし思うところがあったので、投稿させていただきます。

Rf:リスクフリー
C:キャピタルゲインリスク
I:インカムゲインリスク
としたら、

本来用いるべき割引率 
= Rf + 将来成長のリスク + 現状維持のリスク
= Rf + C + I
= WACC + I

と考えていて、
だから現在の株式の収益率は、CAPM理論のリスク(WACC)より大きくて当たり前なのでは、と思っているのですが、どうでしょうか?

勝手にこんな事を書いて&勘違いだったらすみません。。
2007/03/06(火) 10:57:02 | URL | honda #SFo5/nok[ 編集]
 コメント有難うございます。 コメントは大歓迎ですよ。

 ちょっと良く分からない部分があるのですが、確認していいでしょうか?

1)割引率はリターンで、リスクはリスクですよね。 上の内容は、リスクと書かれた部分を、時にはそれと対応するリターンと読み替えれば大丈夫なのでしょうか?


2)以下の部分がよく分かりません。。 リスクフリーレートとキャピタルゲイン収益率を足したものが加重平均資本コストになるということなのでしょうか? もしそうであれば、その理屈について教えていただきたく…
= Rf + C + I
= WACC + I

 
 おそらく、基本的な原理に関して、混乱されていると思います。 分からない点等があれば、お気楽にコメントくださいね。 知の共有が、このブログの目的の一つですから。
2007/03/07(水) 00:31:17 | URL | Taejun #-[ 編集]
すいません、大きな勘違いをしてました!
βは株価変動から求められるという事から、リスクプレミアムはキャピタルゲイン部分しか考慮していないと、勝手な思い込みをしていました。
リスクプレミアムはちゃんとインカムゲイン部分も考慮されて算出されていたんですね・・・

お騒がせしました^^
2007/03/07(水) 19:37:33 | URL | honda #SFo5/nok[ 編集]
うーん、インカムゲインと言うわけでも無く。。
リスクプレミアムの定義は
(率ベース)リスクプレミアム=期待収益率-安全利子率
(額ベース)リスクプレミアム=期待収益-安全収益

 です。 このリスクプレミアムに何のリスクが含まれているかと言うと、CAPMの議論上では、市場リスク、というのが答えとなります。 インカムゲインとキャピタルゲインにかかるリスクのうち、当然市場リスクの部分もあるのですが、そうでない資産特有の固有リスクの部分もあるので、なんとも言いがたいかもしれません。

 近いうちに、CAPMについて記事を書くので、お待ちになってくださいね^^
2007/03/07(水) 23:40:09 | URL | Taejun #-[ 編集]
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