Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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金融実務における理論の弱さ。
 (自分のことを棚に上げて書いています)

 会計や法律に比べると、ファイナンスの業界においては、理論をばっちりわかっていて実務もできるという人が相当に少ない気がします。 

 新商品のプライシングにおけるはちゃめちゃな効用関数の使用、理論的根拠の薄弱な割引率の使用、オプションプライシングにおけるブラックショールズ式のめちゃくちゃな使い方、やらやら。 会計や法律の専門家は、最低限のラインをきっちりとクリアしているのに対し、金融においては、専門家のリテラシー水準のばらつきがかなり激しい気がします。 理論的にはあり得ないことが、実務ではまかり通ったりするわけですね。 しかも、それが「ありえない」ことすらも気づかれない場合がある。

 と、別に、批判が目的ではなく、その理由を把握して改善することが目的なので、理由を考えてみます。 ここら辺でしょうか:


 ・資格試験
 その理由の一つにはやはり、(国家的な)資格試験の有無にあるのでしょうか。 会計や法律においては、この試験を通じて、相当程度の知識が土台として備わることになっているのに対し、ファイナンス理論は、そうでもないのですよね。 証券アナリスト試験はありますが、その試験の解説などは、以前記事に書いたとおり、いくつか疑問符が残るようなものなのですし。 しかも、最近多少知識がついて気付くことは、教科書にも理論的誤り(もしくは不正確なもの)が結構ある。。


 ・学問で取り扱う事象の性質
 法律や会計においては、取り扱う対象は、相当程度にまで自分の思うようになるのに対し、ファイナンスにおいてはそうでもないのですよね。 ほかにさまざまな不確実性が介在している事が、人々により恣意的な理解を許す余裕を与えているのかもしれません。 事実、理論をわかっている人でなく、勘が鋭い人の方がよい成績を上げる場合もあったりしますし。


 ・教育制度の有無
 法律・会計については、多くの大学でそのことを取り扱うのに対し、ファイナンス理論については、さほど多くないのですよね。 このあたりが、全体的なリテラシーの程度にかなりの影響を与えているのかもしれません。


 理論が実際にはそのまま適用できないのは事実です。 理論がなくても仕事は回ります。 理論というのは骨組みのようなもので、それがあるからと言って、よい結果が直ちにもたらされるとは限りません。 ですが、骨組みがちゃんとしていないと、いつか大災害が起こりえるわけです。
 
 リテラシーをなんとか高めていかないと、ありえないプライシングがされていって、世の中がまた大変なことになると僕は思います。 (もちろん、皆が理論をわかっているとしても、バブルは起こりえるのですが)。 それに、ファイナンス理論において大間違いをしないために知っておくべきことは、さほど多くもなく、概念が難解すぎるわけでもないのです。 


 何とかしないとまずいのですが、うーむ。 
 

 (重ね重ね、自分のことは棚に上げて書いています)
 
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