Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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You ARE in Rome.
 PEファンドの敵対的TOBその他をめぐり、またまた、「乗っ取り屋はけしからん」的な論調になっているのですが、ファイナンスにあまりなじみのない方々にひとつだけ理解していただきたいこと。
 
 それは、こういった敵対的買収などは、少なくともルールに則っているものだということです。


 資本市場内での一番基本的な理念は簡単です(厳密さは犠牲にします)。

 それは、「株主にもうけさせることはよいことだ」、ということです。 株主の利益を最大化するか否かが、企業の善し悪しを判断する基準となります。 

 そして、株主の利益をフェアに最大化するために、さまざまなルールが設けられています。 (敵対的であれなんであれ)買収や、それに伴う被買収企業内での資産・人員整理などは、多くの場合ルールの枠内で行われていることなんです。 敵対的買収などが資本市場で認められない場合というのは、それによって他の株主の不利益になる場合だけです。

 
 資金調達をしたくて資本市場に入るのならば、その結果もたらされる市場による規律付けを受け入れる必要があるんですよね。 郷に入れば郷に従え、です。  このルールが気に食わないのなら、市場から出て行けばいいのです。 足を使ってボールを扱うのが嫌いなら、サッカーをやらなければいいのと同じように(なんか変な例ですが)。 
 

 ですが、少なくない人々が、このことをわかっていないのかもしれません。 



Comment
≪この記事へのコメント≫
>資金調達をしたくて資本市場に入るのならば、その結果もたらされる市場による規律付けを受け入れる必要があるんですよね。郷に入れば郷に従え、です。このルールが気に食わないのなら、市場から出て行けばいいのです。
>ですが、少なくない人々が、このことをわかっていないのかもしれません。


「少なくない人々が、このことをわかっていない」というよりは、理屈として分かっていても納得していないのだろうと思います。資本市場に入るまでに、企業が多くのコストと労力を掛けているのはTaejunさんもよくご存知のとおりです。ですから、つい資本市場を安全で自分にとって都合の良い場所と思いたくなるのでしょう。金融機関や取引所を含めた資本市場サイドが、ユーザーサイドにもっと現実を直視してもらえるように啓蒙いしていくことが必要なのかもしれません。
2007/07/13(金) 12:02:05 | URL | Thinking #-[ 編集]
 初コメントありがとうございます (アクセスに比べコメントが異様に少ないのでたまにへこむのです・・・)
 
 おっしゃる通り、納得していない(したくない)方も多いのかもしれませんね。 まあ、納得するにせよ、しないにせよ、資本市場はそういうところだということをしっかりと認識してもらいたいですね。 
 でも、「啓蒙(暗きを啓く)」というフレーズを使うだけで、すごい反感を買いそうですね^^;
2007/07/14(土) 00:58:42 | URL | Taejun #-[ 編集]
名前は忘れましたが、
株式で、今まで配当金を毎年出していた会社が出さなくなった。そしたら投資家がいなくなった。
しかし、その反対に、配当金がいらないけど、その株の値段が魅力的なので購入者がやってきた。
というのが、株式のルールにあります。英語の名前を忘れました。それと同じなのでは。
ゲーム理論にも少し似ているような気がします。
2007/07/14(土) 01:35:19 | URL | Economist #-[ 編集]
Economistさん、初コメントありがとうございます。
私はいまいち詳しくないのですが、おっしゃる通り、ゲーム理論から問題をとらえると、問題の最適化のための解をうまく導けるのかもしれませんね^^。 
2007/07/15(日) 22:38:12 | URL | Taejun #-[ 編集]
このエントリーで思い出したのですが。
私がフィナンスを勉強したときは、アメリカだと株主に利益をもたらすために会社が運営されていると習ったのですが、日本だと会社で働く人たちに利益をもたらすためにある。と教科書に書いてありました。私が勉強していたときも日本の株取引は盛んだったことから、やはりお国柄なのではないのでしょうか?
アメリカでは有名な個人投資家が某オートメーカーの株をかなり買占め問題になり、その会社がその個人投資家に、購入額よりも多額の額を1株につき払うので二度と株を買わないでくれと申し出たっていう話もあります。(ちょっとお題からはなれてしまっているかもしれませんが)

フィナンスでは、ブラックショールしかり、CAPMしかり、いろいろと理論はでてきますが、実際のマーケットと照らし合わせると、証明されていません。数々の論文がそれらを題材として論文を発表。いろいろな数式を交えていますが、それでも証明されていません。
そのへんがマーケットが生き物であるという証拠であり、フィナンスの魅力なのではないのでしょうか。そういう観点から他のエントリーにもありましたが会社はそういうことを無視して会社経営をしたりするのでは?
2007/07/16(月) 01:37:53 | URL | Economist #-[ 編集]
 コメントありがとうございます。

 色々と議論があるのですが建前として株主民主主義というものを株式会社がとっている以上、会社が株主のためにその運営をすることが、資源の配分を効率化し、コンフリクトを可能な限り少なくするというのは、事実だと思います。 まあ、現実は現実で、そう甘くはないのですが。


 実証分析は難しいところなのですが、CAPMに関して言えば、ゼロベータである程度実証結果を説明できますし、ブラックショールズもある程度まではできています。 理論は理論なので、この「ある程度」は致し方ないのかと思います。 むしろ、社会科学に関しては、証明できる理論の方がまれなのではないでしょうか。 これは、ファイナンスに限った話ではないと思います。 

 
2007/07/17(火) 01:30:03 | URL | Taejun #-[ 編集]
Taejunさんは学者向きですね。
今までのエントリーを拝見しても、コメントのリスポンスを拝見しても、Taejunさんは学者向きですね。
大学で教鞭をとりながら、研究を続ける。。。っていうタイプのように思えます。
2007/07/17(火) 06:38:47 | URL | Economist #-[ 編集]
はい、おっしゃることはよくわかります^^;。。 一応、自分なりのポジショニングなのです・・・
2007/07/18(水) 00:11:08 | URL | Taejun #-[ 編集]
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