Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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歴史とブランド。
 (ただの知的な(?)エンタメなので、お忙しい方は読み飛ばしてください)


 欧米の金融機関に関する授業の期末レポート。 テーマは、「欧米の金融機関のベストプラクティスを探せ!」です。

 せっかくなので、今まで誰も言ったことがないものを書きたくて1ヶ月くらいネタを探していたのですが、ついに見つかったので、メモ代わりに書いてみます。


 要旨

 欧米のいくつかの金融機関で行っている、積極的な自社の歴史規定とそれに基づいた自社のブランド戦略は、ベストプラクティスと言えるのではないか。


 事実:

 Forbes2000掲載の金融機関のうち、日本の上位30、欧米の上位30をサンプルとして決定。
 それらのサイトに行き、歴史資料のページを見て、データファイルにコピペという、何とも手間のかかる作業を行いました。 (そして、この期間に、ヨーロッパのいろいろな国の言葉で歴史のことをなんと呼ぶのかに詳しくなりました^^;)
 
 歴史のページに、単なる歴史年表以上のもの(写真や映像など)を載せている企業の比率は

 欧米:85%以上
 日本:10% 

 (オリックス、アイフル、アコムのみ。 ちなみに、野村はなぜか、グローバルのホームページにだけ創業者の歴史が書かれています。)


 欧米のいくつかの金融機関は、そのようにして作られた自社の歴史を、社内教育やIRに織り込んでいる。
 

 仮説:

 自社の歴史記述は何らかの形で、ブランド戦略に結びついている。 そのことは、欧米の金融機関の優越の一つの理由となっている。 


 
 そして、この仮説が、ある程度合理的な形で検証されるのなら、自社の歴史の規定を特によく行っている金融機関の行動はベスト・プラクティスであり、見習うべきものということができるのだと思います。


 で、問題は、検証方法なのですが、、
 
 「自社の歴史規定はブランド構築につながる」、ということを合理的に示す必要があるわけですね。
 
 
 まあ、例によって二種類しかないわけですね:

 1.定量的に検証する
 2.論理的に検証する


 1.定量化

 統計的に立証する(というか、否定できなくする)わけですね。 
 まず、この歴史の記述と競争戦略の関連性を定量化できないといけません。 今考えている方法としては


 ・他のブランド戦略が特に重要な地位を占めている業界について、歴史規定の在り方のデータを採ってみる。

 たとえば、ヴィトンやプラダやエルメスなどは、ページを見ればわかるように、必ず自社の歴史をしっかりと記述しているのですよね。
 といっても、服飾業界でそうだからと言って、他の場合もそうかというと、必ずしもそうでないんですよね^^;


 ・金融機関における自社歴史の規定程度と、ブランドとの間の相関関係を測定する
 そのためには、自社の歴史規定に関するスコアリングと、ブランドのスコアリングを行う必要があります・・・^^; おいおい。


 
 というわけで、定量的な立証は難しそうです…
 
 

 2.論理で攻める 

 これまた難しいのですが、

 ・一般的なブランド戦略の波及効果について考え、それらについて歴史の規定が合理的に影響を及ぼすか考えてみる。
 
 ・歴史というものが人々の心理に及ぼす影響を考え、その影響をブランド構築の枠組みに直して分解してみる

 まず、ブランド戦略が何なのかいまいちよくわかっていないのかもしれないので、それに関する本を2,3冊読む必要がありそうです…

 
 
 と、まあ、主張の性質上、どちらからせめても完全な立証には程遠いわけですが、「合理的にそのように推測することは可能」といったレベルにまで議論を発展させていきたいと思っています。

 どなたか、この論理のミッシングリングを探すアイディアがあったらお助けください・・・
    

Comment
≪この記事へのコメント≫
コメント
「今まで誰も言ったことがないもの」をお書きになるという意図からは見当違いかもしれませんが、以下コメントです。

会社の「歴史」すなわち社史は、俗に創業の精神とか基本理念と呼ばれる抽象的・普遍的な形でその根幹を抽出して表現されることが多いです。
その創業の精神や基本理念が伝統となって会社のブランドの一部を形成し、社員の行動規範となっているという事例は見受けられます。リッツカールトンの「クレド」が有名ですよね。
金融機関でそういった事例(社史→基本理念→ブランド)があるかどうか、調査されてはいかがでしょう。
2007/07/20(金) 10:25:48 | URL | Thinking #-[ 編集]
ありがとうございます!
 いえいえ、誰も言ったことがないといっても、使う知的枠組みは既存のもので構わないので、とても参考になりました。 知的枠組みを変えるとなると、まずその枠組みを立証しなきゃいけないので・・・^^;


 事例そのものは探せば見つかるかもしれません。 図書館に行ってみます! ありがとうございました。
2007/07/21(土) 20:56:35 | URL | Taejun #-[ 編集]
追加コメントあるいはFYI
出井ソニー前会長が委員長、川本裕子先生が副委員長を務める「企業にとって「最良のガバナンスのあり方」について考える委員会」(日本取締役協会内設置)が「ベストガバナンス報告書 -企業の発展ステージ別ガバナンス- 」を出しました。
ttp://www.jacd.jp/report/070718_01report.pdf
本題はガバナンスですが、委員会において「皆さんが企業の歴史を語るところからスピーチを始められる」(出井委員長のまえがき)ということですので、Taejunさんの問題意識には何がしか参考になるかもしれません。
2007/07/23(月) 18:15:21 | URL | Thinking #-[ 編集]
Thinkingさん、いろいろご存知なのですね… 
ありがとうございます! 早速見ます。 
2007/07/24(火) 08:14:53 | URL | Taejun #-[ 編集]
今読みました。
 Thinkingさん、ありがとうございます!
 すごく参考になりました。 こういった、自社の歴史を踏まえてコーポレートガバナンスが成立し、それが企業の組織力の強化につながって、それらがブランド価値を創造するというロジック展開が見えてきました。

 今日、明日で仕上げます!
2007/07/28(土) 18:13:55 | URL | Taejun #-[ 編集]
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