Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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サブプライムのお話:続き。
 (高校生でも分かるように書いた(つもりの)簡単な経済のお話です。)

 ちょっと前に、アメリカのサブプライムのお話をかんたんに書きました。
 
 そして、その後、株式市場は一度持ち直したかと見えてまたふらふらし、円高が進み、金融機関はお金を貸したがらず、という具合になっています。
 
 今後どの程度までにことが進むのか、まだ良く分からないのですが、僕が考えるこの問題のポイントは以下の通りです:
 
 1.誰がどれくらいババを引いているのか
 2.人々のリスクに対する感覚は中長期的にはどうなるのか
 3.人々の経済成長への期待はどうなるのか

 
 
 1.誰がどれくらいババを引いているのか

 前回の記事でも書いたのですが、どの金融機関が、どれくらい、紙切れ同様になった債権を持っているのか、まだ何とも分からないのです。 アメリカの金融機関については、分かる部分も結構あるのですが、日本の金融機関となると、、分からない。 まあ、分かっていても、その情報が漏れたら、大変なことになりうるので、誰も何も話さないのでしょうね ^^;
 
 ただ、事実として言える事は:
 ・アメリカの住宅バブルの時期は、その住宅ローンに関連した金融商品は、人々にとってかなり魅力的なものに映っていた
 ・しかし、バブルの反省から、日本の金融機関(というかそれにお金を預けている人々)は、不動産バブルの匂いに関してはかなり慎重だった 
 
 です。 


 アメリカの不動産のバブルの崩壊が清算されるだけならば、そこまで破滅的な結果をもたらさない可能性があります。 それに、アメリカの中央銀行は、この一連の債務をある程度肩わりしてくれる事を公表していますし。 
 さらに言うと、アメリカの一部の住宅不動産はかなりの下落を見せていますが、オフィスビルに関しては、あまり下落を見せていないようなので、住宅不動産だけのバブルが清算されるのなら、その後禍は、各国で吸収されれば、大したものにならないかもしれません。
 



 2.人々のリスクに対する感覚は中長期的にはどうなるのか

 むしろ、こちらの方が大きな問題かもしれません。 一連の騒動によって人々のリスクを嫌う傾向が増大すると、それは、ちょっとまずい事を惹き起こします。

 あるものの価格は、とても長期的には、その真の価値に近づきます。 人間の評価と同じですね。 長期的に人の評価はその人の人としての価値によって決まるわけです。
 ですが、中期的には、その価格は、需要と供給のバランスによって決まります。 人間だって、誤解されることってありますよね。 そんな感じでイメージしてください。


 人々がよりリスクを嫌うようになり、リスクのある資産への投資が冷え込んでしまうと、リスクマネーと呼ばれる、リスクのあある資産への投資資金が減ってしまいます。 すると、リスクのある資産の買い手(需要)が少なくなる。 でも、リスクのある資産(供給)を、ブラックホールに投げ込んだり出来ないので、そう簡単に減らすことが出来ない。 結果として、リスクのある資産(株式など)の価格を下げることになります。
 (だからこそ、金融商品の価格付けの理論は需要の変動に重点を起きます)

 
 ひどい場合には、このミスマッチによる、価値と関係のないところで価格が動くという事は、数年間続きます。 地球の歴史から見たら、そんなの一呼吸かも知れませんが、実際に生きている僕たちからしたら、これは大問題です。 

 また、銀行からの融資も、一気に厳しくなる事がありえます。 こうなると、お金を借りて投資活動を行っている人たちにはかなりの打撃が行くことも予想されます。 

 
 そういう状況だからこそ、各国の中央銀行は団結して、人々の恐怖が煽られないように様々な政策をうっているわけですね。

  
 


 3.人々の経済成長への期待はどうなるのか

 人々の経済成長への期待は、ものの価格に大きな影響を与えます。 簡単に言うと、経済成長への期待が高まると価格は上がって、逆は逆。
  
 不動産価格は、他の資産よりも、利益の成長に関する期待に大きく影響されます※。
 一連の事件で、人々の将来に対する期待が下がると(投資の冷え込みにより経済が停滞すると人々が考えると)、不動産の価格ががっつりと下がる事がありえます。
  
 ※これは、不動産のキャッシュフローは比較的安定しているため要求収益率が低いので、現在価値を求める際に、期待成長率の少しの違いが大きな違いをもたらすためです。

 

 このあたりが、見守るべきポイントだと思います。
 かなり大変な状況にある事は事実なのですが、近年になかった現象なので、これをウォッチすることによって得るものは、大きいかも知れません。

 暇があれば、一日に一回ずつ、Yahoo Fianceで、TOPIX(日本)とS&P(アメリカ)の動きをチェックしてみてはいかがでしょうか。  
 
Comment
≪この記事へのコメント≫
はじめまして
はじめて書き込みをいたします。三浦介と申します。
経済の話しというと難解なイメージがありますが、ここまでわかりやすく説明されていて驚くやらありがたいやらです。

人ノートのファンでもあります。
ぜひこれからもがんばってください。
2007/08/30(木) 02:25:45 | URL | 三浦介 #OGPSQbQg[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/08/30(木) 20:51:49 | | #[ 編集]
 三浦介さん、はじめまして。
 そういっていただけると、本当にうれしいです。 

 世の中の事象のほとんどは、要点においては簡単なのですよね。 時と場合によって、その表現の仕方が変わるだけで。

 人ノート、準備中です…!
 リクエストがあれば、教えてくださいね。
2007/08/30(木) 23:27:22 | URL | Taejun #-[ 編集]
前回に引き続き非常に分かりやすい解説でした。
保険業界に身を置くことから為替や、株式などのリスクマネーへの関心が最近高くなっています。
今後の動向などもタイムリーに書いていただけると非常にありがたいです☆
2007/08/31(金) 00:36:43 | URL | ガンチ #-[ 編集]
がんち、ありがとう。
これからも、ちょこちょこっと気になったことがあったら書いてみるよ。
2007/09/01(土) 16:56:04 | URL | Taejun #-[ 編集]
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