Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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M&A遂行者のスキルと宮本武蔵。
 「M&Aを遂行する人のスキルにおいて、最も重要なことは何でしょう?」

 なんてことを、素晴らしい実績を挙げてきたアドバイザリーの方にお伺いしました。

 僕の予想していた答えは、ファイナンスをちゃんとつけられることだとか、バリュエーションをしっかりと行うことだとか、ネゴシエーションにおけるタフさだとか思っていたのですが、答えはかなり違うところにありました。 

 帰ってきた答えは、企業の組織行動の力学を知ること、でした。 少しざっくばらんに言うと、企業の文化として染み込んでいるクセをよく知ること。 

 ここから感じることは多かったです。

 どんなに価値評価を正確にできて、資金調達をちゃんとできて、交渉に強くても(これらはもちろん相当重要な技術的側面ですが)、案件がまとまるかどうかわからないのですね。 M&Aは、組織における大変化であり、M&Aがスムーズに行われ双方にとって利益となるためには、組織間で合意がスムーズにいく必要がある。 そのためには、組織がどのような内在的な論理に従って行動をしているのか、見抜く力がものすごく大切なようです。 組織の持つ内在的な論理は、同じように見えて千差万別で、ディールを遂行するには、それを解きほぐしていく必要がある。
 

 こんなことを頭の中で反芻していると、思い出したのは、宮本武蔵。


 武蔵は、3年間晴耕雨読の生活を送りながら、荒地を開墾する事業に取り組みました。 途中までは、自分の力で自然を完全に御そうとし失敗します。 洪水があるごとに、土地は元の荒地に戻ってしまったのです。 
 
 その過程に武蔵は、ひとつの重要な真理に気がつきます。

 それを、ちょうど手元にある、吉川英治、宮本武蔵(六)54ページから引用すると:

 「そうだ! ・・・
 きょうまでおれは、土や水へ対して、おこがましくも、政治をする気で、自分の経策によって、水をうごかし、土を拓こうとしていた― 
 間違いだった! 水には水の性格がある。 土には土の本則がある。 -その物質と性格に、素直に従いて、俺は水の従僕、土の保護者であればいいのだ。」

 
 
 
 あの短い一言から宮本武蔵の悟りを見出し、道の遠さを思い知るのでした。 だからこそ、行く甲斐があるのですけれどね。

  
Comment
≪この記事へのコメント≫
M&Aですか…三角合併とか言葉は知っていても詳しくはわかりません。(;_;)
でも企業の文化を部外者が知るのは大変だと思います。
「お互いの得意分野を生かす」合併とかが、スムーズに行くかどうかなのでしょうか。
2007/09/04(火) 09:40:45 | URL | 三浦介 #OGPSQbQg[ 編集]
 その文化を感じ取る能力こそが、最も重要で得がたい能力なのだそうです。 道は遠そうです・・・
2007/09/05(水) 00:31:41 | URL | Taejun #-[ 編集]
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