Taejunomics

            政治、経済、社会、哲学、芸術、文学、スポーツ、マイクロファイナンス、教育などなど、徒然なるままに書き綴ります。 ※お初の方はカテゴリー欄の「Taejunomicsについて」、をご覧ください。
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Tirole-Corporate Financeを3章まで読了&雑感。
 分厚いこの本、やっと3章までノートを取り終えました。
 1,2章までは前フリという感じで、3章が、その後の理論展開の基礎となる章です。(なので第三章は相当重点的に読みました)

 
The Theory of Corporate Finance The Theory of Corporate Finance
Jean Tirole (2005/12/15)
Princeton Univ Pr

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 この本は、一般的なコーポレートファイナンスの本ではありません。 むしろ、コーポレートファイナンスを舞台としたミクロ経済学的の本、というのが、一番正確な説明だと思っています。

 この本の(今のところ感じている)概要は、以下のようなものです。
  
 多くの企業には、インサイダーとアウトサイダーが存在し、お互いの間には情報の非対称性がある。 インサイダーは、必ずしも、アウトサイダーの最善の利益のために行動するとは限らない。 情報の非対称性に基づき、モラルハザードや、信用割当などが生じ、それらは、会社の価値に影響を与える。 
 
 こういった、一般に知られている会社のファイナンスにおけるメカニズムに、ミクロ経済学的な側面から光が当てられています。 ミクロ経済学のロジックが基本のため、純粋ファイナンス屋さんにはなかなか読みづらくはあるのですが、得られる新しい視座はとても多いです。
 
 
 この本のようなフレームワークは、一般的なミクロ経済学に共通のものなのですかねえ?
 例えば、モデルにおいて、モラルハザードの発生をプロジェクトの成功確率に織り込むことなど、どのような考えが背景にありこのようにモデリングをしたのか、興味があるところです。 というのも、ここまで読み進めたところだけだと、わざわざ確率をいじったりするより、もうひとつ変数を付け加えたりした方が、はるかにモデルを扱いやすい気がするんですよね。 
 
 などなど、いろいろと勉強会をして、聞きたいことが多い本であります。 

 どなたか、この本で取り上げられているフレームワークを身につけるのにいい本をご存じであれば、教えていただけると幸甚です。



Comment
≪この記事へのコメント≫
どうもお久しぶりです。

この本はファイナンスというか、ミクロ経済学の応用分野の一つだと思います。私は門外漢で良く知りませんが、私の友人(会計系)がそれをやっていました。もしかすると、この本を持っていたかもしれません。

私の知っている限り、この手の研究をしているのが石黒先生
http://www.geocities.co.jp/spcnp726/
多分少し似たような分野の青柳先生
http://www.eonet.ne.jp/~aoyagi/publications.htm
などがいます。
石黒先生の授業を見る限り、この本を使っているかもしれませんね。
https://koan.osaka-u.ac.jp/syllabus_ex/campus?view=view.syllabus.ex.refer.name.search&func=function.syllabus.ex.refer&nendo=2007&j_s_cd=2301&j_cd=230103&langkbn=j&langflg=1

https://koan.osaka-u.ac.jp/syllabus_ex/campus?view=view.syllabus.ex.refer.name.search&func=function.syllabus.ex.refer&nendo=2007&j_s_cd=2301&j_cd=230104&langkbn=j&langflg=1

その本はミクロというかゲーム理論みたいな数学的な展開が多いのではないでしょうか。ゲーム理論はあまりに数学的に発展しすぎて、現実に応用するのが難しいのでは、と思わなくもないです。

ちなみに、大学院のミクロのテキストは
前期に
Varian, Hal R. “Microeconomic Analysis, (Third Edition),” Norton, 1992
後期に
Mas-colell, Andreu, Michael D. Whinston, and Jerry R.Green, “Microeconomic Theory,” Oxford University  Press, 1995. (MWG)
を使いました。

前者は学部上級のミクロも部分的に入っています。
後者はガチンコの大学院レベルです。難しいです。自力でやるのはほぼ無理なので、疲れたときの枕にちょうどいいと評判です。
2007/09/11(火) 16:42:15 | URL | チキンワイヤー #-[ 編集]
すみません、補足です。

日本語の本ならば
ミルグロム・ロバーツ『組織の経済学』NTT出版 
があります。

もしこれを勉強するなら、ご一緒させてください。もっとも、ミクロも不勉強なので力になれるかどうかわかりませんが。
2007/09/11(火) 16:50:55 | URL | チキンワイヤー #-[ 編集]
チキンワイヤーさん、お忙しい中ありがとうございました。
契約理論に関して、先生のお勧めの本(Yyasudaさんの書評にもあるみたいです)があったので、とりあえずそれを読んでみようと思います。
 
2007/09/12(水) 00:28:02 | URL | Taejun #-[ 編集]
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